2009年6月23日 (火)

らせん階段

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【NO.229】「らせん階段」のウソ・ホント《会員リクエスト》

らせん階段って何?
229 らせん階段というのは、中心となる柱のまわりにステップを設置。上から見ると円形をしており、まわりながら上がったり降りたりする方式の階段を指す。
 そのらせん階段は、戸建て住宅にもマンションにも設置される。マンションの場合、メゾネット形式(二層式)の住戸に設置されることが多い。マンションに設置されるのは、スペースを取らないという長所のため。その長所については、事項で詳しく説明したい。


らせん階段の長所は?
 らせん階段は一般的な階段よりも狭いスペースに設置できる。そのため、マンションや狭小住宅のようにスペースを有効活用したいときに採用されやすい。
 もう一つの長所は、見た目がオシャレであること。リビングに設けられたらせん階段で上層階に行き来する……そんな光景はなんとも格好がよい。個性的な住まいという印象も与える。だから、デザイナーズマンションや個性派の戸建て住宅に好んで使われるのである。
 
 
らせん階段に短所はないの?
 オシャレならせん階段だが、短所もある。最大の短所は、足を踏み外しやすいことだ。
 らせん階段のステップは1段1段が扇形をしており、中心に近くなればなるほど面積が狭くなる。外周部であれば面積が広いので、踏み外しにくい。しかしながら、らせん階段を降りるとき、多くの人が面積の狭い中心部に足を置いてしまう。それで、ステップを踏み外す危険性が高まるわけだ。
 欧米のらせん階段は、この「踏み外し事故」を防止するため、外周部とともに中心部にも手すりを設置。さらに、面積が狭い中心部近くには足を置きにくい設計を採用することが多い。その点、日本のらせん階段は、まだ遅れているといえるだろう。
 このほか、家具など大きなものを上階に上げるとき、らせん階段だと運びにくいという短所もある。
 オシャレであるが、使い勝手は必ずしもよくないわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年10月28日 (火)

スタジオタイプ

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【NO.213】「スタジオタイプ」のウソ・ホント

スタジオタイプって、どういうもの?
213 都心部や郊外部の駅近くに建設されるマンションでは「スタジオタイプ」という間取りを見つけることがある。これは、どんな間取りなのか。
 スタジオタイプは、部屋の区切りがなく、トイレ・洗面所・浴室・キッチン以外は、ひとつの大空間になっている間取りである。
 そのような間取りを、以前はワンルームと呼んでいた。しかし、ワンルームには狭苦しいイメージがある。実際、昭和50年代に盛んにつくられたワンルームには狭いものが多かった。専有面積が20m2以下——つまり10畳程度のものが珍しくなかったのである。
 10畳のなかに玄関・トイレ・洗面所・浴室・キッチン・収納庫を収めると、残りはせいぜい6畳程度。そこに、ベッドと机、冷蔵庫とテレビを置くので、ほとんどビジネスホテルのシングルルームと変わりがなかった。
 そのようなイメージがあるため、ワンルームという呼び方は嫌われるようになった。
 そこで、「ワンルームより広い」ということを強調するために使われるようになったのがスタジオタイプ。部屋が一つであるという意味ではワンルームと同じだが、それよりは広い住戸。それがスタジオタイプというわけだ。


スタジオタイプの長所は何?
 スタジオタイプは、もともとアメリカで使われていた言葉。専有面積が100m2以上で部屋の区切りがない間取り——本当にスタジオのような住戸をスタジオタイプと呼んだのである。その呼び名がオシャレなので、日本でも使われるようになった。
 しかし、日本のスタジオタイプはそれほど広くはない。従来のワンルームより広いが、それでも30m2とか40m2程度のものが主流。アメリカよりもだいぶスケールが小さくなっている。
 もっとも、アメリカでも最近は巨大なスタジオタイプは少なくなり、40m2程度のものが多くなっているのだが……。
 
 
スタジオタイプに短所はないの?
 スタジオタイプは、ワンルームよりも広い。しかし、間仕切りがないので、食事するスペースとくつろぐスペース、寝るスペースが一体化しがちだ。
 それを防ぐためには、なるべく広いことが求められる。できれば、40m2とか50m2の広さが欲しい。また、ベッドを置くスペースとリビングスペースを分けやすいことも大切だ。例えば、部屋の形がバルコニーに面して横長になっているものなどが暮らしやすい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年7月 8日 (火)

家具転倒防止下地

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【NO.205】「家具転倒防止下地」のウソ・ホント

家具転倒防止下地って何?
 家具転倒防止下地というのは、「手すりの下地」と同様、内装壁の内側に入れる厚さ1cm以上で幅広の板のことを指す。
 手すりの下地は、将来、手すりをねじ止めするときのために設置される。これに対し、家具転倒防止下地は、地震対策用に設置される。
 大きな地震が起きると、室内に置いた家具が倒れ、その下敷きになる事故が発生しやすい。それを防ぐには転倒防止金具を家具に付けるのが効果的とされる。家具に金具を付け、壁に固定する。そうすれば、大きな地震時にも家具が倒れにくいというわけだ。
 しかしながら、現代の住宅は内装壁に石膏ボードを用いることが多く、釘やネジが固定されにくい。つまり、転倒防止金具も壁に固定されにくい。
 そこで、有効なのが、家具転倒防止下地。これが壁内にあればネジ止めしやすく、家具の転倒防止策が講じやすいという仕組みである。


どんな場所に設置されるの?
205_2 家具転倒防止下地が組み込まれるのはリビングや寝室、子供部屋といった居室。家具を置くことが多い部屋の壁に設置される。
 ただし、居室のすべての壁に設置されるわけではない。通常は、「ここに家具を置くことになるだろう」と目される壁、その壁の上部に家具転倒防止下地が入れられる。
 背の低い家具は大地震でも倒れにくい。倒れやすいのは背の高い家具。背の高い家具の上部に転倒防止金具を付けやすいよう、壁上部に下地を入れるわけだ。
 
 
その普及度は?
 手すりの下地に比べると、家具転倒防止下地の普及度は低い。その理由は、そこまで気を遣う不動産会社や建設会社、ハウスメーカーがまだ少ないから。手間とお金がかかるわりに、地味であることも理由の一つかも知れない。
 しかし、実際に家具転倒防止金具を付けようとすると、そのありがたみが実感できる。地味ではあるが、もっと普及して欲しい工夫である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年6月24日 (火)

手すりの下地

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【NO.204】「手すりの下地」のウソ・ホント

手すりの下地って何?
 手すりの下地とは、壁内部に入れる厚さ1cm以上で幅広の板のこと。この板があれば、将来、手すりをねじ止めするときに固定しやすい。
 現代の住宅では、内装壁として石膏ボードを用いるのが一般的。加工しやすく、断熱性、遮音性の高い建材である。しかし、この石膏ボード、釘止めやねじ止めがしにくく、そのままでは手すりを固定しにくい。
 そこで、将来、手すりを設置するときのためにあらかじめ壁内に仕込んでおく板——それが手すりの下地材となるわけだ。


なぜ、最初から手すりをつけないの?
 手すりの下地材が入れられるのは廊下の壁やトイレの壁など、将来手すりを設置する可能性が高い場所だ。
 それらの場所には、最初から手すりを付けておけばよいとも考えられる。
 しかし、廊下の場合、最初から手すりを付けると有効幅が狭くなり、通行に支障がでることがある。
 また、手すりを設置する場合、使用者の状況により、使いやすい位置が異なる。そこで、手すりは必要になったとき、必要な場所に設置。それまでは、手すりナシのほうがよいという考え方ができる。
 この考えにしたがい、下地材だけを入れておき、実際の手すりは必要になったときに設置する方法が広まっているわけだ。
 
 
手すりの下地に問題はないの?
 下地材が入っていることで支障は起きない。むしろ、支障が起きるのは下地材が入っていないときだ。
 というのも、下地材がない壁に手すりを付ける場合、工事の手間がかかり、手すりを付けるだけなのに思いのほか工費が高くなったりする。
 下地材が入っていれば工事が簡単で工費も安い。DIYで手すりを自作するのも容易である。
 そのため、手すりの下地材は、あると便利な工夫となり、最新の分譲マンションでは廊下の壁に設置されるケースが増えているのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年4月 1日 (火)

LD・KとL・DK

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【NO.198】「LD・KとL・DK」のウソ・ホント

LD・KとL・DKはどこが違うの?
198_2 LDKというのは、リビングダイニングキッチンの略語。日本語で言えば、「居間・食堂・台所」のことである。
 洋風化した日本の住宅では、食事はダイニングテーブルでとる。テレビを見たりしてくつろぐのはソファで。このダイニングテーブルを置く場所がダイニング、ソファを置く場所がリビングだと思えばよい。
 このリビングとダイニングが一体化し、キッチンが分かれている設計が「LD・K」。これに対し、ダイニングとキッチンが一体化しリビングが分離している設計を「L・DK」と表記される。
 要するに、LD・KとL・DKの違いは食事をする場所がどこになるのか、ということ。リビングの一画で食事をするのがLD・K。キッチンの横で食事をするのがL・DKだと思えばよい。


どちらの数が多いのか?
 日本の住宅では「LD・K」方式が圧倒的に多い。ソファとダイニングテーブルが同じ部屋にあり形式だ。これに対し、欧米ではL・DK——つまりキッチンとダイニングテーブルが同じ部屋にある形式が多くなっている。
 しかしながら、最近は日本でも欧米のようなL・DKが増え始めている。それは、キッチンとダイニングを近づけたほうが合理的であるからだ。
 例えば、キッチンでつくった料理を運びやすいし、片付けもしやすい。食事の臭いがリビングに残らないからである。
 
 
それぞれに短所はないの?
 LD・KとL・DK、それぞれの形式の住居に住んだ経験がある人は、L・DKのほうを好む傾向がある。私もL・DKのほうが住みよいと思う。しかし、問題は「L・DK」形式にするとリビング部分が狭くなりがちであること。ゆとりある広さの住戸なら問題ないが、80m2程度の3LDKでL・DK形式にするとリビングは8畳とか10畳ほどになってしまう。
 8〜10畳程度のリビングは決して広くない。そこで、限られたスペースでLDKをつくろうとすれば、LD・K形式のほうがゆとりを演出しやすい。それが、日本でLD・K形式が多い理由と考えられるのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年1月22日 (火)

暖炉

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【NO.193】「暖炉」のウソ・ホント《会員リクエスト》

暖炉ってどういうもの?
193 暖炉は、薪を燃やして暖をとるための設備。暖房装置としては最も原始的な部類に属するが、これを家の中に設置するのは簡単ではない。火事が起きないように耐火の構造にしなければならないし、部屋の換気も考えなければならない。煙突に関する建築基準法の規制もある。
 また、薪を燃やして煙がしっかり煙突に上がるようにするためには、専門的な知識もいる。さらには、煙突の掃除が必要だし、雨漏りに対するメンテナンスもいる。
 それよりなにより、燃料となる薪を購入すると燃料代が結構高くなるという問題もある。
 憧れる人が多いが、簡単には設置できないのが暖炉といえるだろう。


暖炉の長所は?
 設置するためのむずかしさ、維持してゆくための面倒さはあるが、暖房効果は高い。薪ストーブよりは劣るものの、暖炉一つで家全体が暖まる。小さな家だと、暖まりすぎて暑くなる、という声もある。
 暖かいだけでなく、炎が生むムードのよさも長所の一つ。「動くものは、見続けて飽きない」ため、楽しい暖房装置になるわけだ。この点は、エアコンの対極にある性格だろう。
 さらに、使用している人に聞くと、「紙くずを燃やすとゴミが減るので重宝する」とも。ただ、印刷物(インクの付いた紙)を燃やすとダイオキシンが発生するという指摘もあるので、むやみに紙を燃やすのは考えものだが。
 

暖炉に短所は?
 短所は、前述したとおり、簡単には設置しにくいこと。小さな子供がいる家庭では安全面の問題もあるだろう。「それよりも薪代が高い」と使用者はいう。裏山で柴刈りできる家ならばよいが、アウトドアショップなどで薪を購入すると値段が高いため、燃やすのがもったいないというのである。
 このように問題が多いため、住宅に暖炉を設置するケースは少ない。そこで、暖炉のように見える電気式、ガス式の暖房機を設置するケースが増えている。これなら、マンションにも設置でき、光熱費も安く済む。
 欧米でも、電気やガス式の暖炉が現実的であるとして広まっているのが実情だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年4月24日 (火)

リクエストにお答えする特別編

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【NO.174】リクエストにお答えする特別編

太陽光発電装置の収支は?
 屋根に太陽光発電装置を付けた場合、光熱費がゼロになったり、売電できるかどうかは、どのような生活をするかによる。真夏は発電量が高まるが、1家4人でエアコンを使ったら、それをまかなうことはできない。
 家族が留守にしているときは、光熱費ゼロや売電ができる。
 ただし、装置の価格が高いので「元が取れる」という計算はなかなか成立しない。装置の寿命がくるまでにプラスマイナスゼロになれば上出来という程度だ。
 それよりも、地球環境に寄与する意義のほうが大きいと考えるべきだろう。今後、太陽電池の性能がさらに上がり、月明かりでも発電できるようになると経済性も上がる。そのことを期待したい。

システムキッチンの鏡面仕上げはメーカーによって違うの?
 システムキッチンで、収納扉の表面仕上げによく採用されるのが、鏡面仕上げ。扉表面をガラス面のようにツルツルに加工すると、汚れやキズが付きにくい。
 この鏡面仕上げ、メーカーによる善し悪しがあるとは聞かない。しかし、同じメーカーでも価格による差はある。高級品になると厚塗りになり、耐久性が増すわけだ。

シーリングファンって、どうなの?
 シーリングファンは天井に付ける扇風機のこと。最近は照明とセットになったシーリングファンが多くなっている。その効用は夏よりもむしろ冬に際だつ。
 というのも、暖房によって暖められた空気は部屋の上のほうに溜まりやすい。天井の高い部屋ではなかなか部屋全体が暖まらないということが起きがち。そこでシーリングファンを回すと、上部の暖気を下ろして室温を均一にするサーキュレーターの効用が生まれるというわけだ。
 そういった実用性とは別に、天井の高い部屋に設置すると、「天井の高さ」がより強調されるという効果もある。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年2月13日 (火)

幅の広い廊下

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【NO.169】「幅の広い廊下」のウソ・ホント

169幅の広い廊下は、どれくらい広いの?
 幅の広い廊下の話をするためには、通常の廊下幅はどれくらいかを知っておくこと必要があるだろう。
 通常、日本の住宅における廊下は「90センチ幅」が基準になっていた。この場合の幅は、「有効幅」ではない。壁の中心線から中心線までの幅が90センチということ。そのため、内法(うちのり——有効幅)は、もっと狭くなり、だいたい80センチから85センチということになる。
 これに対し、「幅が広い」といえる廊下は、壁の中心線から中心線までの幅で「1メートル」以上あるものを指す。
 1mの場合、内法では90センチから95センチとなる。もっと広くし、内法で1メートル、もしくは1メートル10センチというような廊下幅も登場しているのが実状だ。

幅の広い廊下のメリットは何?
 廊下の幅が広くなると、いろいろな利点が生まれる。例えば、介護が必要な人に連れ添って歩くとき、二人並んでも窮屈ではない。車いすの通行もしやすい。
 また、大型冷蔵庫を搬入するとき、運びやすいという利点もある。
 もうひとつ利点を加えるなら、「住まいにゆとりが生まれる」という点だ。例えば、玄関に入って廊下をみたとき、廊下が広いとゆったりした印象を受ける。それで、住まいの印象がよくなるというわけだ。
 広い廊下は、住まいのゆとりも演出してくれるのである。

幅の広い廊下は使いやすいの?
 廊下幅が広いはずなのに、大型の冷蔵庫が搬入できないということがある。その場合、冷蔵庫が引っかかるのは、たいていドア部分だ。
 廊下からリビングに入るためのドアを開けると、ドアが廊下側に開く。このドアによって、廊下の幅が狭くなる。特に、ドアノブが邪魔で大型の冷蔵庫が通れない、という事態が生じがちなのだ。
 幅の広くした廊下の場合、このように、意外な盲点がないかをチェックしたい。
 また、長い廊下がある場合、その廊下を幅広にすると、家のなかの“廊下比率”が大きくなりすぎることも。廊下面積を多くしたため、居室の面積が狭くなるという本末転倒な事態も起きてしまうのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年11月14日 (火)

10畳以上の寝室

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【NO.163】「10畳以上の寝室」のウソ・ホント

10畳以上の寝室って、どんなものなの?
163 それは、文字通り10畳以上の広さがある寝室だ。この広さがあると、一家4人で暮らすときに、いろいろと都合がよい。どのように都合がよいかは、後で解説するとして、ここでは部屋の条件について述べたい。
 10畳以上の寝室は、ただ広いだけではいけない。広さに加えて、以下の条件が必要になる。
 まず、窓が2カ所必要。収納スペースも2カ所いる。さらに、ドアも2つある(もしくは、将来2つにできる)ことが必要だ。
 なぜ、それらの条件が必要かは、次の説明を読んでいただきたい。

10畳以上寝室にはどんな長所があるの?
 10畳以上の寝室は、一家4人が「長期にわたって使いやすい」という長所がある。
 まず、子供が小さいうちは、4人がベッドを並べて寝ることができる。「お父さんだけは別の部屋」ということがないわけだ。
 そして、子供が部屋を欲しがるようになったら、寝室を子供2人の部屋とする。それぞれが個室を欲しがったら、間に仕切りを入れて2室に分ける。このとき、ドア・窓・収納が2カ所にあれば、2室に分けやすい。だから、上記の条件が求められるのである。
 最後に、子供が巣立った後は老夫婦の寝室とする。広い寝室だから、二つのベッドの間に背の低い収納棚などを置き、ベッドを離すこともしやすい。
 これが、長期にわたって使いやすい、という理由である。

10畳以上の寝室に短所はないの。
 10畳以上の寝室は便利だ。そして、便利に使うためには、ドア・窓・収納を2カ所設置し、将来二つに分けることができるようになっていなければならない。
 ところが、マンションの場合、窓を二つ設置するのが難しいケースがある。そのため、どんな家にも設置できるわけではない。これが、短所と言えば、短所となる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年9月 5日 (火)

セントラルクリーナー

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【NO158】「セントラルクリーナー」のウソ・ホント

「セントラルクリーナー」って、どんなもの?
 セントラルクリーナーというのは、「家に作りつけの掃除機」だと考えればよい。
 屋外に、エアコンの室外機のような本体を置く。この本体からホースを出し、床下や壁の内側を通して、家中に伸ばす。そして、壁にホース取り付け口を設置し、手持ちホースを接続すれば、ゴミを吸い込むことができるという方式である。
 家の中に何カ所かホース取り付け口を設ければ、掃除を行うとき、ヘッド付きのホースを持ち歩くだけで済む。そして、通常の掃除機と同様に吸い込み力の強弱を切り替えることもできる。
 マンションにも一戸建てにも設置できるのだが、実際に採用されるのは圧倒的に一戸建て。掃除機を持って階段を上がるのが面倒という一戸建てで特に重宝される設備といえる。

「セントラルクリーナー」の長所は?
 その長所は軽く、静かで空気を汚さないこと。
 「軽い」というのは、掃除をするときに掃除機本体を運ばないで済むことを意味している。掃除機の場合、重量で大きな比重を占めるのは実は電気コード。そのため、軽さだけを問題にするなら、充電式掃除機でもよいことになる。
 しかし、セントラルクリーナーの長所は軽いことだけはない。
 モーターを屋外に置いているため、掃除中の騒音が少ない。基本的に、ヘッド部分に発生する吸い込み音だけなので、いつでも気兼ねなく掃除できるメリットがある。
 「空気を汚さない」とは、吸い込んだ空気を屋外に排出するため、微細なゴミが室内に吐き出されないことを指す。そのため、セントラルクリーナーを使っている家庭では、掃除機をかける回数が少なくて済むという声もある。
 以上、3点がセントラルクリーナーの大きな長所となる。

「セントラルクリーナー」に短所はないの?
 一方で、セントラルクリーナーの短所として指摘されるのは、値段の高さ。屋外に設置する本体で10万円、20万円という価格帯で、これに室内のホース設置費用がかかる。家を新築時に設置するのが一般的で、その費用は家の規模によって異なる。が、一応の目安をだすと、セントラルクリーナーを設置することで総工費が50万円以上高くなることが多い。
 そこで、設置に二の足を踏むケースが多くなる。
 ただし、費用が高くても、使い勝手はよく、健康にもよいので、決して贅沢な設備ではない。本体の寿命が長いことも考えれば、十分、検討に値する設備と考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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