2011年9月13日 (火)

親子インターホン

Blog_back060615

【NO.285】「親子インターホン」のウソ・ホント

親子インターホンって何?
 日本の住宅はマンションでも戸建てでもインターホン付きが当たり前になっている。玄関横や門扉のところに外部インターホンがあり、家の中ではリビングとキッチンの間あたりに室内側機を設置するのが普通だ。
その室内側機を、もう1台、別の場所に設置するのが親子インターホンと呼ばれるものだ。


親子インターホンの長所は?
285 通常のマンションならば、リビング部分にインターホンを設置するだけで事足りる。しかし、2層構造のメゾネット住戸や専有面積が100m2を超える大型住戸、そして2階建ての戸建て住宅では、室内側機が1台だけでは不都合が起きやすい。たとえば、2階の寝室で寝ているときに来客があり、インターホンが押されたとき……。2階から1階リビングまで下りてゆく必要が生じる。高齢者の場合、これは大変な作業となる。慌てて階段を駆け下りると、段を踏み外してケガをする危険が生じる。かといってゆっくり下りてゆくと、宅配便を受け取り損なうかもしれない。そういう問題が生じるため、室内側機をもう1台設置するケースが増えたのである。
 親子インターホンは広い家や、高齢者の住まいで特に重宝する設備と言える。
 
 
親子インターホンに短所はないの?
 一般的に、子機となるインターホンにはモニター画面がない。来客の顔が見えず、話だけできるタイプとなる。それでも1階まで駆け下りるよりもマシだろう。子機が持ち運べるようになっている機種もあり、その場合は、家事をしながら携帯することが可能だ。
 この親子インターホンは後付けが面倒なケースがある。マンションの場合は特に難しい。2階建てや広い住戸では、最初から設置されているのが望ましい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

2011年2月 1日 (火)

リバーシブルのディンプルキー

Blog_back060615

【NO.270】「リバーシブルのディンプルキー」のウソ・ホント

ディンプルキーって何?
 ディンプルキーというのは、鍵穴に差し込む鍵(キー)の形状のひとつ。キーをのこぎりの刃のようににギザギザにするのではなく、キーの側面にいくつかの凹みを付ける方式を指す。鍵穴に差し込み、錠のシリンダー内に設けられたピンがこの凹みにぴたりと収まれば、錠が開くことになる。
 ディンプルキーであれば、凹みの深さや大きさ、角度を変えることで、何千億ものパターンを生むことができ、キーの複製が難しい。同時に、ピッキングにも強い錠の方式とされている。


では、リバーシブルとは?
 鍵(キー)における「リバーシブル」とは、どのようにキーを差し込んでも開閉ができることを意味する。車のキーは昔からこの「リバーシブル」方式だ。そのため、向きを気にせず、とにかく鍵穴に差し込めば、回すことができる。
 これに対し、玄関ドアに設置される錠は向きを気にしなければならなかった。反対に入れようとしても、鍵穴が受け付けてくれない。逆にすると、すんなり入る、という方式である。これに対し、リバーシブルのキーであれば、どの向きでも鍵穴に入り、開閉ができることになる。
 
 
リバーシブルのディンプルキーはどこがいいの?
 玄関ドアをリバーシブルのディンプルキーにすると、鍵を開け閉めするとき、向きを気にしないで済むため、使い勝手が向上する。さらに、キーの複製やピッキングに強いため、防犯性も向上する。
 これから増えてゆく方式と考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

2010年11月16日 (火)

折りたたみ式腰掛け

Blog_back060615

【NO.265】「折りたたみ式腰掛け」のウソ・ホント

折りたたみ式腰掛けって何?
 折りたたみ式腰掛けとは、収納式の椅子こと。普段は玄関横の壁に、板状に納められている。その一部を押すと、ゆっくり開き、腰掛けになる。
 端を持ち上げると、また板状になって壁に収まる——そのような設備のことだ。
 玄関に腰掛けがあると、靴の脱ぎはぎが楽になる。足腰が弱まった高齢者だけでなく、あらゆる世代にとって役立つ。
 腰掛けるだけでなく、バッグや紙袋を置きやすい。多くの人にやさしい「ユニバーサルデザイン」のひとつなのである。


折りたたみ式腰掛けの長所は?
 その長所は腰掛け、物置場として便利であること。加えて、腰掛けを必要としないときは邪魔にならないという利点もある。
 必要なときだけ開いて、不要時は畳んでおける。狭い玄関では、非常に有効な設備といえる。
 また、折りたたみ式ではあるが、つくりはしっかりしている。体重が80kgを超える私が腰掛けてもどっしりしている。使い勝手がよいことも長所となる。
 
 
折りたたみ式腰掛けに短所はないの?
 使い勝手の点で不満はないが、あえて短所を探すと、「移動できない」ことがあげられる。壁に固定される設備なので、その場所から移すことができない。
 また、構造上、高さの変更もできない。一つの場所で一つの高さで固定される。
 そのため、「天井の電球を交換するときにちょうどいい高さ」であっても踏み台として利用することはできないのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

2010年10月19日 (火)

スリット入り玄関ドア

Blog_back060615

【NO.263】「スリット入り玄関ドア」のウソ・ホント

スリット入り玄関ドアって何?
 スリット入り玄関ドアとは、スチール製の玄関ドアにスリット=隙間を設けたものを指す。スリットが設けられるのは、ドアの中心部分。縦に長いスリットを設け、外側にはカバーを付ける。そのカバーも頑丈なスチール製で、見栄えをよくするし、外から覗かれないようにもする。さらに、必要に応じて隙間を塞ぐこともできるようにする。
 それが、スリット入り玄関ドアと呼ばれるものだ。


スリット入り玄関ドアの長所は?
 玄関ドアにスリットを設けるのは、風通しをよくするためだ。
 室内の風通しがよいと、夏でもエアコンなしで過ごすことができる。そのような「風通しのよさ」を満喫するためには、風の入り口と出口が必要。風の入り口を設けるだけでなく、出口をつくってあげることが必要だ。
 ところが、マンションでは風の出口をつくりにくい。風の入り口は、バルコニーに面したリビング側の窓を開けることで設けられる。しかし、風の出口を設けにくいのだ。
 というのも、風の出口に当たるのは、共用廊下に面した窓や玄関ドア。その窓や玄関ドアを開けておくのは不用心となる。少しだけ隙間をあけるのも不用心。そこで、隙間を空けても不用心にならない玄関ドアが求められ、スリット入りの玄関ドアが開発されたのである。
 
 
スリット入り玄関ドアに短所はないの?
 スリット入り玄関ドアで懸念されるのは、隙間から蚊などの虫が入ってこないか、ということ。もうひとつ、泥棒がスリットを利用して不正解錠する危険も考えられる。
 そのため、スリットには蚊が入ってこないような構造が採用され、不正解錠への対応も施される。対策は十分というワケである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

2010年6月29日 (火)

ガラス入り玄関ドア

Blog_back060615

【NO.255】「ガラス入り玄関ドア」のウソ・ホント

ガラス入り玄関ドアって何?
 ガラス入り玄関ドアとは、その名称のとおり、玄関ドアの一部にガラスをはめ込んだものを指す。木製やスチール製の玄関ドアは重厚なデザインのものが多い。重厚なのはよいのだが、そのために玄関内が暗い空間になりがち。窓のない玄関スペースであれば、なおさら暗い。そこで、重厚なドアの一部にガラスをはめ込む工夫が生まれた。この工夫、マンションよりも戸建て住宅で多く採用されているのが実情だ。


ガラス入り玄関ドアの長所は?
255_2 玄関ドアにガラスをはめ込む長所は二つある。一つは前述したとおり、玄関内が明るくなるということ。ガラス入りにすると、明るくなるが、ホコリや風は入ってこないので具合がよいのだ。
 もう一つの長所は、玄関ドアの見栄えが上がること。重厚で、しかもおしゃれな玄関になるというわけだ。ガラスをステンドガラス調にしたり、模様入りにすることで個性的に演出することもできる。
 加えて、玄関外に人がいるとき、その気配がわかるので、ドアを開けてぶつけることがない、という長所もある。ガラス入りにすることで生じるメリットは多いのである。
 
 
ガラス入り玄関ドア短所はないの?
 一方で、ガラス入り玄関ドアの短所として指摘されるのは、犯罪に弱いという点。のぞかれるのではないか、泥棒被害にあうのではないか、というのだ。
 のぞかれるという問題は、磨りガラスや模様入りガラスの使用で解決できる。
 次に、泥棒被害について。
 実際に、ガラス部分を割り、そこから手を入れて解錠するという泥棒被害が出たことがある。そこで、現在のガラス入り玄関ドアは、ガラス部分を細くすることで手を入れにくくしている。もしくは、防犯フィルム入りの防犯ガラスを採用し、破りにくくしている。ガラス入り玄関ドアは、セキュリティ面も改善されているわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

2009年11月10日 (火)

玄関フック

Blog_back060615

【NO.239】「玄関フック」のウソ・ホント

玄関フックって何?
 「玄関フック」というのは、広く使われている言葉ではない。まだ、一部でしか使われておらず、マルチフックなど別な呼び方がされることもある。が、「玄関フック」が最も適当な呼び方と思われるので、その呼び名を採用することにした。
 その玄関フックが指すのは、マンション各住戸の玄関外に設置される“もの掛け”。傘を掛けたり、スーパーマーケットのビニール袋を掛けるためのフックだ。
 傘とビニール袋を同時に掛けることができるように、複数のフックを設ける。いろいろな形状があるのだが、複数のものを掛けることができるようになっているのはどれも同じ。そこから、マルチフックの名称も生まれているわけだ。


玄関フックの長所は?
 玄関の前にいろいろなものを掛けるフックがあれば、役立つことが多い。ポケットから鍵を出して錠を開けるとき、手に持つ傘やビニール袋、バッグが邪魔になることがある。どこかにちょっと掛けておきたい。そのとき、フックがあれば、重宝する。
 傘は壁に立てかけることもできる。しかし、立てかけた傘は倒れやすい。バッグやビニール袋を汚れた床に置きたくないというケースもあるだろう。そのようなことを考えると、玄関フックは非常に便利な設備といえる。
 
 
玄関フックに短所はないの?
239 玄関フックは、簡単に設置できる設備である。簡単な設備であるが、形状によっては服やバッグをひっかけることもある。
 そのため、普段は邪魔にならないような場所に、邪魔にならないような形状に設置されることが望ましい。製品によっては折りたたみ式になっており、それも有効な工夫と評価される。
 使うときだけでなく、使わないときの形状も重要になるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

2009年2月 3日 (火)

オープンポーチ

Blog_back060615

【NO.219】「オープンポーチ」のウソ・ホント

オープンポーチって何?
 オープンポーチは、マンション各住戸の玄関前に設置されるスペースのこと。各住戸の玄関ドアが共用廊下に面しているのではなく玄関前にちょっとしたスペースを設け、共用廊下と玄関ドアの間に緩衝地帯を設置。緩衝地帯となるスペースが「オープンポーチ」と呼ばれるものだ。
 ちなみに、このスペースはアルコーブ(くぼみ)や玄関前ポーチとも呼ばれることもある。


玄関前ポーチとどこが違うの?
 これまでマンションで「玄関前ポーチ」というと、門扉付きのスペースを指すのが一般的だった。共用廊下に面して門扉があり、門扉を開けるとポーチのスペース。そのポーチを抜けて玄関ドアに到達するわけだ。
 ところが、最近は規制によって、このような門扉を設置できないケースが増えてきた。そこで、従来の「門扉付き玄関前ポーチ」に対し、門扉の付かない玄関前ポーチを「オープンポーチ」と呼ぶようになったのである。
 
 
オープンポーチの長所は?
219 オープンポーチが設置されたときのメリットは、プライバシーが確保されること。ポーチがあることで玄関ドアや寝室・子供部屋の窓が供用廊下から離れる。その結果、玄関ドアのすぐ前、窓のすぐそばを他人が通るという事態を防ぐことができる。
 つまり、プライバシーを保ちやすいわけだ。
 オープンポーチ部分にはベビーカーなどを置くこともできる。しかし、管理組合の規定で「モノを置くのは禁止」となるケースが多く、“物置き場”としては活用されにくい。あくまでも共用廊下と住戸を離し、プライバシーを保つことがオープンポーチの役割と考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

| | トラックバック (0)

2008年4月15日 (火)

耐震ドア枠

Blog_back060615

【NO.199】「耐震ドア枠」のウソ・ホント

耐震ドア枠って何?
 耐震ドア枠というのは、玄関ドアの枠を頑丈につくり、たとえ大地震がきても歪まないようにするもの。ドア枠が歪まなければドアの開け閉めに支障がでない、という工夫である。
 これは、主に鉄筋コンクリート造のマンションで採用される工夫である。


どうして耐震ドア枠が生まれたの?
 耐震ドア枠が生まれたきっかけは、95年に起きた阪神淡路大震災。かの大地震により、神戸エリアのマンションでは「玄関ドアが開かない」、「無理矢理開けたら、今度は閉まらない」という事態が多発した。地震の影響でドア枠が歪み、ドアの開閉に支障が出たのだ。
 戸建て住宅ならば、玄関ドアが開け閉めできなくても、他に出入り口を確保しやすい。しかし、マンションでは、それがむずかしいケースが多い。
 そこで、急遽開発されたのが耐震ドア枠というわけだ。
 
 
耐震ドア枠に短所はないの?
 通常に使用している範囲において、耐震ドア枠は従来のドア枠となんら変わりがない。製品価格が大きく上がることもないので、支障も欠点も生じていない。
 新築マンションではいまや当たり前となりつつある設備である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

| | トラックバック (0)

2007年1月16日 (火)

非接触キー

Blog_back060615

【NO.167】「非接触キー」のウソ・ホント

非接触キーって、どんなものなの?
 非接触キーは、玄関の錠に差し込むキーの一種。キーのヘッド(キーを回すとき指でつまむ部分)が樹脂でカバーされ、そのカバー内にICチップを埋め込んだものである。
 ヘッドに内蔵されたICチップの信号を親機が読み取ることで解錠が行われる——これが非接触キーの大まかな仕組みとなる。

非接触キーはどのように使うの?
 具体的に非接触キーの使い方を説明しよう。
 玄関ドアに関しては、従来のキーと同様に使う。つまり、鍵穴にキーを差し込み、回すことで施錠や解錠が行われる。従来のキーと異なるのは、オートロックを解錠するときだ。
 マンションのエントランスにオートロックが設置されている場合、居住者は帰宅時にオートロックを解錠しなければならない。エントランスに置かれた操作盤の鍵穴に玄関キーを差し込み、回すとオートロックが解錠され、エントランスの自動ドアが開く仕組みだ。
 この「鍵穴のキーを差し込み、回す」という動作を簡略化してくれるのが非接触キー。ヘッド部分を操作盤に「かざす」だけで、解錠が行われ、自動ドアが開く。それが、非接触キーの特徴となる。

非接触キーはなぜ便利なの?
 非接触キーはエントランスに入るための動作を簡単にしてくれる。
 鍵穴にキーを差し込んで回すより、かざすだけのほうが面倒がないわけだ。
 さらに、非接触キーが威力を発揮するのはオートロックが二重、三重に設置されているとき——エントランスにオートロックがあり、エレベーターホールに入るときにもオートロック。各階の共用廊下に入るときにもオートロックがある、というようなケースだ。
 この場合、いちいちキーを鍵穴に差し込んで回すのは大変である。そういうときは「かざす」だけの非接触キーが便利になるわけだ。
 このところ、マンションのオートロックはダブル、トリプルで設置されることが増えている。このような変化にあわせ、広まっているのが非接触キーという考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

| | トラックバック (0)

2006年5月30日 (火)

たたき

Juusetsunavi_back

【NO.125】たたきのウソ・ホント

「たたき」ってどういうもの?
 玄関で「たたき」と呼ばれるのは、靴を脱ぎ、置く場所。タイルや大理石などを張った床を指す。
 この部分は、昔、土を叩き固めてつくられた。それが、「たたき」という呼び名の由来だ。外を歩き、汚れた靴で入っても問題ない場所——それが「たたき」であるわけだ。

「たたき」で使われる素材は?
 現代の住宅で「たたき」を土でつくることはまずない。代わりに、いろいろな素材が用いられる。コンクリートの場合もあるし、タイル張りになることも多い。そして、高級仕様として使われるのは、大理石や御影石などの自然石だ。
 自然石を用いる場合、厚さ1cmから2cm程度の石板を張る。この石材は輸入品を用いることが多く、見た目の豪華さで人気を高めている。

「たたき」の最新傾向は?
 見た目の豪華さで、「たたき」に用いられる素材は大理石など自然石がこれからの主流……といいたいところだが、実際は正反対。自然石の使用が減り、タイルが増え始めている。その理由はちょっと複雑だ。
 自然石をやめて、タイル張りが増加と聞くと、「経費節減」を思い浮かべがちだ。高額な大理石よりタイル張りのほうが工事費用を安く抑えられるからだ。
 実際、費用が高いため、自然石の採用をあきらめるケースは少なくない。
 その一方で、工事費用にゆとりがあっても、自然石をやめるケースがある。理由は、自然石の場合、色柄の違いでクレームがつきやすいからだ。
 分譲マンションでは、建物が完成した時点で、購入者が仕上がりをチェックする。いわゆる「内覧会」である。この内覧会で、自然石は色目が異なるとか、柄が違いすぎるというクレームがつきやすいのだ。
 自然石だから、色や柄はそろいにくい。また、ひび割れに見えるような模様があることで、クレームがつくことも。
 クレームで張り替えを行うと、手間とお金がかかる。だから、「自然石はやめてほしい」というのが、建築関係者の本音。それで、タイル張りが増えているわけだ。
 自然石のたたきを採用するときは、事前に色や柄に関する説明が必要といったところか。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Juusetsunavi_back

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧