2009年11月24日 (火)

外部水栓

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【NO.240】「外部水栓」のウソ・ホント

外部水栓って何?
 外部水栓は、屋外にある水道栓全般を指す。例えば、戸建て住宅の庭にある水道の蛇口——それが、外部水栓の代表例だ。
 マンションのバルコニーで、壁に蛇口が設置されていれば、それが外部水栓ということになる。
 外部水栓は、基本的に水だけが出る。お湯が出るようになっているのは海辺のマンションで足洗い場を設けたり、ペットの足洗い場のために設けられるといったときだけ。普通はお湯は出ず、水だけが出る。そして、ホースを接続しやすい形状になっているのが一般的だ。


外部水栓の長所は?
240 外部水栓は庭の植物やバルコニーに置いた鉢植えに水やりをするために設置される。もちろん、土いじりで汚れた手や道具を洗うときにも便利。戸建て住宅では洗車時にも利用できるし、子どもの水遊びにも使える。水やりや洗車のときに便利なようにホースをつなぎやすくなっているわけだ。
 この外部水栓がなくても水やりや洗車はできる。台所や風呂場からバケツで水を運んだり、長いホースをつなげばよいからだ。
 しかし、バケツで水を運ぶと手間がかかるし、床が濡れる。そのような弊害をなくす上で、外部水栓は有効となる。
 
 
外部水栓の最新傾向は?
 マンションの場合、外部水栓は流しと一緒に設置されることが多かった。水栓と流しを合わせて、スロップシンクと呼ぶ。
 ところが、最近のマンションではこの流しをはずし、外部水栓だけを設置するケースが増え始めた。バルコニーの床は防水施工されているため、外部水栓から出た水を床に流しても支障がない。
 そして、小型の金具を使うことにより、外部水栓が目立たないようにする。それで、施工費用が削減できることもあり、このような目立たない外部水栓が増え始めているのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年9月15日 (火)

バルコニータイル

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【NO.235】「バルコニータイル」のウソ・ホント《会員リクエスト》

バルコニータイルって何?
235 バルコニータイルは、直訳するとバルコニーの床に敷き詰めるタイルのこと。戸建て住宅の場合、庭に張り出したバルコニーに床用のタイルを貼ることがある。それももちろんバルコニータイルだが、マンションのバルコニー用タイルは内容が異なる。
 マンションの場合、バルコニーは共用部分となり、個々の住戸でタイルを貼ることは許されない。しかし、置くだけのタイルならば許可される。
 そこで、マンションのバルコニー用タイルは、焼き物ではなく強化プラスチックなど軽い素材のものとなる。そのタイルの下にやはりプラスチック製の足を付け、バルコニー面から少し浮いた状態で敷き詰める(置く)のが一般的な形式である。


バルコニータイルの長所は?
 バルコニータイルの色はベージュや薄いグレーが一般的。柔らかな色合いであるため、コンクリート面がむき出しになっているより高級感が出る。
 そして、バルコニーの床が持ち上がるため、リビングの床との一体感も演出できる。リビングの床と同じ高さまで持ち上げると、リビングの床がバルコニーまでつながっているように見える。つまり、リビングが広く見える。それが、大きな特徴だ。
 加えて、タイル表面がきれいに保たれやすいので、素足や靴下のまま出ても支障が少ないという利点もある。
 これは、タイルとタイルの間にすき間があることから生まれる長所。砂ボコリがすき間から落ちるので、タイル表面が汚れにくいのだ。もちろん、まったくきれいというわけではない。汚れるのだが、汚れ方が少ないため、素足で出やすいというわけだ。
 これは、木のタイルを敷き詰めたときにも生まれる効用である。
 
 
バルコニータイルに短所はないの?
 内側に虫がわく?という不安を抱く人が少なくない。バルコニー面とタイルの間にすき間ができるので、そこに虫が入り込みそうだ。
 実際にタイルを敷いたことがある私の経験を申し上げると、たしかに虫がいました。
 引っ越すときにタイルを上げたら、一部に蜘蛛の巣があり、ダンゴ虫などの姿も認められた。しかし、住んでいる間、虫がタイル下から大量発生したことはない。下が土ではなく、コンクリート面なので、虫の心配は少ないだろう。
 こまめにタイルを上げ、掃除をすれば蜘蛛の巣も防ぐことができる。しかし、そんな場所まで掃除する気にならないのが実情。私の場合、3年ほど敷きっぱなしだったが、別に支障はなかった。まあ、たまには掃除をしたほうがいいのだろうが……。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年7月 7日 (火)

外部コンセント

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【NO.230】「外部コンセント」のウソ・ホント

外部コンセントって何?
 外部コンセントは、読んで字のごとく屋外に設置されるコンセントのことを指す。バルコニーや庭に面した外壁に取り付けられ、プラスチックのカバー付きになっているものが一般的。そして、コンセントの差し込み口はカバー内に下向きに設置される。
 これらの工夫によって、コンセント内に雨やホコリが入り込みにくくなっており、外でも安心して電気製品を使うことができる仕組みだ。


外部コンセントの長所は?
 外部コンセントは近年、急速に設置が広まった住宅設備だ。その理由はバルコニーや庭で使用する電気製品が増えたからと考えられる。例えば、防犯や夜景の演出のために照明器具を置く家庭が増えている。また、小さな噴水を作動させることもあるだろう。クリスマスには電飾でバルコニーや庭を飾る家が少なくない。そのようなときに、外部コンセントがあれば、電気をとりやすい。
 バルコニー、庭での楽しみが増えた現在、外部コンセントの活躍の場は大きく広がっているわけだ。
 
 
外部コンセントに短所はないの?
 電気にとって、水は大敵。しかし、外部コンセントは雨水が入り込みにくいので不安は少ない。しかし、まったく事故が起きないわけではない。
 コンセントを差し込んだまま長期間放置するとホコリがたまったり、蜘蛛の巣が張るといった事態が生じがち。その状態のまま使い続けると、ホコリ等による漏電ひいては火災が起きる危険性が高まるからだ。
 外部コンセントは外で使っても安全なように設計されているが、過信は禁物。安全を確認しながら使う姿勢が必要になるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年1月30日 (火)

避難ハッチ

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【NO.168】「避難ハッチ」のウソ・ホント

避難ハッチって、どんなものなの?
 避難ハッチは、バルコニーの床に設置されるもの。通常は金属板でカバーされた状態になっており、避難する必要があるときはそのカバーを持ち上げる。
 すると、下の階に通じる避難ばしごが出され、そのはしごを降りて避難できる仕組みだ。
 マンションの場合、火災などで玄関から逃げ出すことができなくなった場合、バルコニーが避難路となる。玄関から避難できないとき、そして、エレベーターや階段が使えないときでも、バルコニーの避難ハッチを使えば、上層階から下に降りることができる。避難ハッチは万一のときの大切な避難路になるわけだ。

避難ハッチはすべてのバルコニーに付くの?
 避難ハッチは、すべてのバルコニーに設置されるわけではない。設置されるのは一部の住戸だけ。一般には、妻側(端に位置する)住戸のバルコニーに設置されることが多い。
 それでは、上層階で避難ハッチが設置されない住戸はどうするのか。避難ハッチのない住戸は、バルコニーから隣のバルコニーに移ることができるようになっている。隣に、そのまた隣に……というように横に移動し、一番端のバルコニーで、床に設置された避難ハッチから階下に降りるわけだ。
 下の階に降りたら、その階の避難ハッチでさらに下の階へ。そのように降りてゆくため、避難ハッチは上下階で位置をずらして設置される。避難するとき、はしごから足を踏み外しても落下し続けることを防ぐようになっているのである。

避難ハッチの注意点は?
 非接触キーはエントランスに入るための動作を簡単にしてくれる。
 緊急時のためにどうしても必要な避難ハッチ。しかし、それがあると、バルコニーの使い方に制限が生じてしまうことがある。
 例えば、バルコニーにウッドデッキを敷くときだ。
 一般的に、バルコニーにはウッドデッキを敷いてもよいことにしているマンションが多い。その場合でも、避難ハッチを防ぐようにウッドデッキを敷くことは許されない。
 避難ハッチ部分はウッドデッキをくりぬき、避難に支障がでないようにしなければならない。
 そのため、どうしてもバルコニーのウッドデッキを敷き詰めたいときには、避難ハッチのない住戸を選ぶ、といった配慮が必要になってくるのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年6月27日 (火)

バルコニーを仕切るコンクリート壁

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【NO.153】バルコニーを仕切るコンクリート壁のウソ・ホント

「バルコニーの仕切り」は従来、どうなっていた?
 マンションのバルコニーは洗濯物を干したり、観葉植物を育てるためだけの場所ではない。複数の住戸のバルコニーが連なっている場合、そのバルコニーは避難路の役目も持つのが普通だ。
 火災などで玄関側の通路が使えないときも、バルコニー側に避難路があれば住人は安全に逃げ出すことができる。避難路としての役目があるため、バルコニーとバルコニーを仕切る壁は「いざというときに破りやすい」構造でなければならない。そこで、最も多いのが鉄製の枠に石膏ボードをはめ込み、壁にしたもの。普段は壁として機能するが、石膏ボードを足で蹴れば簡単に穴が開く。だから、避難路としても確保されるというもの——それが、バルコニーに設置される仕切り壁の一般的な形状だった。

「バルコニーを仕切るコンクリート壁」誕生の理由
 石膏ボードを用いた従来型の仕切り壁には、致命的な欠点がある。それは、住戸間でプライバシーを保ちにくい、ということ。
 石膏ボードでも、お互いの姿は見えない。もちろん、隣のバルコニーを覗こうと思って身を乗り出せば、お隣さんの姿を見ることは可能。しかし、それは軽犯罪のひとつで、常識のある人なら行わない。
 お隣さんがバルコニーに出ていても、その姿は見えないが、声は聞こえる。声を出さなくても、なんとなく気配を感じることもある。
 だから、マンションのバルコニーでは、お隣さんに遠慮しながら過ごすことが少なくなかった。つまり、プライバシーを保ちにくかったのである。
 このプライバシーを保ちやすくするために考え出されたのが、コンクリート製の仕切り。コンクリート壁で完全に塞いでしまうと避難路として使えなくなる。そこで、コンクリート壁に1m四方くらいの穴をあけ、この穴部分に石膏ボードのパネルをはめ込む。石膏ボード部分を最小限にすることで、バルコニー内のプライバシーを保ちやすくしたわけだ。

「バルコニーを仕切るコンクリート壁」の短所は?
 石膏ボードを最小限にし、壁の大部分をコンクリート製にすると、日当たりが悪くなると思われがち。しかし、石膏ボードの間仕切りも同様に日差しを遮っていたので、コンクリートの仕切り壁特有の短所とはいえない。それよりも問題になるのは、コンクリート壁の重量だ。
 仕切り壁をコンクリート製にすると、バルコニーに大きな重さがかかるため、バルコニーの外側にも柱が必要になる。そのぶん、工事費が高くなるのだが、この柱が設置できない場合、コンクリートの仕切り壁は設置できないということに……。これ以外で、実際に使った人からの不満等は聞こえてこない。
 工事費用は若干高くなるが、居住性は向上するため、これから増えていって欲しい工夫の一つである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年6月13日 (火)

サービスバルコニー

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【NO.152】サービスバルコニーのウソ・ホント《会員リクエスト》

「サービスバルコニー」って、何?
 サービスバルコニーは、バルコニーの一種。では、どのようなバルコニーを「サービスバルコニー」と呼ぶかというと……、その規定は残念ながらない。慣例的に、ある種のバルコニーを「サービスバルコニー」と呼んでいるだけだ。
 バルコニーは災害時に避難通路として用いられる場所なので、人が不自由なく通行できる幅がないと困る。そのため、最低でも1m以上、通常は1.5m以上の奥行があるもの。それだけの奥行がなく、また避難通路としての役割も持たないバルコニーは「サービスバルコニー」と呼ばれることが多い。  あえて基準を設けようとすれば、以上が「サービスバルコニー」の内容となる。

現実の「サービスバルコニー」はどんなもの?
 実際に「サービスバルコニー」と名付けられるものを見ると、狭いだけでなく、日が当たらなかったり、目の前に壁などがあって見晴らしがわるいというものが少なくない。
 バルコニーといえば、日当たりや眺望がよく、庭のような開放感を味わえる場所を連想しがちだが、それとは大きく異なるイメージだ。
 しかし、エアコンの室外機を置いたり、一時的に荷物を置く場所としては重宝する。庭のような気持ちよさはないが、何かと便利な場所。それが、サービスバルコニーの実状である。

結局、「サービスバルコニー」は得なの、損なの?
 「サービスバルコニー」という言葉には、サービスで取り付けたバルコニーというニュアンスがある。「本来は、バルコニーを設置できるような場所ではない(日当たりや眺望の面から)し、サイズも小さくなるが、あれば何かと便利でしょうから付けておきました」という意味合いのバルコニーというわけだ。
 同時に、それをバルコニーと名付けると、入居後にクレームが起きる——例えば「バルコニーと書いてあるから期待したのに、狭いし、暗いじゃないか」というような文句をいわれることを防ぐため、「サービス……」と名付けている側面もある。
 では、「サービスバルコニー」は損なのか。
 住戸に付いているバルコニーがすべてサービスバルコニーだったら、それは問題だ。しかし、ちゃんとしたバルコニーがあり、それとは別にサービスバルコニーが付くのならば、それは「得」と考えてよい。
 サービスバルコニーといっても、設置するためには余分な工事費用がかかる。費用と手間をかけて「あれば、何かと便利」なスペースを付けてくれるわけだから、決して損ではなく得と考えられるからだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年5月30日 (火)

両面バルコニー

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【NO.147】両面バルコニーのウソ・ホント

「両面バルコニー」ってどういうもの?
 両面バルコニーというのは、バルコニーが対局に2面あることを指す。
 例えば、南向きの住戸の場合、南面と北面にバルコニーがあるという意味。そうではなく、南面と東面の2カ所にバルコニーがある場合は「2面バルコニー」となり、両面バルコニーとは呼ばれない。
 メインのバルコニーの対局(反対側)にもう一つのバルコニーがある場合が両面となるわけだ。

「両面バルコニー」の長所は?
 両面バルコニーは、大きなセールスポイントとなる。それは住戸の独立性が高まるから。そして、両面バルコニーの住戸は数が少ないこともセールスポイントになる理由の一つだ。なぜ、数が少ないのかを説明しよう。
 両脇を他の住戸で挟まれた「中住戸」の場合、窓を設置できるのは基本的に2面だけ。南向きであれば、南面と北面に窓が設置され、東面と西面は隣戸と接する壁となる。
 窓を設置できる南面と北面のうち、北面にはバルコニーを設置しにくい。みんなで使う通路=共用廊下に接することが多いからだ。だから、両面バルコニーは数が少なくなるわけだ。
 共用廊下に接した窓だと、開け放した生活はしにくくなる。窓を閉め、カーテンやブラインドも閉じておくのが普通だ。これに対し、両面バルコニーの場合は、窓を開けておきやすい。南面の窓も北面の窓も開け放しやすいので、住戸内の風通しがよくなるという長所もある。
 さらに、窓のそばを他人が通行するということもないので、プライバシーを保ちやすいなど、両面バルコニー長所は多いのである。

「両面バルコニー」に短所はないの?
 長所の多い両面バルコニーだが、最大の短所は数が少ないこと。両面バルコニーを実現するには共用廊下をなくし、隣り合う2戸に対し1基のエレベーターや階段室を設けるなどの設計が必要だ。
 もしくは、共用廊下と住戸の間を離す「空中廊下」方式を採用し、開いた空間を利用してバルコニーを設置する工夫が求められる。
 いずれも手間と費用がかかり、分譲価格や賃貸料を上げる要因となってしまう。
 採用したいが、簡単には採用できない——それが両面バルコニーの短所になるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ルーフバルコニー

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【NO.131】ルーフバルコニーのウソ・ホント

ルーフバルコニーって、どういうものなの?
 ルーフバルコニーは、ルーフ=屋根のバルコニーのこと。つまり、住戸の屋根部分を活用したバルコニーという意味だ。
 一般のバルコニーの場合、その下は部屋ではない。バルコニーの下にあるのは、下の住戸のバルコニー。これに対し、ルーフバルコニーは屋根を活用しているため、その下には、下部住戸の部屋がある。それが、ルーフバルコニーの条件となる。
 それでは、なぜ、住戸の上=屋根部分がバルコニーになるのか。これは、二つのケースがある。
 一つは、上の階になるほど、建物が細くなる場合だ。例えば、4階では建物の奥行が10mあるのに、5階では奥行が6mになるとき、5階の住戸に奥行4mのルーフバルコニーが生じるわけだ。
 もう一つのケースは、階ごとに建物がズレている場合だ。斜面を生かしてマンションを建設すると、建物は段々畑のようになる。このようなマンションは「斜面マンション」と呼ばれるが、斜面マンションではすべての住戸をルーフバルコニー付きにできることになる。

使いやすいルーフバルコニーとは?
 ルーフバルコニーには使いやすいものと、使いにくいものがある。使いやすいか、使いにくいかは日当たりで決まる。日当たりのよい南向きであれば、植物の生育がよく、ひなたぼっこもしやすい。つまり、利用価値が高い。しかし、日が当たらない北向きの場合、植物の生育がわるいので、鉢植えを置く場所として適さない。夏以外は、快適でもない。つまり、利用価値は低くなる。
 斜面マンションのバルコニーは南向きのものが多く、概して利用価値の高いものが多くなる。
 これに対し、上に行くほど建物を細した結果として生じたルーフバルコニーは、北側に設置されやすい。というのも、上に行くほど建物を細くするのは、北側の隣地の日当たりをよくするため。ということは、建物の北側を削って細くすることになる。必然的にルーフバルコニーは北側に設置されるわけだ。このような北側のルーフバルコニーは、南側のルーフバルコニーより利用価値が劣ることを覚えておきたい。

ルーフバルコニーのルールは?
 ルーフバルコニーは、住戸の上に位置するため、「走り回ってはいけない」というように、特別のルールを設けることが多い。そして、1階住戸の専用庭と同様に、毎月使用料を徴収されるのが普通だ。月額で数百円とか千円程度のことが多いが、通常のバルコニー付き住戸より、負担が増えることは覚悟したい。
 その他、大型の物置など、簡単に動かすことのできないものを置いてはいけない——これは、通常のバルコニーと同様である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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バルコニー(応用編)

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【NO.130】バルコニー(応用編)のウソ・ホント

「バルコニー」に使いやすい、使いにくいはあるの?
 バルコニーには使いにくいものがある。
 例えば、隣の建物と近いのに、バルコニー内が丸見えになってしまう設計のもの。逆に、景色のよい場所のマンションなのに、バルコニーの柵がコンクリート壁になっていて、景色を楽しめないもの……。
 なにより使いにくいのは、狭いバルコニー。奥行きが1メートル20センチ未満だと狭苦しい印象になるし、鉢植えなどをも置きにくくなる。
 また、バルコニーに面して全面の窓を設けていると、エアコンの室外機の置き場所に苦労することがある。このように室外機を設置しにくいバルコニーも使いにくいと言わざるを得ない。
 バルコニーに降った雨は専用の排水管で排出される。この排水管は、外から見えない場所に配置されるのが普通。そのため、LDなど室内側からよく見えてしまうことがある。
 見えてしまうのに、目立つ色だとうっとうしい。例えば、白い柱に沿って、あか茶の排水管があり、その様子がLDから見えると、見苦しいわけだ。これなども使いにくいバルコニーになる。

「バルコニー」を快適にするポイントは?
 眺望のよいマンションの場合、バルコニーの柵を細い鉄柵にするとか、アルミのフェンスにガラスを入れるといった工夫が求められる。逆に、外から覗かれやすいバルコニーの場合、コンクリートのフェンスで視線を遮ったほうがよい。
 エアコンの室外機置き場がしっかり確保され、しかも、室外機を隠すように格子戸等を設ける工夫もうれしい。雨水の排水管も外壁や柱と同系色にしてあるべきだ。
 バルコニーにテーブルと椅子を置き、食事やお茶を楽しめるようにする工夫もあるが、屋外で暑くも寒くもない、風もないし、虫もこない日は1年に何日もない。そのことを考えると、バルコニーと室内の中間的なサンルームを設けているほうが使い勝手はよいと思える。

こんな設備があると便利
 バルコニーにあると便利なのは、電気の外部コンセントと外部水栓。プランターで緑を育てるときは、外部水栓がどうしても欲しい設備となる。最近は、小さく、目立たないデザインの外部水栓もあり、注目されている。
 夏の西日が厳しくなるバルコニーに、日除けを設置するためのフックを最初から設置してあるマンションもある。これなども、簡単だが、お役立ち度の高い設備といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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バルコニー

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【NO.129】バルコニーのウソ・ホント

バルコニーなの?ベランダなの?
 バルコニーとは、「2階以上に付けられる人工の庭」のこと。マンション、アパートだけでなく、2階建て以上の戸建て住宅にも採用される。
 このバルコニーは「ベランダ」と呼ばれることもある。正確に使い分けると、2階以上に設置されるのがバルコニーで、1階部分に設置されて屋根付きとなるのがベランダ——欧米ではそのような違いがあるようだが、日本ではまったく同じ意味で使われているのが実情。最近はバルコニーという表記が増えている気がするが、ベランダと呼んでも問題ないわけだ。

バルコニーはどれくらいの広さが必要?
 マンションやアパートの2階以上では、土の庭が付かない。その代わりとなるのがバルコニー。だから、広ければ広いほどよいと考えられがち。しかし、広すぎて不都合が生じることもある。
 例えば、南側に設置されるバルコニーの場合、奥行を深くすると、室内の日当たりがわるくなってしまうことがある。
 バルコニーの奥行が1メートル以下だと狭い印象になるが、奥行が2メートル以上になるのも問題ありというわけだ。
 南側に設置されるバルコニーの場合、奥行は1.5メートルから2メートルくらいが適当。幅はいくら広くても支障はない。また、北側のバルコニーの場合、奥行が深くても支障は生じない。

バルコニーでできること、できないこと
 バルコニーは庭の代わり、ではあるが、何でも好きなようにできる場所ではない。火災など万一のときの避難路になるため、通路を塞ぐような物を置いてはいけないのだ。
 わかりやすくいうと、鉢植えなど動かしやすい物なら、置いても問題なし。しかし、大型の物置のように、簡単に動かせないものは設置不可となるのだ。
 そこで、現実的には洗濯物を干し、エアコンの室外機を置く、そして鉢植えを育てるというのが主な使い方となる。
 そのほか、バルコニーの床に木製タイルなどを敷き、ウッドデッキ風にするのも許容範囲。玉砂利を薄く敷くのも許される。そのくらいが一般的な活用法ということになる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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