2007年6月 5日 (火)

幅広の框(かまち)

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【NO.177】「幅広の框(かまち)」のウソ・ホント

幅広の框って何?
177 框というのは、玄関の床に設置される横木や、ドア障子類の枠のことを指す。幅広の……という場合は、ドア枠を指すのが一般的。ドアの周囲を囲む木枠——その幅が広くなっているのが「幅広の框」である。
 通常、ドアの框は2cm程度の幅になっている。この幅が4cm以上になっていると「幅広」ということになる。
 明確な基準があるわけではないのだが、そのくらいが一応の目安である。

框を幅広にするメリットは?
 ドアの框を幅広にすると、重厚なムードがでる。この「ムードの演出」が、框を太くする主たる目的だ。
 高級マンションでは、以前から框を幅広にすることが行われている。それは、室内ドアが重厚になっていることと無縁ではないだろう。
 重厚なムードで実際の重量も重い室内ドアを採用すると、框も重厚にしないとバランスがとれない。それで、框の幅が広くなり、10cm近い幅の框も採用されているほどだ。

幅広の框の最新傾向は?
 最近の傾向は、幅広の框の採用例が増えていること。高級マンションだけでなく、スタンダードレベルのマンションにも採用されるケースが少しずつだが出ている。
 といっても、10cm近い“特広”の框ではなく、4cm幅程度の「少し幅広タイプの框」が主流だ。
 これは、スタンダードレベルのマンションでも重厚な室内ドアが増え始め、それにあわせて、框の幅を広げているためと推測される。
 日本のマンションがレベルを上げている一つの証拠でもある。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年5月22日 (火)

ダブルドアスコープ

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【NO.176】「ダブルドアスコープ」のウソ・ホント

ダブルドアスコープとは?
 ダブルドアスコープというのは、玄関ドアに付けられるのぞき穴「ドアスコープ」が二つ付けられていることを指す。
 これまで、ドアスコープは高さ1.5m程度でドア中央部分に一つ付けられるものだった。
 これを二つにする。二つめのドアスコープは高さが1mよりも低い位置に設置する——それがダブルドアスコープだ。
 つまり、二つののぞき穴(ドアスコープ)が上下に1m程度離して配置されることになる。それによって、いろいろと都合のよいことが起きるわけだ。


ダブルドアスコープの長所は?
 ドアスコープを上下2箇所に設置することで、次のような長所が生まれる。
 まず、小さな子どもでもドアスコープを覗くことができ、外の様子を確認しやすくなる。同様に、車いすに座ったままでも使いやすい。
 これを逆に考えると、来訪者が小さな子どもや車いすの人でも、内側から顔を確認しやすいということにもなる。
 つまり、誰にとっても使いやすいという意味で、ダブルドアスコープはユニバーサルデザインのひとつでもあるわけだ。
 セキュリティ面では、不審者が訪れた場合、足元に誰か隠れていないか、そして、手に武器等を持っていないかを確認できることになる。
 なかなか役立つ設備なのである。


ダブルドアスコープに短所はないの?
 まだ、設置されはじめて日が浅く、採用例が少ないので、不満の声は聞こえてこない。この「採用例が少ない」ことが短所といえば短所だろう。
 安全対策を考えれば、二つのドアスコープにそれぞれフタを設置することが必要。フタを付けないと、室内の明かりがダブルで漏れ、在宅・不在の大きな目印になってしまうからである。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年3月27日 (火)

ドアスコープ

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【NO.172】「ドアスコープ」のウソ・ホント

ドアスコープって、どんなものなの?
 ドアスコープというのは、玄関ドアに付けられる“のぞき穴”のようなもの。玄関のドアを開けなくても、外の様子や訪ねてきた人の顔を見るための設備だ。
 といっても、ドアにただ穴をあけるだけではない。小さなレンズをはめ込み、広角で外の様子が分かるようにしている。小さな穴なのに、広い範囲を見渡せるのがドアスコープの長所である。

ドアスコープに問題点はないの?
 ドアスコープがあれば、玄関ドアを開ける前に、来訪者を確認できる。また、玄関の外で物音がしたときなどに、外の様子をこっそり確認することも可能に。
 その一方で、外から室内の様子が分かってしまうという短所もある。
 そう書くと、ドアスコープを外側から覗くと、室内が丸見えになるのかと思われるかもしれない。
 もちろん、そのようなことはなく、ドアスコープを外から覗いても、白濁した「色」が見えるだけだ。
 中の様子を見られることはないのだが、室内に照明がついているか、付いていないかは分かってしまう。これにより、留守中なのか、在宅中なのかの目安を付けられてしまうという短所があるわけだ。

ドアスコープの最新傾向は?
 最近のドアスコープは、「カバー付き」のものが多くなっている。内側に小さなフタのようなカバーが付き、外の様子をみるときは、このカバーをずらす。
 普段はカバーがかかったままになっているので、室内の照明が漏れない。これにより、外からドアスコープをみても、室内の照明がついているのか、消えているのかが分からない。だから、留守中なのか、在宅中なのかの目安も付けられないという仕組み。一人暮らしの女性には、特に喜ばれる工夫となる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年5月30日 (火)

2ドア洋室

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【NO.140】2ドア洋室のウソ・ホント

「2ドア洋室」ってどういうもの?
 2ドア洋室というのは、そのものズバリ、ドアが二つある洋室のことだ。  普通、マンションの洋室に設けられる出入り口は一つだけ。最近は、クローゼットから洗面所等に抜けることができる「ウォークスルークローゼット」方式があり、その場合は、「ドア以外にもう一つの出入り口がある」となる。
 そのような方式ではなく、廊下に出るためのドアが二つある方式が「2ドア洋室」だ。 和室の場合、出入り口が二つあるのは珍しくない。リビングの奥に和室がある「中和室」の場合、リビング側と廊下側の2箇所に出入り口を設けることになるからだ。
 しかし、洋室にドアを二つ設ける例は多くない。多くはないが、時折見かけられる工夫なのである。

「2ドア洋室」の長所は?
140 一つの洋室に2つのドアを設置するのは、「将来、その洋室を2つに分ける」ことがしやすいように。これは、子供部屋で重宝する工夫だ。
 例えば、2人兄弟の場合、小さいウチは広い子供部屋で一緒に遊ぶことを好む。だから、10畳の洋室を兄弟に与える。
 そして、子供が大きくなり、それぞれが個室を欲しがるようになったら、10畳の洋室を5畳ずつに分けて、2室にする。
 その際、10畳の真ん中に仕切り壁を設置するだけならリフォーム費用が安く済む。5万円から10万円程度で依頼することができるだろう。壁を設置する代わりに、背の高い収納棚を並べ、それで2室を区切ることもできる。
 このように、2室に区切るとき、はじめからドアを2つ用意していれば都合がよい。それが、2ドア洋室の狙いであり、長所でもある。

「2ドア洋室」に短所はないの?
 2ドア洋室に特に際だった短所はない。部屋を区切らず、広い洋室のまま使うと、ドアがムダに付けられていることになるが、それで不便が生じるということもない。
 ただ、気をつけたいのは、2つに区切ったときの採光や通気だ。
 2ドア洋室の場合、ドアの位置により、おのずと部屋の区切り方が決まる。その際、「右の部屋は窓があって明るいが、左の部屋は窓なしで、暗い」というような差が生じると困る。
 新たに仕切り壁を設けたとき、2つの部屋がともに快適かどうかを確認しておくことが大切になるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ドアストッパー

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【NO.134】ドアストッパーのウソ・ホント

ドアストッパーって何?
 ドアストッパーというのは、ドアを開放したまま「止める」ものを指す。簡単なものは、ドアの下に挟み込み、“歯止め”にする仕組み。ゴム製やプラスチック製、木製などで、いろいろな形のものが売られている。
 このほか、ドアや床に固定される「装置」状のものもある。装置といっても複雑なものではなく、フックを引っかけたり、ドア下部に付けられたバーを倒すとストッパーになるといったものだ。

ドアストッパーの用途は?
 ドアストッパーが用いられるのは、洋風の玄関ドアと室内ドア。開けたまま固定しにくいドアである。襖のような引き戸であれば、開けたまま固定するのに苦労はしない。しかし、洋風ドアの場合、風で閉まったり、自動的に閉まる仕組みになっているため、ストッパーが必要になる。
 玄関ドアの場合、ストッパーで固定して、網戸を入れる。これで、玄関からの風通しをよくするのだが、昔より治安が悪くなった昨今、このような暮らし方は少なくなっている。つまり、玄関ドアにストッパーを付けることは少なくなっているのだ。
 これに対し、今もストッパーが重宝されているのは室内ドア。例えば、開放されることが多いリビングのドアなどで……。窓からの風を室内に通したいとき、リビングのドアはストッパーで固定されることが多くなるわけだ。

新しいドアストッパーの工夫は?
 開放されることが多いため、リビングのドアは、あらかじめストッパー付きとなるのが普通だ。リビングのドアを大きく開けると、床に戸当たりがあり、そこでドアが止まる。この戸当たりにフックなどが備えられ、ドアを固定する仕組みである。
 さて、ここで問題になるのが、「フックをかけるのが面倒」であること。腰をかがめなければならず、高齢になると重労働となる。
 そこで、開発されたのが、手間がかからないストッパー。ドアを最後まで開けると、床の受け金具がドアのフックをとらえて固定。ドアを再度押し込むと、フックがはずれてドアが開く仕組み。これなら、いちいち腰をかがめる必要がなく、操作が楽になる。最近、新築の分譲マンションで増えている工夫である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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親子ドア

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【NO.121】親子ドアのウソ・ホント

「親子ドア」ってどういうもの?
 “親子”と名付けられるのは、洋風ドアで、小さく開けられる小型のドアが付属しているもの。小型のドアは、通常は固定され、広く開けたいときにストッパーをはずして開ける。すると、大小の扉で観音開きになる——という形状である。
 「フレンチドア」の別名もあるが、フランスで多く使われているのか、はたまたフランス生まれなのか、詳細は分からない。

「親子ドア」の長所は?
 親子ドアの長所は、大小の扉を開ければ、大きな出入り口ができること。これにより、大型の家具類を搬入しやすくなる。最近は冷蔵庫が大型化し、扉部分を通り抜けできないことがある。そんなときも親子ドアなら問題なし。二つのドアを開放し、楽に搬入できるわけだ。
 出入り口を大きくしたいなら、“親子”にしないでも、1枚の特大ドアを設ければよいとも考えられる。しかし、ドアを大型にすると、蝶番(ちょうつがい)にかかる負担が大きくなり、頑丈な金具が必要だし、故障も生じやすい。さらに、支柱も頑丈にしなければならない。
 それより、親子ドアで、1枚1枚を大型化させないほうが都合がよいというわけだ。

「親子ドア」が設置されるのは?
 親子ドアが採用されやすいのは、玄関ドアとLDの入り口部分。冷蔵庫やソファなど大きな家電製品や家具類の通り道になるところだ。
 そして、最近は廊下の幅が広がり、LDの出入り口に廊下幅に合わたドアを設置しようとすると、どうしても親子ドアにせざるを得ないというケースもある。
 かつては一戸建てでしか採用されなかった親子ドアだが、今は集合住宅に採用されるケースも増えているのだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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室内ドア

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【NO.102】室内ドアのウソ・ホント

「室内ドア」にも流行がるあるって、ホント?
 室内ドアには,実は流行がある。 例えば,ドアノブ——かつての室内ドアには必ず丸いドアノブが付いていた。それが昭和50年代の後半からレバー式が主流になっている。これは,誰にでも使いやすくしようという工夫でもある。
 丸いドアノブだと,握力の弱い幼児では回せないことがある。高齢者も回すのに苦労する。そこで登場したのが,小さな力でも操作しやすいレバー式というわけだ。
 そして,現在は,レバー式に代わり,デザインされたノブが現れだしている。最近の分譲マンションで見かけた一例を挙げると,円柱形のドアノブ——背の低い缶のような形をしたノブがドアに付けられるものがある。円柱形で,握りやすいように窪みがつけられているものもあった。
 要するに,変わった形のドアノブが現れだしているわけだ。これからはドアノブも個性の時代になるのかもしれない。

使いやすい「室内ドア」の条件は?
 現在は,レバー式のハンドルが全盛。しかし,これも万全ではない。例えば,服のベルトやハンドバックのベルトがレバーに引っかかる事がある。服の一部が引っかかり破れてしまったという声も。
 このような引っかかり事故を防ぐために有効とされるのが,室内ドアを壁面から5センチ程度引っ込ませる事。いわば,額の奥に室内ドアが入っているようにするわけだ。
 このようにすると,ドアノブがどのような形であっても,邪魔になりにくい。ただし,室内ドアを後退させると,施工費が高くなる。そこで,「このマンションはお金がかかっているかどうかを見極めたければ,ドアをみればよい」ともされる。室内ドアが壁面から一段奥に引っ込んでいれば,お金がかかっている建物の証拠というわけだ。
 建物の室を見極めるひとつのポイントになるだろう。

丈夫な「室内」ドアのポイントは?
 室内ドアで,注意したいもうひとつのポイントは蝶番(ちょうつがい)——ドアの根元にあり,柱や壁にドアを固定している金具だ。
 この金具が意外に壊れやすい。特に,LDの出入り口に設置される室内ドアは大型で重く,蝶番が壊れやすい。そこで,室内ドアであっても頑丈な蝶番が付いていることがポイントになるわけだ。
 頑丈そうで,一枚のドアに3つの蝶番が付いていればまずは安心。この他,最近はドアの最上部と最下部にひとつずつ金具が付く方式の蝶番もある。見た目がシンプルで,2つしか設置されないため,頼りない印象を受けがち。しかし,実際には最も壊れにくい蝶番とされている。
 住宅選びでは,ドアの蝶番にも気をつかい,壊れにくくないか確認することも必要である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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引き戸

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【NO.084】引き戸のウソ・ホント

「引き戸」って何のことなの?
 引き戸というのは、障子や襖のように横にスライドさせて開け閉めする形式の扉のこと。洋風ドアに比べると和風のイメージがあるが、ドアを開け閉めするときに必要なスペースが少なくて済む。そのため、洋風ドアにすると開け閉めに苦労しそうな場所——例えば、狭い廊下に面したトイレ入り口などに適した扉方式となる。

「引き戸」の長所は何?
 引き戸の長所は、2つ。一つは、前述したとおり、ドアを開け閉めするときのスペースが少なくて済むこと。この長所のおかげで車椅子での生活にも適した扉となる。車椅子で洋風ドアを引いて開けようとすると、扉が車椅子に当たり、開けにくい。その点、引き戸であれば、不自由が少ないわけだ。
 もう一つの長所は、ドアを開け放した状態にしやすいこと。洋風ドアでも、開放状態で固定することはできる。しかし、開けてあるドア(特にドアノブ)が邪魔になることがあるし、窓からの強風で、ドアが強く閉まることもある。その点、引き戸なら、邪魔になりにくいし、強風で閉まることもないわけだ。

「引き戸」に短所はないの?
 便利な引き戸であるが、実際に使っている人の話を聞くと、いくつかの短所が指摘されている。例えば、床にレールがある方式の場合、溝にゴミが溜まり、掃除が面倒である。また、マンションやアパートの場合、開け閉めするときのゴロゴロという音が階下に伝わり、夜中はうるさいという声もある。以上の短所に対応するため、レールのない「上吊り式」の引き戸が開発されているが、それは値段が高いのがネックとなる。
 また、トイレなどに引き戸を付けると、鍵が壊れやすい(うまく閉まらなくなる)という指摘もある。鍵が壊れただけでなく、ドアがぴったり閉まらなくなったというケースもある。ドア枠が歪んだときの影響が大きいのも、引き戸の短所といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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