2008年4月29日 (火)

200回記念「私が好きな設備ベスト5」

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【NO.200】200回記念「私が好きな設備ベスト5」

最も気に入っているのはお風呂の床
2001 最近の住宅設備のなかで、私が最も気に入っているのはシステムバスに設置される「乾きやすい床」。カラリ床の商品名でも有名な設備である。
 乾きやすいから滑らないし、カビも発生しにくい。断熱性も高いので、冬もヒヤッとしないなど長所が多い。
 この設備、実際に使ってみると長所を肌で感じることができ、耐久性も高い。まったくもって言うことナシの優等生設備である。


小さな装置だが、リッチさを生む仕掛け
 次に気に入っているのはブルモーション。このサイトでも項目をあげて解説しているので、詳しくはそちらを。
 こちらも、体が小さく、シンプルな構造なのに効果が大きい。どんどん広まっていって欲しい設備である。


システムキッチン天板の決定版
 システムキッチンの天板(カウンター)の素材にはステンレスと人造大理石がある。ここに、最近ニューフェイスが登場した。それは、人造大理石の一種で、砕石の比率を高めたもの。自然の大理石などを細かく砕き、それを多く含ませた人造の石材というわけだ。
 その長所は、見た目が自然の石に近く、ムードがよいこと。そして、自然の石よりも加工しやすく、柔らかさもあるため食器を傷つけにくいこと。自然と人造の長所を兼ね備えた素材となっている。


デザイン性を高めたキッチン設備
2002 ピピッとコンロ+do GRILLER(プラス・ドゥ グリレ)のように、デザインのよいコンロもお気に入り設備の一つだ。詳しくは、特集記事「そこが知りたかった!第6回」を。


少し高いが、憧れの設備
2003 値段は高いが、いつかは欲しいと思うのは、タンクのないトイレ。タンクレストイレの商品名で知られる設備だ。
 この設備、初期のものは洗浄能力の面で不満があったが、今の製品は問題ない。
 なにより、美しいし、トイレ空間がノビノビするメリットも大きい。一度このトイレを使うと、タンクを背負ったトイレには戻れないと思う。それくらい魅力的な設備だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年1月 8日 (火)

オートトイレ

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【NO.192】「オートトイレ」のウソ・ホント

オートトイレって何?
192 オートトイレというのは、トイレ内のある作業を自動で行ってくれる便器のこと。「自動」というと、便器の水が自動的に流れることを連想する人も多いはず。が、オートトイレが行うのは水を流すことではない。
 オートトイレが行ってくれるのは、便器のフタの上げ下げだ。
 洋式便器に付けられたフタは、普段は閉まっている。しかし、人が便器内に入ると、それを感知して自動的にフタが開く。まるで、「いらっしゃいませ」と言わんばかりに迎えてくれるわけだ。そして、人がトイレを出ると、自動的にフタが閉まる仕組みである。
 トイレ内に入ってきた男性がおもむろにズボンのチャックを下ろすと、それを感知して自動的に便座も上がる……というのはウソで、そこまでの自動化は行われていない。
 男性が便座を上げて小用を足したいときは、リモコンスイッチのボタンを押す。すると、便座がモーターで上げられる仕組みになっている。
 便座を上げたまま男性が出て行くと、自動的に便座が降り、フタも閉まる。以上が、オートトイレの基本的な働きとなる。


オートトイレのメリットは?
 オートトイレが登場した当初、「余計なお世話」という評価があった。フタなんて簡単に開けることができる。そこまでしてもらう必要はないという意見だ。
 しかし、オートトイレには長所が多く、そのなかには実利的な長所もある。それは、どういうことかというと……。
 最近の便器は意外に消費電力の多い設備になっている。特に、便座を温めるために使われるエネルギーが大きい。
 この消費電力を抑える上で有効なのが、「こまめにフタを閉める」こと。フタを閉めれば、放熱が減り、消費電力が減るのだ。
 ところが、世の中にはフタを閉めずにトイレを出る人がいる。こまめにフタを閉める人のほうが少ないだろう。そこで、役立つのがオートトイレ。これなら、自動的にフタの開け閉めをしてくれるので、省エネが実現するというわけである。
 また、男性が便座を上げまま出て、それを女性が下ろすという作業もなくしてくれる。そのことを喜ぶ女性も多い。
 「一人暮らしの女性宅を訪ねたら、トイレの便器が上がっており、恋人が居ることがわかった」などということも、オートトイレがあればなくなりそう。
 オートトイレには、実際のメリットが少なくないのである。
 

オートトイレに短所はないの?
 長所の多いオートトイレだが、短所となるのは価格の高さだろう。実際、オートトイレは高級便器にのみ採用されているのが実情。あると便利な設備だが、なかなか買えないのが最大の短所というべきか。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年10月 9日 (火)

リモコン付きトイレ

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【NO.186】「リモコン付きトイレ」のウソ・ホント

リモコン付きトイレって何?
 リモコン付きトイレというのは、トイレの機能を遠隔操作する小さな装置が壁にとりつけられるもののこと。リモコンから赤外線が出て、本体の受信部で受け止める仕組みだ。
 トイレに付いたリモコンで操作できるのは、二つの機能。一つはいうまでもなく、温水洗浄便座の各種機能。洗浄のお湯を出す、止める、湯温や水勢を調整できるわけだ。
 そして、もう一つは便器の洗浄機能だ。普通の便器ではレバーを操作して水を流す。このレバー操作をリモコンのボタンを押すだけで行うことができることになる。
 

リモコン付きトイレ長所は?
 トイレにリモコンが付くことの長所は、見た目がお洒落であること。トイレ内を掃除するときに邪魔な便座の操作部がないことも長所となる。
 加えて、操作性がよいこともあげられる。壁に付けたリモコンであれば顔を近づけて表示を読むことができる。だから、操作に慣れていない人もじっくり見て判断できるので利用しやすいというわけだ。
 腰掛けたまま便器の水を流したいとき、体をひねらずに操作できるという長所もある。
 
停電のときは使えるの?
 リモコン付きトイレで、心配なのは停電のとき。赤外線の受信部が電気で動くため、停電時にはリモコンに反応しなくなってしまう。
 お尻の洗浄などができなくなるのは当然として、問題は水を流すボタンを押しても水が流れないことだ。しかし、そのようなときのためのレバーが付けられているので、これは短所にはならないだろう。
 このほか、短所としてよく聞くのは「水の流し方がわかりにくい」という声。例えば、初めてリモコン付きトイレを使う場合、リモコンで水も流せることを知らない人が多い。それで懸命にレバーを探す人が多いのだ。
 状況が状況だけに人を呼んで聞くこともできず、冷や汗をかくことがある。
 これは意外な短所といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年5月30日 (火)

トイレの手すり

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【NO.099】トイレの手すりのウソ・ホント

「トイレの手すり」って、どういうものなの?
 トイレの手すりは、便器まわりの壁に設置される補助設備のこと。それをつかむと、便器に座る、立ち上がるといった動作が楽になるように配置されるものだ。
 基本的な手すりは鉄棒のようなバー状で、壁に水平に取り付けられる。さらに、垂直のバーを組み合わせることが多い。
 しかし、手すりはバーだけとは限らない。便器の横に奥行の浅い棚を設置し、その棚に手をつけるようにする場合もある。棚であれば物を置く事もできるので、2倍に活用できることになる。

使いやすい「トイレの手すり」は?
 トイレに手すりをつけるとき問題になるのは、便器に腰掛けたときの右側がいいか、左側がいいかということ。このとき「体の動きが不自由になったとき、使いやすいのはどちらか」ということを考えがちだ。しかし、将来、体のどちら側が不自由になるかは予測できない。
 そこで、将来のことより現在の使い勝手を第一に考えたほうがよい。例えば、トイレットペーパーホルダーがあれば、その近くにつける。そうすれば、壁からの出っ張りを1カ所にまとめることができて使い勝手がよいわけだ。

「トイレの手すり」の使い勝手は?
 トイレに手すりがあれば、体の動きに不自由がなくても何かと便利。特に急激な運動をして、体が痛いときなど、とても助かるという声が多い。
 さらに、意外に便利なのが掃除をするとき。便器の裏を掃除するときなど、手すりをつかむと体が楽なのだ。
 これからも設置例が増えてゆく設備であることは間違いない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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手洗い器付きトイレ

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【NO.036】手洗い器付きトイレのウソ・ホント

手洗い器付きトイレとは、どんなものを指すの?
 手洗い器付きのトイレというのは、便器とは別の場所に手洗い器(蛇口とボウル)が取り付けられたものを指す。現在、使われている水洗トイレの多くは、便器の後ろ上部に水を溜めるタンクがある形式をとっている。
 トイレに水を流すときは、このタンクの水を使用。カラになったタンクに水を溜めるため、水道の栓が開く。その際、水道からの水はただタンク内に入るだけでなく、一部はタンク上部に設けられたお皿に注ぎ、お皿の穴からタンク内に落ちる仕組みになっている。このタンク上部のお皿に注ぐ水で手を洗うことができる。これは、非常に合理的で、水資源の有効活用にもなるアイデアである。
 このアイデアを活用せず、タンクに入る水はただタンクに入るだけ。手を洗う水は、別のところで得るのが「手洗い付きトイレ」の考え方である。

手洗い器付きトイレだと、掃除が楽になるというのはホント?
 手を洗う場所をタンクの上ではなく、別の場所にしているのが手洗い器付きトイレの特徴。なぜ、そのようなことをするのか。
 理由はふたつある。ひとつは、掃除を楽にするため。もうひとつは、手を洗いたいとき、トイレの水を流さなくても、水が得られることだ。それぞれをもう少し詳しく解説しよう。
 掃除が楽になるのは、水はねが少なくなるから。タンク上部の皿に水を流す方式では、どうしても水はねが生じる。手を洗うとき、そして水がお皿にぶつかるとき、水が跳ねて床や壁に散る。それが、汚れの原因になるのだ。さらに、水を受ける皿に水垢が付き、なかなかとれないという弊害もある。手洗い器を別のところ(もっと、手を洗いやすいところ)に移すと、水はねによる汚れが減少。さらに、掃除が楽なるため、ボールに付く水垢も気にならないというわけだ。
 もう一つ、必要なときに必要なだけ水を流す事ができるため、結局は水資源の節約になるという意見もある。もっとも、本当に節約になるかどうかは水の使い方によるだろう。

手洗い器付きトイレに短所はないの?
 手洗い器付きのトイレにはもう一つ、長所がある。それは見た目もお洒落であること。リッチな印象もある。これに対し、最大の欠点は広いトイレ空間が必要な点だ。トイレが狭いと、手洗い器を別にしたくてもできない。狭いトイレ空間に無理矢理手洗い器を付けてしまうと、かえって使いにくく、掃除もしにくくなる。だから、ゆとりあるトイレにしか設置できない点だ。
 もうひとつ、手洗い器一体型の通常便器を設置するときと比べて工事費用が高くなる欠点もある。だからこそ、リッチな印象を与えるのかもしれない。
 なるべく居室をゆったりつくるため、トイレを狭くしたのがかつての集合住宅。それに対し、最近の集合住宅はゆったりした広さをもつものが多くなった。その結果として、ゆとりある広さで、手洗い器が別になったトイレが増えてきたようだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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タンクをなくした水洗トイレ

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【NO.010】タンクをなくした水洗トイレのウソ・ホント

タンクをなくした水洗トイレって、どうなっているの?
 従来型の水洗トイレでタンクが必要なのは、大量の水を一気に流したいから。水を一気に流すことで、便器の汚れを落としながら、汚物を流したわけだ。ところが、最近は、日本でも上水道の水圧が上がり、どんな場所でも勢い良く水が出るようになった。この水圧の高さと、例え低い水圧でも汚れが落ちやすい方式を組み合わせることで、タンクをなくした水洗トイレが実現した。
 低い水圧でも汚れが落ちやすい方式は、メーカーによって異なる。例えば、渦巻きが発生するように水を流す方式もその一つ。他に、サイホン式というものもある。サイホン式は、便器内に水を多く溜め、その水の中に便が落ちる方式。水の中に便が落ちるので、便器に汚れが付きにくいというわけだ。

タンクをなくすことで生まれる長所は?
 タンクをなくすことの長所は、ズバリ、トイレ空間が広々使えること。タンクがない分、ゆったりするわけだ。
 ゆったりしたスペースを生かし、便器から離れた場所に手洗い器を設置できる。そうなると、トイレの水を流さずに手を洗ったり、雑巾を洗ったりできる。手を洗うときに水が飛び散らず、掃除が楽になる、といった長所も生まれる。

タンクのない水洗トイレに弱点はないの?
 まず、一つは、マンションの上層階など水圧が低くなってしまうところには設置できないということ。水圧が低くなると、洗浄力が低下するためだ。地域によって異なるが、10階よりも上の階だと、設置できないことが多くなる。
 二つ目の短所は、従来型に比べて価格が割高であること。今のところ2、3割は高くなってしまう。
 三つ目の短所として報告されているのは、従来型に比べ、汚れが落ちにくいということ。ただし、これは使った人全員の意見ではない。一部にそういう意見があるだけなので、参考意見として考慮していただきたい。
 使用する人が増えれば、汚れ落ちに対する評価が固まるはずだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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温水洗浄便座

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【NO.006】温水洗浄便座のウソ・ホント

温水洗浄便座に、使い心地の差はあるの?
 温水洗浄便座の使用感をアンケートすると、「刺激が強すぎて不快」という意見と「お湯の勢いが弱く、きれいに洗われた感じがしない」という意見が出てくる。相反する意見が出るのは、もちろん個人の好みに違いがあるから。と同時に、メーカーによって方式の差があることも見逃せない。例えば、温水洗浄便座の2大メーカー、TOTOとINAXも方式が異なる。TOTOは、お尻に向かって斜め下からお湯を当てる。対してINAXはお尻の真下からお湯を当てる。例えて言えば、TOTOは「なめるように」、INAXは「えぐるように」お湯が当たるのだ。
 そのため、TOTOに慣れた人がINAXを使うと、「強すぎる」と感じ、INAXに慣れた人がTOTOを使うと「生ぬるい」となる。ちなみに、INAX派は、便秘解消用にお湯の噴射を使うことが多いとか。強い刺激を“呼び水”にして排便を促すわけだ。自分は、どちらが好みか?それを調べるには、各社のショールームに行き、トイレを使わせてもらう。そこには、各社の最新製品がそろえられているので、使い心地を体験することができる。

電気代はどのくらいかかるの?
 温水洗浄便座の電気代は、1ヶ月160円程度から900円程度まで、製品によって異なる。それほど差が出る理由は、暖房機能にある。1ヶ月の電気代900円というのは、トイレ全体を温める温風機能が付いているタイプで、冬場はそれくらい電気代がかかるという数値。平均的には、1ヶ月200円から300円といったところである。
 温水洗浄便座で最も電気を使うのは暖房機能だが、この暖房機能は温風を吹き出すことだけではない。便座を温めるのも暖房機能の一つ。実は、この「便座のヒーター」が電気代を上昇させるくせ者なのだ。人によってはお尻が焼けるほど温度を上げてしまう。これは、電気代を上げてしまう大きな原因。加えて、便座を上げたままにしておくのもいけない。放熱するため、電気代が上がってしまうからだ。節電を考えれば、便座をおろし、使用後に必ず便蓋を閉めること。これだけで、冬場の電気代も大きく節約できる。

ところで、ノズルは汚くないの?
 賃貸住宅や会社のトイレに設置してある温水洗浄便座って、衛生面の不安があり、使いたくない——そう思っている人は少なくない。実際のところはどうなのだろう。
 現在の温水洗浄便座には、ノズル洗浄機能が付いている。使用するたびにノズルの先端を洗ってくれる機能だ。これにより、ノズルに付いた汚れは落としてくれる。しかし、ノズルに細菌が付いた場合、それまで落とすことはできない。衛生を本気で考えれば、ノズル洗浄は気休めでしかない、と言い切る学者もいるほど。気になる人は、消毒液できれいにしてから使えば、安心できるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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