2012年3月20日 (火)

留め置きサービス

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【NO.298】「留め置きサービス」のウソ・ホント

留め置きサービスって何?
 最近、ネットスーパーや食品配送会社に食材を注文し、各住宅に届けてもらうという買い物スタイルが増えてきた。
 これを利用すると、買い物の手間が省かれ、スーパーマーケットまで遠いマンションでも不便さを感じないという長所がある。共働きの家庭やシニア家庭、そして子育て中の家庭で特に重宝されている。
 便利なサービスなのだが、問題は食品が届く時間帯、留守にできないということ。生ものだから、宅配ボックスに入れることができず、家で待つ必要がある。そこで、誕生したのが、留守中に届いた食品を保管するサービス「留め置きサービス」だ。


留め置きサービスの内容は?
 具体的に「留め置きサービス」はどのように行われるのか。現在は、二つの方法がある。
 ひとつは、提携したネットスーパーや食品配送会社に注文した食材がマンション内の食配ステーションに届けられる方式。食配ステーションは、オートロックの内側に設置される小部屋。この小部屋に届いた食品をマンション住人が時間を見計らって取りに行く。留守の人は時間をおいて取りに行くことになる。食品は冷蔵庫に入れるわけではない。それでも、小部屋のエアコンが作動してれば、夏の時期も安心できるだろう。
 もう一つの方法は、各住戸の玄関そばに保冷ボックスがあり、留守の時はその保冷ボックス内に食材が納められるという方式。この場合も、提携したネットスーパーや食品配送会社からの荷物だけが保冷ボックス内に納められる。
 二つの方法で、留め置きサービスが始動したところである。
 
 
留め置きサービスの今後は?
 留め置きサービスは、一部の新築マンションで採用が始まったところ。正確に言うと、「採用されることが決まった」状況で、私も実際の運用例を見てはいない。
 しかし、便利なサービスなので、これから増える可能性が高い。
 既存マンションにも採用しようというところが増えるのではないか。ただし、採用できるのは、館内への立ち入りが制限されるオートロック式のマンションが主体になるだろう。部外者が自由に立ち入ることのできるマンションでは、留め置いた食品に対する不安が出る。食品が盗まれたり、食品に混ぜ物がされる危険があるわけだ。
 ネットスーパーや食品配送会社の利用がさらに増えれば、新たな方式が開発されるかもしれない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年12月 6日 (火)

ホテル並みサービス付き

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【NO.291】「ホテル並みサービス付き」のウソ・ホント

「ホテル並みサービス付き」って何?
 ホテルのように各種サービスが付いたマンション——それは、最近考えられたものではない。じつは、鉄筋コンクリートを使って集合住宅が造り始められた当初から考えられていたものだ。
 鉄筋コンクリートを使うと、それまでの石造り住宅よりも短期間・低予算で自由な建物を建設することができる。石造りよりも大規模で高層の建物、そして窓が大きい設計も可能となる。「この技術によって、ホテルもしくは豪華客船のように何でもそろっている集合住宅を造りたい」と考えたのが、近代建築の祖とされるル・コルビュジェ。つまり、マンションは誕生時からホテル並みのサービス付きを目指していたわけだ。


ホテル並みサービス付きの最新傾向は?
 ホテル並のサービスの一例を挙げると、ハウスキーピングがある。住戸内を定期的に掃除してくれるサービスだ。ついでに、ベッドのシーツを取り替えてもらうこともできる。また、住戸まで飲食物を運んでくれるルームサービス、夜中に靴磨きをしてくれるシューシャイン・サービス、マイカーを駐車場まで運び、出かけるときはエントランスに出しておいてくれるバレーパーキングサービス付きなど……それらを導入したマンションが実際に分譲されている。日本のマンションは、そこまで進んでいるのだ。
 
 
ホテル並みサービス付きの短所は?
 ホテル並みのサービスが付いていれば、生活は楽になる。一方で問題になるのはその費用だ。各種サービスにはすべて費用がかかり、「お金をだしてでもサービスが欲しい」という人が多くないと維持してゆくことができない。
 そこで、従来は高級賃貸マンションで採用されることが多かった。賃貸ならば、高いサービス費用を賃料に含ませやすいからだ。
 ところが、ここ数年、都心の超高級分譲マンションにもホテル並みサービス付きが登場し始めている。都心マンションの新しい傾向とみることができる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年11月22日 (火)

温泉付きマンション

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【NO.290】「温泉付きマンション」のウソ・ホント

温泉付きマンションって何?
290 一般に温泉付きマンションと呼ばれるのは、共用施設に大きな浴場を設け、みんなで使用するもの。実際に地下から温泉が出ているものもあるが、水道水を沸かすだけの共同浴場タイプもある。また、水道水に温泉の成分を混ぜて沸かすものもある。
 なかには、マンションの建設工事に先立ち、地質調査のためにボーリングを行ったら、温泉が出てきた。だから、温泉付きにした、というマンションもある。
 本物の温泉にしろ、水道水を沸かす浴場にしろ、マンションの魅力を高めるために設置される設備であることに変わりはない。


温泉付きマンションの短所は?
 温泉付きマンションは、魅力的である。一方で、維持費がかかることと、マンション住人のなかに、利用する人と利用しない人がいることが問題になりやすい。
 毎年の維持費を捻出するため、管理費の中からかなりの金額を支出する。すると、温泉を利用しない人から、「それはムダ」という声が上がる。温泉付きマンションでは、その問題を解決する必要がある。
 
 
温泉付きマンションの新しい工夫とは?
 問題を解決する方法が、新たに生み出されている。それは、温泉利用者に有料パスを発行するという工夫だ。温泉を利用したいという場合は、たとえば1戸あたり月額2000円のパスを発行する。
 温泉を利用するか、しないかは居住者の自由。そして、温泉の利用する住戸だけから維持費用を集め、利用しない人には負担をかけないという発想である。
 利用者は毎月2000円を払うことになるのだが、自宅のお風呂を使わなければ、水道代や光熱費が節約できるし、風呂掃除の手間も省かれる。それなら2000円も損ではない。利用する人、利用しない人の双方に得がある合理的な解決法として評価される。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年10月25日 (火)

カーシェアリング

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【NO.288】「カーシェアリング」のウソ・ホント

カーシェアリングって何?
288 カーシェアリングは、車をみんなで共有することを指す。マンションにおいては、管理組合が専用のレンタカーを借り受け、常時マンション内に置く。マンション居住者は15分100円といった料金設定で借りることができ、ちょっとした買い物や駅までの送り迎えにも気軽に利用できる仕組みである。

カーシェアリングの利用法は?
 予約や料金の支払い、鍵の解錠、施錠は携帯電話や角住戸のカードキーなどを利用して行う。面倒な手続き無しで借りることができ、利用料は管理費と一緒に口座引き落としされるのが一般的だ。手軽さが受けて利用者が増え、大規模マンションでは1台だけでなく、2台の車を用意するケースがある。
 
 
カーシェアリングに短所はないの?
 短時間・低料金で借りることのできるレンタカーは、世間一般にもある。しかし、一般の低料金レンタカーは、借りる場所・返す場所が家から遠いと利用しにくい。その点、マンションのカーシェアリングならば、自宅の庭で借りて自宅の庭で返すようなもの。加えて、「誰が乗ったか分からない」ということもない。だから、利用者が増えていると考えられる。
 現在、マイカーの所有率は下がる半面、カーシェアリングの利用率が高まっている状況である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年10月11日 (火)

マンホールトイレ

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【NO.287】「マンホールトイレ」のウソ・ホント

マンホールトイレって何?
287 東日本大震災以降、マンションの防災設備に対する関心が高まっている。マンホールトイレも、災害時に役立つように、と考え出された緊急備品のひとつだ。
 大地震の後、断水が起きると、多くの水洗トイレが使用不可となる。
 下水道に被害がなくても、上水道が途切れると水洗トイレは水を流すことができず、使えなくなってしまうのだ。
 そうなると、避難所の簡易トイレなどを使うことになる。この簡易トイレは、大きなタンクの中に汚物を溜める方式で避難者の評判がわるい。「トイレが汚くて、便秘になってしまった」という声が多いのだ。
 下水は生きているのに、上水道が断水しているために水洗トイレが使えない。そんな事態でも、なんとか普段と変わらぬトイレが使えるようにならないか、と考え出されたのが、このマンホールトイレなのだ。
 今は、分譲マンションでこのマンホールトイレを備えているところがある。管理棟の前にあるマンホールがトイレ用で、万一の災害時にはその上に設置する。そのように、災害への備えを行っているわけだ。


マンホールトイレの利用法は?
 その内容は、簡単な洋式便器と1人用のテントで成り立つ。
 まず、下水マンホールのフタを開ける。開けるのは直径30センチくらいの小さなフタだ。フタを開けたら、その上に簡易便器をセットする。便器に腰掛けて用をたすと、直接下水に落ちるようにするわけだ。続けて、便器を小さなテントで囲う。「着替え用テント」と同じような縦長のテントである。
 これで、マンホールトイレが完成。テントの中で安心して清潔な洋式トイレを利用できることになる。
 
 
マンホールトイレに短所はないの?
 マンホールトイレは、下水に糞尿を流すという意味では水洗トイレと同じ。しかし、「使用後に水を流す」ということはしない。だから、正確には水洗トイレとは言いにくい。災害時に多くの人が使えば、汚れることもあるだろう。
 あくまでも非常時に役立つ簡易型トイレである。
 なお、このマンホールトイレは、すべてのマンションに用意されているわけではない。まだ、一部のマンションにしかない。それも短所といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年8月16日 (火)

ママラウンジ

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【NO.283】「ママラウンジ」のウソ・ホント

ママラウンジって何?

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 マンションのラウンジとは共用施設の一つとして設置され、「マンション居住者が気軽に集まって話ができる場所」を指す。エアコンの効いた屋内に配置されることが多く、ソファやベンチ、テーブルなどが置かれて、居住者ならば誰でも無料で利用できるようになっている。
 そのなかで、ママラウンジと呼ばれるのは、子育て中の主婦が集まりやすいように工夫された場所を指す。たとえば、キッズルームの横やランドリールームの横など。子育てや家事の最中に、ちょっと座って主婦同士が話できるようになっている場所——そんなスペースがママラウンジと呼ばれている。

ママラウンジの長所は?
 ママラウンジは、日常生活のなかで利用しやすいように設置される。それが最大の長所といえる。たとえば、小さな子供をキッズルームで遊ばせるとき、母親は手持ちぶさたとなりがち。大型のコインランドリーがあるランドリールームでタオルケットなどを洗濯するときも、主婦には待ち時間が生じる。この“暇な時間”を楽しく過ごせるように、と考えて設置されるわけだ。
 屋内なので、雨の日や夏の暑い日も集まりやすい。そのため、利用する人が多い共用施設でもある。
 
 
ママラウンジに短所はないの?
 ママラウンジがあると、重宝する。しかし、いずれ利用されなくなるかもしれない、という不安があるのも事実。キッズルームで子供を遊ばせる主婦は多い期間は併設されるママラウンジの利用頻度も高いだろう。しかし、子供が大きくなると、キッズルームの利用度は下がる。それと同時にママラウンジの利用者も少なくなる可能性があるわけだ。
 しかし、ママラウンジに特別な設備はない。広めのスペースにソファ、ベンチ、テーブルなどが置かれているだけ。そのため、利用者が少なくなれば、ソファ類を撤去し、別の利用法を考えればよい。
 転用がしやすいわけで、それもまたママラウンジの長所といえる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年6月21日 (火)

戸別太陽光発電

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【NO.279】「戸別太陽光発電」のウソ・ホント

戸別太陽光発電って何?
279 屋根にソーラーパネルを載せ、太陽光発電装置を行うマンションの一種。これまでも、太陽光発電装置を備えたマンションはいくつもあった。しかし、従来は太陽光発電で得られた電気を共用部分で使用。もしくは、最上階住戸だけが使用できるというシステムが主体だった。
それに対し、太陽光発電装置で得られた電気をすべての住戸で使用できるようにしている方式——それが戸別太陽光発電だ。


戸別太陽光発電の長所は?
そのメリットは、いうまでもないだろう。太陽光発電装置の恩恵をすべての住戸で享受できること。環境への負荷が少なくなるし、余った電気は全戸売電可能となる。太陽光発電装置の維持費が管理費に加算されるが、その分を考えても全戸で毎月の光熱費が安くなるというメリットがある。
装置の寿命は20年以上とされるが、初期の装置はすでに30年以上使い続けられており、それを考えると、長く満足できる設備といえる。
 
 
戸別太陽光発電に短所はないの?
戸別太陽光発電は、戸建て住宅と同じように太陽光発電のメリットを享受できる。ただし、どんなマンションにも採用できるわけではない。たとえば、超高層のタワーマンションは戸数が多く、そのわりに屋根が狭い。そのため、戸別太陽光発電ができるほどソーラーパネルを設置できない。屋根の面積と戸数のバランスが問題になるわけだ。加えて、日当たりのよい屋根でないと実現不可能になるという問題もある。
現実的には、戸建て住宅街に建つ、3階建て程度の低層マンションでないと戸別太陽光発電は実現しない。採用できるマンションは限られるのだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年4月19日 (火)

エレベーター付き丘上マンション

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【NO.275】「エレベーター付き丘上マンション」のウソ・ホント

エレベーター付き丘上マンションって何?
 丘の上に建設され、丘の下からマンションの敷地まで直結するエレベーターを設置したマンション——それが、「エレベーター付き丘上マンション」だ。マンションの建物内ではなく、建物の外に独立したエレベーターを設置し、坂道を上り下りしなくても行き来できるようにしているわけだ。
 エレベーターの設置方法には二つの種類がある。
 一つは、丘の裾部分に横穴トンネルを掘り、そこから丘の上に向かうエレベーターを設置する方法。土の中に横穴とエレベーターを設置するわけだ。
 もうひとつは、丘の裾にエレベーター塔を建設し、エレベーター塔の頂上から丘上に向かう空中廊下を設ける方法。いずれの方法も実際に採用されている。


なぜ、エレベーター付き丘上マンションが生まれたの?
 エレベーター付き丘上マンションが生まれたのは、ズバリ、坂道の上り下りを楽にするためだ。
 丘の上に建つマンションならば、眺望と日当たりがよい。その一方で、坂の上り下りが苦痛になる。特に、年をとるとつらい。その短所をなくすために考え出された工夫である。このようなマンションが生まれた背景には、高齢化が進んでいることもありそうだ。
 日本には丘の上の住宅地が多い。この住宅地を暮らしやすくする工夫として、エレベーター付き丘上マンションが増えだしたと考えられる。
 
 
エレベーター付き丘上マンションは増えるの?
 エレベーターを付ければ、丘の上も暮らしやすくなる。一方で、問題になるのは、設置費用と維持費、そして防犯性だ。
 夜も安心して利用できるオートロック付きのエレベーターをつくろうとすると、お金がかかる。その点、大規模マンションならば、マンション建設時に一緒にエレベーターもつくってしまい、毎月の管理費でエレベーター部分を維持することができる。
 マンションだからこそ、エレベーター付きが実現できるのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年3月22日 (火)

蓄電池付太陽光発電システム

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【NO.273】「蓄電池付太陽光発電システム」のウソ・ホント

蓄電池付太陽光発電システムって何?
 蓄電池付太陽光発電システムとは、屋根に太陽光発電パネルを載せ、そこでつくった電気をバッテリーに蓄え、夜になってから使うシステムのことを指す。バッテリーにはリチウムイオン電池が使用される。これは、ハイブリッドカーや電気自動車に使われるのと同じもの。繰り返し充電に強く、寿命も長い電池だ。
 従来の太陽光発電システムは、太陽光でつくった電気をすぐに使っていた。これに対し、蓄電池付太陽光発電システムは、昼間に電気を蓄え、その電気を夜間に使うことができる。
 家庭で大量の電気が使われるのは夜間。その夜間に、太陽光発電を活用するためのシステムといえる。


なぜ、蓄電池付太陽光発電システムが生まれたの?
 じつは、欧米ではこの蓄電池付太陽光発電システムが広まっている。理由は、このシステムでないと、売電ができなくなっているからだ。
 欧米では太陽光発電が広まるにつれ、電力会社に売電される電気の量も増えた。そうなると、電力会社の負担が増大し、「太陽光発電でつくった電気はなるべく自分たちで使って」とされるようになった。さらに、蓄電池を付けていないと売電ができなくなっているのだ。
 日本でも、将来、蓄電池付でないと売電ができなくなる可能性がある。そのため、一部のマンションで蓄電池付太陽光発電システムが採用されるようになっている。
 
 
蓄電池付太陽光発電システムに短所はないの?
 一番の問題は蓄電池を備えることで、設置費用とメンテナンス費用が高まること。車に使われたリチウムイオン電池を再利用することで、なるべく費用を抑えているが、それでも費用は増大する。しかし、自然エネルギーを活用するためには、致し方ない出費なのかもしれない。
 また、蓄電池はそれなりに大きなもので、屋内に設置しなければならないため、戸建て住宅では置き場所に困るという問題もある。戸建て住宅よりもマンションに向く方式といえそうだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年3月 1日 (火)

オートロックのウォークスルー方式

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【NO.272】「オートロックのウォークスルー方式」のウソ・ホント

オートロックのウォークスルー方式って何?
 オートロックのウォークスルー方式は「ETC方式」とも呼ばれる。この「ETC方式」のほうがわかりやすいかもしれない。
 というのも、車のETCのように、玄関キー(カード式やICチップ内蔵型のもの)を身につけているだけで、オートロックが解除され、通り抜けができる方式——それが、オートロックのウォークスルー方式のことを指すからだ。
 車のETCは、後で通行料金が引き落としされるが、オートロックの場合は通行料金は発生しない。ETCのように、簡単に通り抜けができる、というだけの話である。


なぜ、ウォークスルー方式が生まれたの?
 最新のマンションはオートロックの関所を複数箇所設置するケースが増えた。
 関所が増えれば、防犯性が高まる。一方で、居住者にとっては通行の手間が増す。関所を通過するたびに、キーを回したり、かざす必要があるからだ。
 その手間を省くために生まれたのが、ウォークスルー方式。服やバッグに玄関キーを入れているだけで、関所を通過できるようにし、手間を軽減させているわけだ。
 
 
ウォークスルー方式の短所は何?
 ウォークスルー方式にすると、オートロックの関所を通過するときの手間が省かれる。が、手間がかからないため、なかには急いで通過しようとして自動ドアに激突する人が出るかもしれない。
 車のETCで、バーにぶつかる車がいるのと同じだ。
 そこで、オートロックのウォークスルー方式ではあえてドアが開くタイミングを遅くしている。
 キーを身につけた人がドアの前に立つ。すると、ワンテンポおいて、ドアが開くようになっているのだ。これなら、せっかちな人も慌てて激突することがないという仕組みである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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