2012年1月24日 (火)

クリーニングサービス付き

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【NO.294】「クリーニングサービス付き」のウソ・ホント

クリーニングサービス付きって何?
 クリーニングサービスとは、衣類のクリーニングを行う洗濯会社と提携したサービスで、一部の分譲マンションで採用され始めている。その仕組みを紹介しよう。
 まず、マンションの居住者に衣類30点くらいが入る袋を渡され、それに詰め放題、衣類を入れることができて、クリーニング代は1万円ほど。その結果、割り引き価格でクリーニングに出せるという長所が生まれる。加えて、出した衣類は季節保管サービスも付くため、季節衣類のクリーニングに活用できる、というサービスである。


クリーニングサービス付きの長所は?
294 前項で書いたとおり、長所は「割安」と「季節保管してくれる」2点。
加えて、住宅内に保管する衣類が減るため、クローゼットの面積が節約できるという長所も生まれる。
冬の間は夏服を、夏の間は冬服をしまっておくスペースが不要になるため、収納スペースがゆったり使えることになるわけだ。
 
 
クリーニングサービス付きに短所はないの?
 長所の多いサービスだが、「クリーニングに出す衣類は持っていない」という人には不要のサービスとなる。また、人によっては高級クリーニング店を愛用するため、そのようなサービスは不要、というケースもあるだろう。
 しかし、多くの家庭にとってはうれしいサービスとなるはず。評判も上々である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2012年1月10日 (火)

長期優良住宅

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【NO.293】「長期優良住宅」のウソ・ホント

長期優良住宅って何?
293_3 長期優良住宅は、平成21年6月に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって認定されるようになったもの。「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」「バリアフリー性」「省エネルギー対策」「居住環境」「住戸面積」「維持保全計画」の9項目を高いレベルでクリアした物件(マンション、戸建て)が、国の法律によって長期優良住宅と認定されるわけだ。
 これとは別に、「長期優良住宅先導事業」というものがある。こちらは、長期優良住宅の認定を受けたプロジェクトのうち、長寿命化に対して優れた提案を盛り込んでいると国土交通省が認めた事業のことだ。
 そのため、長期優良住宅の認定を受けた住宅の一部が、長期優良住宅先導事業となり、一段レベルが高くなる。実際、長期優良住宅の基準を満たし、さらに長期優良住宅先導事業となった事例はまだ少ないのが実状である。


長期優良住宅の長所は?
 長期優良住宅の前身として「センチュリーハウジングシステム(CHS)」というものが、昭和の終わりに生み出されている。これは、1世紀(100年)にわたり住み続けることができるような住宅を広めようという動きだった。
 その働きもあり、日本の住宅は長持ちするようになった。昭和の時代に建設されたマンションの多くは耐用年数が40年から50年とされているのに対し、今の分譲マンションは60年から80年……きちんとメンテナンスすれば100年程度の耐用性を持つと考えられる。
このCHSよりもさらに進んだ住宅をつくろうと考え出されたのが、長期優良住宅。CHSの上をゆくため、私は“200年マンション”と呼んでいる。
 建物がそれほど長持ちして、住戸内の設備、間取りは変更や更新が行いやすい。もちろん、省エネやバリアフリー、長期間の修繕計画などの工夫も多い。その結果、子々孫々住み続けられるだけでなく、中古として売るときの評価が上がるというメリットも期待できる。極めて高品位な住宅ということになる。
 
 
長期優良住宅に短所はないの?
 高品位であるため、当然ながら建設費は高い。建設コストが上がるため、マンションの場合、分譲価格が2、3割高くなると考えられる。しかし、今は認知度が低いため、価格上昇の度合いが低い。いわば、サービス価格で分譲されている状況。つまり、質が高いのに、それほど高くないわけだ。今は、お買い得な時期といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年11月 8日 (火)

マンションの非常用電源

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【NO.289】「マンションの非常用電源」のウソ・ホント

マンションの非常用電源って何?
 3月11日の東日本大震災の直後、首都圏では停電の影響を受けたマンションが少なくなかった。エレベーターが停まる、水道のポンプが止まったためマンション内住戸で断水が起きる、エントランスの自動ドアが開かない、といった影響だ。
この体験を踏まえ、最新のマンションでは自前の発電装置を拡充する動きが進んでいる。発電機は、ガソリンで動かす小型のものから、軽油や重油で動かす大型のものまで様々。超高層マンションでエレベーターが不可欠となる場合は、大型の発電機を設置するケースが多くなっている。


非常用電源の能力はどれくらい?
 超高層マンションの場合、大型の非常用発電機を備えて燃料も多く備蓄。長時間の使用を可能にするケースが増えている。従来は、「非常用のエレベーターを4時間程度稼働させることができる」というレベルのものが多かったのだが、今建設されているマンションの中には、24時間、さらには48時間稼働可能というものもある。
エレベーターだけでなく、オートロックや水道のポンプ、機械式駐車装置まで動かすことができる能力の非常用電源付きマンションも計画されている。
 
 
非常用電源に短所はないの?
 非常用電源はとても頼りになる、しかし、実際の災害時に役立てるためには、ソフトも必要。つまり、装置を動かす訓練や、住民同士助け合う態勢づくりも大切になる。ハードとともにソフトを拡充させることも、今後の課題となるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年8月30日 (火)

シャトルバス

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【NO.284】「シャトルバス」のウソ・ホント

シャトルバスって何?
284 シャトルバスは、二つの地点を往復運行するバスのことを指す。マンションの場合、マンションエントランスから最寄りの駅まで往復する中型もしくは小型バスになるのが一般的だ。
 途中で止まることなく、マンションー駅間を行き来する。この往復バスをマンション専用として運行させ、乗ることができるのはマンション居住者と、マンションの来訪者のみ。マンションの近所に住んでいる人は乗車できない。あくまでも、マンション居住者と、マンションを訪ねてきた人のために運行されるバスである。


シャトルバスの長所は?
 シャトルバスが設置されるのは、駅から離れたマンション。駅までバスを使う立地のマンションで、駅から遠い不便さを解消するために運行される。
 朝と夜の通勤時間帯は、駅とマンションを直結。しかし、昼間の時間帯は、マンションー駅の間に、スーパーマーケットに寄ったりする。買い物バスとして利用できるケースもあるわけだ。
 実際にシャトルバスに乗ってみると、想像以上に便利。通勤時間帯は途中停車しないので、所要時間が短い。駅周辺が混雑する場合、比較的空いた道を通り、混雑エリアの手前で降車できるようになっている。電車で通学する小中学生も、安全にマンションまで帰ってくることができる。
 
 
シャトルバスに短所はないの?
 シャトルバスの利用料は、無料もしくは1回50円とか100円程度。無料の場合は、毎月払う管理費のなかから運営費用が捻出される。そのため、ある戸数の多い大規模マンションでないと、維持できないサービスでもある。
 どんなマンションにも採用されるわけではないこと――それが短所の一つ。そして、設置された場合も、利用者が少ないと維持できなくなり、廃止される可能性がある。それも、短所というか不安点といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2010年6月 1日 (火)

貫通道路

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【NO.253】「貫通道路」のウソ・ホント

貫通道路って何?
 マンションの敷地内に誰でも通行できる歩行者専用通路を設けることがある。車は通行できず、歩行者だけが通行できる道を敷地の端であったり、中央に設けるものだ。この通路を「敷地内を貫く道」という意味で貫通道路と呼ぶ。
 貫通道路は公開通路と呼ばれることもある。そのことからわかるとおり、貫通道路は公開空地の一種だ。マンションの敷地の一部=つまり私有地なのだが、誰でも立ち入ることができるように公開される場所なのである。


なぜ、貫通道路を設けるの?
 貫通道路が設けられる理由は二つある。
 ひとつは、「もともと、その場所に道があった」から。周辺住民が生活道路として使用していた道があった場合、マンション建設によってその道を無くすことは許されない。だから、誰でも通ることのできる道を残すわけだ。
 もう一つの理由も周辺住民の利便性を重視したものだ。
 面積の広いマンションをつくると、周辺住民が迷惑することがある。広い敷地のマンションができたために回り道を余儀なくされるからだ。
 そんなとき、「回り道をしなくて済むように」と貫通道路を設けることがある。
 いずれも、マンション住人のためでなく、まわりに住む人のことを考えてのこと。貫通道路をつくることでマンション住人には直接のメリットは生じない。
 しかし、貫通道路を設けないと、マンション建設が許されない。つまり、マンション建設の条件になっているからやむを得ず設置されるのである。
 
 
貫通道路の短所は?
 貫通道路は、誰でも通行できてしまう。これが短所となり、敷地内のセキュリティを守りにくいといった弊害が生まれてしまう。
 しかし、この貫通道路を設けなければマンション建設ができないので、仕方がない。今は、周辺住民の賛同を得なければマンション建設ができない。そういう時代であるからだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2010年5月18日 (火)

プライベートガーデン

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【NO.252】「プライベートガーデン」のウソ・ホント

プライベートガーデンって何?
252 「プライベートガーデン」という言葉は21世紀に入ったあたりから使われるようになった。近年になって使われるようになったわけだ。
 それは、前回、前々回に解説した公開空地や提供公園が増えたことが原因と思われる。
 マンションの敷地に設けられる庭には公開空地や提供公園が多い。マンションの住民以外の誰でも立ち入ることができる庭だ。これに対し、マンションの住人以外は立ち入ることができない庭、つまり戸建て住宅の庭と同じ性格の庭もある。この「住人以外は立ち入ることができない庭」がプライベートガーデンだ。“本当に自分たちだけの庭”という意味が込められているわけである。


プライベートガーデンの長所は?
 公開空地や提供公園は誰でも立ち入ることができる。そのため、小さな子供だけで遊びに出すのをためらう人が多い。誰がいるか分からないので危険というわけだ。
 これに対し、プライベートガーデンはマンションの住人、もしくは住人に許可された人しか入ってこない。素性が分かる人しか入って来ないため、安心感がある。小さな子供だけで遊びに出すこともしやすい。この安心感がプライベートガーデンの長所となる。
 
 
プライベートガーデンに短所はないの?
 プライベートガーデンは住人だけのものだから、メンテナンスはすべて自前で行わなければならない。掃除や庭木の手入れ、そして、プライベートガーデン内で起きたトラブルは住人同士で解決しなければならない。
 掃除や庭木の手入れは管理会社に委託するのが普通なので、実際にはそれほど手間がかかるわけではない。しかし、管理を委託するための費用はかかる。
 プライベートガーデンは自分たちのものだから、手間とお金がかかる。それが、短所といえば短所となるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2010年5月 4日 (火)

提供公園

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【NO.251】「提供公園」のウソ・ホント

提供公園って何?
251_2 マンションには、敷地の一画に提供公園を設けた物件がある。完成予想模型や図面をみると、建物の横に「提供公園」と名付けられたスペースがあり、ブランコや滑り台など遊具が設置されているものだ。
 この提供公園とは何か。
 答えを書くと、「マンションから行政(市や町など)に提供(無料で渡す)する公園ーーそれが提供公園」となる。
 もともとはマンションの所有地。マンション敷地の一部だが、公園として行政に無償譲渡され、市や町の所有地として管理されるスペースなのである。


なぜ、提供公園が生まれるの?
 もともとマンションの所有地なのに、なぜ無償譲渡しなければならないのか。それは、行政の取り決めがあるからだ。マンションのように規模の大きな住宅を新たにつくる場合、「地域の憩いの場を少しはつくりなさい。そうしなければ、マンション建設を許可できない」と決められているケースが多い。
 この取り決めに従い、一定規模以上のマンションをつくるときは、提供公園が設置されやすいわけだ。
 マンションに隣接して設けられる(もともとはマンションの敷地なので、隣接するのは当り前)公園なのに、マンションの住民以外も自由に出入りできるのは、そのような理由があるからだ。
 
 
公開空地との違いは?
 提供公園は行政に譲渡されるため、持ち主は行政。これに対し、公開空地はマンションのものとなる。土地の持ち主が異なるわけだ。
 そう書くと、提供公園はマンションの土地を無償で召し上げられて損だ、と思うかもしれない。が、あながち損とも言えない。というのも、提供公園のおかげで大型のマンションが建設できたと考えられるから。また、提供公園になると、行政が清掃やメンテナンスを行ってくれるというメリットもある。
 提供公園は、マンションにとってプラス要因と考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2010年4月20日 (火)

公開空地

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【NO.250】「公開空地」のウソ・ホント

公開空地って何?
250 マンションの敷地に「公開空地」とされる場所がある。「マンションの建物前面が公開空地」とか、「建物のまわりはすべて公開空地」だったりする。
 その「公開空地」とは何か。ひと言でいえば、誰でも立ち入り自由な場所のこと。マンションの敷地(所有地)なのだが、誰にでも公開される場所という意味である。
 公開空地は公園として活用されたり、緑道になったりする。公園も、緑道も、多くの人に喜ばれる場所。マンションの敷地一部を多くの人に喜ばれるように活用するのが公開空地と考えればよいだろう。


公開空地の長所は?
 マンションの敷地を「公開」すれば、多くの人に喜ばれる。一方で、マンションの住民にとってはどうか。自分たちの土地を、他人が自由に使うことを許す。その使用料も取らない、というのは損ではないか。そう考えるのが普通だ。
 しかし、実際にはまったく見返りなしで公開空地を設けているわけではない。その見返りはある。
 例えば、高さ制限を緩和してもらい、超高層マンションを建設する。高さ制限を緩和してもらう代わりに、敷地の一部を「公開空地」とする。そのような決めごとの元に設置されるのが「公開空地」。公開空地を設けることで、マンションにもメリットが生じているのである。
 
 
公開空地に短所はないの?
 公開空地は、マンションの所有地であっても自由に使うことはできない。公園とか緑道として使い続けることが決められている。自分たちの土地なのに、自由にならないこと——それが最大の短所となる。
 しかしながら、先述したとおり、その見返りを受けているので損とはいえないだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2010年3月23日 (火)

専用庭

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【NO.248】「専用庭」のウソ・ホント

専用庭って何?
248 専用庭は、マンションの1階住戸に併設されるもの。その庭に面した住戸だけが使用でき、他の住人が立ち入ることができない庭のことを指す。
 マンションには、住民であれば誰でも利用できる庭=共用庭がある。共用庭に対し、特定住戸の住民しか利用できない庭が専用庭になるわけだ。
 他の住民は勝手に立ち入ることができないため、フェンスや生け垣で囲われるのが一般的。背の高い塀で囲われることもある。
 また、外から出入りできるように鍵付きのドアを設けたり、庭木の水やりのために水栓を設けることもある。


専用庭の長所は?
 専用庭の長所は、マンションでありながら土と接した暮らしができること。「戸建てのような住み心地がある」と喜ばれる。
 しかし、初期のマンションには専用庭はなかった。1階住戸も他の階と同じようにバルコニーが設けられていた。
 そのようなつくりにしたところ、1階住戸がさっぱり売れなかった。他の階と比べて長所がなく、「最下層の住戸」という短所だけが際だったからだ。そこで、1階住戸の魅力を増やすために考え出されたのが「専用庭」というわけだ。
 その結果、現在は1階住戸のファンまで生まれるようになっている。
 
 
専用庭に短所はないの?
 専用庭は、狭くても「自分だけの庭」。いろいろな楽しみ方ができる。しかし、制約はある。
 まず、他の住戸に迷惑がかかるような使い方はできない。例えば、庭でバーベキューを行うと臭いや煙の迷惑をかけるため、禁止されているところが多い。背の高い木を植えると、2階以上の住戸に迷惑がかかる可能性があるので、それも禁止されるといった具合だ。
 また、毎月、使用料を払うケースが多い。マンションの敷地は「共有」。その一部を専用使用するので、使用料が発生するわけだ。といっても、月額で数百円というのが一般的。それほど高いものではない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年5月13日 (火)

マンション最上階住戸

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【NO.201】「マンション最上階住戸」のウソ・ホント

最上階住戸って、どういうもの?
201 最上階住戸とは、言葉が示すとおりマンション建物の最も上に位置する住戸。ただし、「階数が一番大きい住戸」とは限らない。
 例えば、地上12階建てのマンションがあったとする。その場合、12階にある住戸は最上階住戸になるのだが、10階でも最上階ということがあり得るし、5階でも最上階ということもある。
 というのも、マンションの建物が階段状になり、最も背が高い部分は12階だが、10階までしかない部分や5階までしかない部分があったとする、その場合、10階までの部分では10階が、5階までの部分では5階が最上階となるからだ。
 つまり、「それ以上、上には住戸がない住戸」——天井の上は建物の屋根になっている住戸が最上階ということになる。


最上階住戸の長所は何?
 一戸建てと比べて、マンションがすぐれている点は何か。
 答えはいろいろあるのだが、最も大きな違いとされるのは「一戸建てよりも高い場所に住むことができる」点だ。
 一戸建てでは2階建て、せいぜい3階建てまでになるのが普通。これに対し、マンションならば、地上40階とか50階……地面から100m以上の高所に住むことができる。
 一戸建てで地上100mの建物はまず造れない。そんなに高いところに住むことができるのはマンションならでは。高いところに住めば見晴らしがよいし、日当たりもよい。そこで、「どうせマンションに住むのなら、なるべく高所の住戸がよい」と考えられ、最上階住戸がベストなポジションとされるようになった。
 最上階であれば、「頭の上に人が住んでいない」ということになり、それも好まれる理由。実際、マンションでは最上階住戸の人気が高い。
 人気が高いため、面積の広い住戸がつくられ、価格設定も高くなるのが一般的である。
 
 
最上階住戸に短所はないの?
 実際に、最上階住戸に住んでみると、やはり気分がよい。対して、短所は何か。
 以前は最上階住戸は、夏、暑さが厳しいとされた。屋根が太陽光で熱せられ、その熱で室内も暑くなったからだ。しかし、今は屋根の断熱性が増しており、暑さ・寒さの弊害はほとんどなくなっている。
 大地震が起きてエレベーターが止まると、住戸への出入りが大変という意見もあるが、その短所は上層階の住戸すべて当てはまること。最上階住戸だけの短所ではない。
 最近、よく耳にするのは、「意外に泥棒被害に遭いやすい」ということ。泥棒が屋上からバルコニーに下りて忍び込むわけだ。
 そのため、最近のマンションでは1階住戸だけでなく、最上階住戸も窓に防犯センサーを設置し、セキュリティを固めるようになっている。
 最後に残るのは、「価格が高くて買いにくい」という短所。これだけは解決策がない“致命的欠点”といえそうだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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