2009年8月 4日 (火)

タワーパーキング

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【NO.232】「タワーパーキング」のウソ・ホント

タワーパーキングって何?
 タワーパーキングは、機械式駐車場の一種。機械式駐車場はパレットに車を載せ、パレットごと車を移動させることで限られた土地面積により多くの車を収める方式を指す。
 マンションに設置される一般的な機械式駐車場は3層とか5層の高さで車を収める。これに対し、タワーパーキングはもっと層が多い。15層とか20層で車を収め、縦長の観覧車のようにパレットを回転させて車の出し入れをする。都心のオフィスビルやホテルで以前から活用されてきた方式である。


タワーパーキングの長所は?
 タワーパーキングは限られた面積でより多くの車を収めることができる。例えば、超高層マンションで建物の一部に駐車場を組み込むときのことを考えてみよう。
 その場合、地下1階から地上15階まで駐車場にあてることができるというように「高さ」は確保できる。しかし、広さは限られる。例えば、建物の北側の一部だけの駐車場として活用するというようなケースだ。そんなスペース(面積は狭く、高さがある)を駐車場として活用するためにはタワーパーキングに頼るしかない。
 このように、タワーパーキングは狭い土地面積で効率よく駐車場を設置できるのが最大の長所となるわけだ。
 
 
タワーパーキングに短所はないの?
 観覧車のように車をのせたパレットを動かすため、作動させるための電気代がかかるし、メンテナンスの費用もかかる。タワーパーキングが設置されるマンションは土地代が高い都心部や駅近くに建設されやすいこともあり、タワーパーキングでは駐車場使用料が高くなりやすい。
 しかし、それよりも問題になるのは「出し入れに時間がかかる」ということだ。
 自分の車がどの位置にあるかによるが、一般的にタワーパーキングでは車を出すときの待ち時間が長い。出し入れに時間がかかる人が前にいると、なおさら待ち時間が長くなる。
 そこで、現在は待ち時間を短縮する工夫が生み出されている。例えば、自宅内で出庫の予約ができ、自分が駐車場に着く頃にちょうど車が出てくるようにするといった工夫だ。
 多くの工夫でより使いやすくなることが期待される施設である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年4月14日 (火)

新聞配達サービス

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【NO.224】「新聞配達サービス」のウソ・ホント

新聞配達サービスって何? 
 新聞配達サービスはオートロックの普及で生み出された新しい工夫である。
 入居者と入居者から許可された人だけしか建物内に入ることができないオートロック方式。それによって、犯罪者の侵入を防ぐことができるだけなく、無用のセールスマンなども出入りしにくくなる。それはよいのだが、同様に出入りできなくなってしまうのが新聞配達員。それが問題だ。
 昭和時代のマンションならば、オートロックなしのものが多く、新聞配達員の出入りも自由。そのため、各住戸の玄関まで新聞が届けられるのが当たり前だった。しかし、今は事情が異なる。オートロックの普及で配達員の出入りが制限され、「新聞は集合郵便受けに」という形式が当たり前になってしまった。
 そこで、登場したのが新聞配達サービス。具体的には、夜中も常駐する警備員などに声をかけ、オートロックを解錠してもらう。それで、配達員が出入りでき、新聞が各住戸の玄関前まで届く仕組みである。


新聞配達サービスの長所は?
 新聞配達サービスがあれば、オートロック方式のマンションであっても各住戸の玄関まで新聞が届けられる。つまり、朝刊を受け取るため、いちいち集合郵便受けに取りに行く手間が省かれる。それが、最大の長所だ。加えて、集合郵便受け付近のゴミを減らす効用もある。それについては、少し説明が必要だろう。
 集合郵便受けに新聞が届く方式の場合、「新聞を受け取るのは出勤時」という家庭が増える。朝の支度をしているときに朝刊を取りに行く暇はない、と、朝食を食べながら新聞を読むのをあきらめる。集合郵便受けから朝刊を出すのは身支度をしてマンションを出るとき。出かける際に新聞を取り、電車のなかで新聞を読むわけだ。
 その際、新聞に折り込まれている広告は邪魔になるので、捨ててゆく。それで、集合郵便受け周辺にチラシ類が散乱しやすくなってしまうのだ。
 新聞配達サービスがあれば、集合郵便受け周辺にチラシ広告が散乱することがない。それも、新聞配達サービスのメリットとなる。
 
 
新聞配達サービスの短所は?
 便利な新聞配達サービスだが、最大の問題は「どこでも採用できるわけではないこと」。採用したくても採用できないマンションがあるわけだ。
 採用できるのは、夜中も警備員が常駐するマンション。その場合、配達時に警備員に声をかけ、解錠してもらうことができる。
 しかし、警備員が常駐していないマンションでは、声のかけようがない。それで、採用をあきらめることになる。
 新聞配達員に鍵を持たせ、自由に出入りできるようにすればよい、という考え方もある。しかし、住民の安全を守るための鍵は簡単に渡すことができない。それで、不自由さがあっても、新聞配達サービスを断念するマンションが少なくないのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年3月31日 (火)

集合郵便受け

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【NO.223】「集合郵便受け」のウソ・ホント

集合郵便受けって何?
222 「集合郵便受け」は、マンション全体の入り口=エントランス部に設置されるもの。マンション居住者の郵便受けをまとめた共用施設のことだ。
 マンションの場合、各住戸の玄関ドアに小窓を開け、そこに郵便物を配達してもらう方法がある。そうではなく、郵便受けを1カ所にまとめてしまうわけだ。
 集合郵便受けでは住戸ごとに箱が分けられ、部屋番号と居住者の名前を明記。郵便物と新聞を受け取ることができるようになっている。


集合郵便受けの長所は?
 初期の集合郵便受けは、エントランスの壁に設置され、配達する側と受け取る側が一緒だった。コインロッカーと同じような方式になっていたわけだ。
 郵便物や新聞を受け取る口は細長く、そこから手を入れて郵便物を抜き取ることができない。郵便物・新聞を受け取るときは、鍵付きの扉を開ける方式である。
 この方式の集合郵便受けは、主に配達人の手間を省くために設置された。昔のマンションは、エレベーターなしのものが多く、配達人は階段の上り下りを強いられた。それは大変だろうと、1階部分に集合郵便受けを設置したのが始まりだ。
 しかし、今は事情が異なる。
 現在のマンションは、オートロックによって建物内に入る人を制限する。無用の人は入館できないようにするので、配達人も建物内に入りにくい。
 そこで、集合郵便受けの設計も変わってきた。以前とは異なり、「外から入れて、内側で受け取る」方式=スルー方式が主体になっているのだ。
 現在の集合郵便受けは、マンション全体のセキュリティを守るために設置される。つまり、居住者のために設置されているのである。
 
 
集合郵便受けの短所は?
 集合郵便受けのおかげで、マンションのセキュリティを守りやすい。それはいいのだが、一方で居住者の面倒が増える。
 郵便や新聞を受け取るために、いちいちエントランスまで行かなければならないからだ。
 その短所を解決するため、新聞配達人だけは建物内に入りやすいようにする工夫も生まれている。それについては、「新聞配達サービス」として別項で解説したい。 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年3月 3日 (火)

どんぶり返し

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【NO.221】「どんぶり返し」のウソ・ホント

どんぶり返しって何?
 どんぶり返しというのは、出前の器——例えば、寿司桶やかつ丼のどんぶりを返すため施設。それが設置されるのは供用部。たとえば、エントランス近くの郵便受けの下部などだ。
 マンションの郵便受けは外から手紙等を入れ、内側から受け取る方式が一般的だ。その郵便受けの下部に内側からどんぶりを入れ、外から取り出す棚を設ける。つまり、郵便物とは逆の動きで出し入れする棚をつくるわけだ。それが「どんぶり返し」である。


なぜ、どんぶり返しが必要なの?
 出前の器を返すとき、戸建てであれば玄関前に器を出す。しかし、マンションの場合、玄関ドアの前に器を置くと不都合が起きる。最近のマンションはオートロックが当たり前なので、器の回収にきた人が自由に出入りできない。器の回収が困難になるケースが起きてしまうのである。
 そこで、よく行われるのが「エントランスの外に器を出す」方式。エントランスの外、オートロックの操作盤下などに器を置き、上に新聞紙をかけたりする。
 これは見栄えがよくない。みっともない、と考え出されたのが「どんぶり返し」なのである。
 
 
どんぶり返しの短所は?
 どんぶり返しが実際に設置されたマンションはごく一部。既存のマンションに取り入れようとしても設置工事ができないケースもあるだろう。
 つまり、「それは便利だ」と思っても、簡単に採用できないところが短所といえる。
 出前の器をスマートに返す方式はまだいろいろあるはず。これからも工夫が生まれることを期待したい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年1月20日 (火)

展望ラウンジ

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【NO.218】「展望ラウンジ」のウソ・ホント

展望ラウンジって、どういうもの?
218_2 展望ラウンジは超高層マンションに設置される共用施設。超高層マンションの上層階は眺めがよい。しかし、中層階、下層階に住んでいる人はその眺めを楽しむことはできない。
 せっかく超高層マンションに住んでいるのに、眺めのよさを満喫できないのは物足りない。また、親類や友人が遊びに来たとき、眺望を披露できないのは寂しい……。
 そこで、マンション居住者ならば誰でも眺めのよさを楽しむことができるように、と設置されるのが展望ラウンジだ。
 一般的には最上階に近い上層階にラウンジを設置。ソファやテーブルなどを置き、トイレも設置してくつろぐことができるようになっている。


誰でも無料で利用できるの?
 展望ラウンジのなかにはミニキッチンなどを付け、パーティが開けるようになっているケースがある。その場合は、あらかじめ予約して使うのが普通で、部屋の使用料が必要になる。
 眺望を楽しむだけのスペースであれば、無料で予約なしで利用できるのが一般的だ。ただし、利用時間が制限され、夜中は施錠されることが多い。
 
 
展望ラウンジに短所はないの?
 特に短所はない。展望ラウンジは小さな子供の遊び場、母親たちの“集会所”として活用され、重宝がられている。
 しかしながら、展望ラウンジはすべての超高層マンションに設置されるわけではない。はじめから設置されていない場合、後から開設するのは不可能に近い。
 また、展望ラウンジがあっても、利用者を限定する場合もある。例えば、40階建てのマンションで40階の展望ラウンジを利用できるのは25階以上の居住者だけと定められるケースがあるのだ。
 そのため、超高層マンションを買うときは展望ラウンジがあるか、誰でも利用できるかを確認する必要があるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年12月 9日 (火)

剣先フェンス

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【NO.216】「剣先フェンス」のウソ・ホント

剣先フェンスって、どういうもの?
216 剣先は「けんさき」と呼ぶ。マンション敷地の外周に張り巡らされるフェンス、その先端を剣もしくは槍のように尖らせたものを指す。
 先が尖っているから、不法侵入者が手を掛けにくい。だから、侵入されにくいフェンスになるわけだ。
 主に鋳鉄でつくられ、単純な柵になるのではなく、装飾が施されるのが普通。鉄を加工し、レースを編むように組み合わされるわけだ。そのため、見た目の美しさも出てくる。
 先が尖っているため、低い柵に設置されると子供が遊んでケガをするといった危険が生じる。そこで、剣先フェンスが設置されるのは、高さが2m程度の高い柵において。鉄製の高い柵で先端が尖っている——それが剣先フェンスの一般的スタイルだ。


剣先フェンスの長所は何?
 剣先フェンスの長所は、犯罪抑止力と見た目の美しさ。といっても、防犯性がそれほど高いわけではない。というのも、泥棒がその気になれば、尖った部分を避け、塀を越えることなどたやすいからだ。
 乗り越えようと思えば、簡単に超えられる。しかし、心理的な犯罪抑止力はある。「このマンションは防犯に気を使っているな」と思わせる力はあるわけだ。
 そして、前述したとおり、見た目の美しさがある。この美しさのほうが、実際には大きいと考えられる。
 
 
剣先フェンスに短所はないの?
 実際には防犯性が低い。それが短所の一つ。もう一つは、加工に手間がかかるため、高価であること。そして、鋳鉄のものは、定期的に塗装をし直すなどメンテナンスの手間と費用がかかる。これも短所といえば短所となる。
 そのため、剣先フェンスは主に高級マンションで採用されることが多くなっている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年10月14日 (火)

24時間ゴミ出しOK

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【NO.212】「24時間ゴミ出しOK」のウソ・ホント

24時間ゴミ出しOKって、どういうもの?
212_2 各家庭から出たゴミは、ゴミ収集車によって集められる。ゴミの収集日、定められた場所にゴミ袋を出しておくと収集してもらえるわけだ。
 その際の「ゴミ出し」にはいろいろなルールが定められる。例えば、ゴミを収集場所に出すことができるのは収集日の朝。前夜から出してはいけないといった取り決めである。このルールを破って、好きな時間にゴミを出すことは許されない。
 そのため、一人暮らしや夫婦共働きの場合、出勤時間の関係で定められた時間にゴミ出しができないということがあり得る。そんなとき、重宝されるのが、「24時間ゴミ出しOK」というシステム。同時に、24時間ゴミ出しOKならば、家の中にゴミが溜まりにくいという長所もある。
 これは、マンション独自のシステムで、ゴミ収集場所に好きな時間にゴミを出してもよいというもの。出されたゴミは集積所に保管され、ゴミ収集車が来ると管理スタッフによって出される仕組みになっている。
 居住者にとっては、ゴミ収集日に限らず好きなときにゴミ出しができるので、助かるシステムとなる。


24時間ゴミ出しOKに問題はないの?
 24時間ゴミ出しOKは、ゴミを出すときに重宝するシステムである。しかし、どんなマンションでも実現できるものではない。夜中にゴミ出しする人の足音などが他住人に迷惑となるようなマンションでは採用できない。
 また、保管されたゴミをカラスや野良猫が散らかす危険がある場合も採用できない。生ゴミの悪臭が周辺住戸に迷惑を及ぼす可能性がある場合も同様。24時間ゴミ出しOKのシステムは採用されるべきではない。
 
 
どんな施設なら問題ないの?
 では、どんなケースであれば、24時間ゴミ出しOKとしても問題ないか。例えば、ゴミを保管する場所が住戸から離れ、ゴミを荒らす動物等が入れないようになっているならば問題は起きにくい。
 また、次のような設備がある場合も問題が起きにくい。
 マンションの各フロアにゴミ捨て口が設けられ、そこにゴミ袋を捨てる。捨てられたゴミは地下の集積場所で圧縮され、密閉されたタンクの中に溜められる。そして、収集日にゴミをタンクから収集車に移す——このようなダストシューター型ならば問題は少ないと思われる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年9月 2日 (火)

フェンス

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【NO.209】「フェンス」のウソ・ホント

マンションのフェンスって、どういうもの?
 マンションのフェンスは、敷地内に無用の人が立ち入らないように設置される。そのため、敷地全体をきっちりと囲い、敷地内に出入りする場所(エントランス)にはオートロックを設置する。
 オートロックを設置した“関所(エントランス)”とフェンスによって、敷地内には簡単に出入りできないようにする——そういう目的のために設置されるのがフェンスなのである。


防犯性が高いのはどんなフェンス?
 フェンスは、無用の人の侵入を防ぐために設置される。だから、簡単に乗り越えられるような高さでは困るし、簡単に破られるようなつくりもまずい。頑丈で背の高いつくりが求められる。
 具体的には高さが1m80cm以上。現在は、高さ2m以上のフェンスが広まっている。高さが2mもあれば乗り越えるのに苦労するし、覗かれる心配も少ない。
 実際、最新の分譲マンションでは防犯性を高めるため、高さ2m以上のフェンスが広まりはじめている。「高さ2m以上のフェンスは安心度が高い」ということを覚えておきたい。
 
 
最新のフェンスはどんなもの?
 高さ2m以上で素材は鉄製の枠と網——それがフェンスの主流だ。コンクリート製やブロック製のフェンスはお金がかかるし、風通しもわるくなる。その点、鉄製のフェンスは比較的安価で、丈夫、風通しもよい。また、樹木の中に隠すことで、見栄えがよいという利点も生まれる。
 さらに、最近生まれた工夫が鉄製フェンスの上にワイヤー状のタッチセンサーを張るもの。フェンスを乗り越えようと、センサーに手をかけ、重さを加えると警報等が鳴り、警備員が駆けつける仕組みだ。
 このセンサー、鳥や猫などの重みでは反応しないようになっており、誤作動もしにくい。今のところ、一部のマンションにしか採用されていないが、新世代の防犯設備として注目されている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年6月10日 (火)

オープンスペース

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【NO.203】「オープンスペース」のウソ・ホント

オープンスペースって何?
203 マンションの敷地には必ず「オープンスペース」がある。これを日本語でいうと「空地」——といっても、“あきち”と読むのではない。「くうち」と読むのが正しい。建物を建設せず、共用庭や緑道、駐車スペースなどに活用する土地のことを指す。
 つまり、マンションの敷地内で、建物が建設されない場所すべてがオープンスペース(空地)と言うことになる。


オープンスペースはどれくらい必要?
 オープンスペースは、「%」で示されるのが普通だ。具体的には「このマンションは、空地率●%」というような表記になる。敷地のうち何%がオープンスペースになっているかを示すわけだ。
 空地率は高ければ高いほど好ましい。駐車場が広くなり、緑の空間も多くなるからだ。実際、分譲マンションには空地率50%以上の物件が少なくない。空地率70%つまり、敷地の3分の2以上が駐車場や緑地として活用されるマンションもある。
 そのように空地率が高いのは郊外に建設されるマンション。また、都心部の超高層マンションも空地率が高くなる。
 
 
オープンスペースの問題は?
 オープンスペースでは空地率の高さとともに、その内容にも注意したい。というのも、オープンスペースには「公開型」と「非公開型」があり、使い勝手が大きく異なるからだ。
 「公開型」というのは、マンションの居住者以外も自由に立ち入ることができる形式。そのようなオープンスペースを「公開空地」と呼ぶ。超高層マンションに設置されるオープンスペースは、この公開空地になるのが基本だ。
 その理由を簡単に説明しよう。
 超高層マンションは、高さ制限を特別に緩和してもらい建設されるのが一般的。「高さ制限を緩和してもらう見返りとして、オープンスペースを万人に公開する条件が付く」と考えればよい。
 マンションの居住者からすると、マンション居住者以外は立ち入りできない「非公開型」のほうが好ましい。安全だし、管理もしやすいからだ。
 そのため、オープンスペースに関しては空地率とともに公開型か非公開型かを確認する必要があるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年5月27日 (火)

トランクルーム

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【NO.202】「トランクルーム」のウソ・ホント

トランクルームって、どういうもの?
 トランクルームはマンションに設置される収納スペースの一つ。収納スペースのなかでも、住戸外に設置されるものを「トランクルーム」と名付けるのが一般的だ。
 例えば、マンションの玄関から出てすぐ横にある収納スペースや、バルコニーに設けられる収納スペース、または住戸から遠く離れたマンション地下に設けられる収納スペースがトランクルームの基本パターンとなる。
 住戸の外に設置されるため、扉は頑丈なスチール製になって錠も付けられる。
 広さの基準はなく、半畳にも満たない広さであってもトランクルームと呼ばれることになる。


トランクルームの長所は何?
202 トランクルームは住戸の外にあるため、プラスαの収納スペースと考えられる。その中にしまうのは、あまり家の中に入れたくないもの。例えば、ゴルフ道具や野球道具、釣り道具など。子供が砂場で遊ぶ道具や赤ちゃん用のバギーをしまう人も多い。
 泥汚れがついた道具類は家の中にいれたくない。だから、トランクルームがあると重宝するわけだ。
 
 
トランクルームに短所はないの?
 屋外で湿気や温度差が生じる場所であるため、デリケートな品物や貴重品はしまいにくい。やはり遊び道具やスポーツ用品に適した収納スペースと考えるべきだ。
 そのため、遊び道具やスポーツ用品がない家では「しまうものがない」ということもある。
 また、建物の地下など住戸から離れた場所に設置される場合、出し入れが面倒なので、頻繁に出し入れするものをしまいにくい。
 結局、「あまり使わないもの」をしまう場所として使われることになるのだが、その場合、ゴミをため込むだけとなりがち……。住戸から離れたトランクルームは使い方がむずかしいといえる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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