2011年8月 2日 (火)

ソフトクロージングのドア

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【NO.282】「ソフトクロージングのドア」のウソ・ホント

ソフトクロージングのドアって何?
 ソフトクロージングとは、「柔らかく閉まる」という意味。工夫を凝らして、閉めるときのバタンを言う音を減らしているもの——それがソフトクロージングのドアだ。この衝撃音を減らすため、クッション材を入れる方法が従来からあった。引き戸の場合はゴム材を、洋風開き戸の場合、枠にスポンジ素材を入れ、衝撃音を減らすわけだ。しかし、それらは、ソフトクロージングとは呼ばれない。
 ソフトクロージングと呼ばれるのは、ブルモーションなどの装置をレールやドア枠に組み込み、キッチンの引き出しがゆっくり閉まるのと同様の動きにしたもの。ドアが閉まる直前にブレーキが掛かり、引き込まれるように静かに閉まる。そういう動きになるのが、ソフトクロージングのドアである。


ソフトクロージングのドアの長所は?
 ドアをソフトクロージングにすると、閉まるときの衝撃音が減る。ほとんど無音で閉まる。静かであるため、夜中も寝ている人を起こさないですむ。そして、ドアの傷みが少ないというメリットもある。ドアにかかる負担が減るためだ。この長所は、次の項目で紹する最新傾向でより顕著となる。
 
 
ソフトクロージングのドアの最新傾向は?
 最近は廊下からLDに入るときのドアをソフトクロージングにするケースが出てきた。そこは、住戸内で最も立派な室内ドアが設置される箇所だ。
その立派な室内ドア(引き戸ではなく、通常の洋風開き戸になっていることが多い)にソフトクロージング機構が仕込まれるのだ。
仕組みは、観音開きの収納扉と同様。バタンと閉まる寸前にソフトクロージングの装置が作動。ドアをゆったりと収めてくれるようになっている。
LDのドアは、バタンと閉まりやすい。窓を開けて風を入れているとき、ときおり強い風が入ってドアを襲うことがあるからだ。そのドアが室内ドアのなかで最も重たいため、大きな音を立てて閉まることに。その「重く、風で閉まりやすいドア」に、ソフトクロージングにするのは理にかなっている。これから増えてゆくと思われる工夫だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2010年11月30日 (火)

幅木

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【NO.266】「幅木」のウソ・ホント

幅木って何?
266 幅木は「はばき」と読む。壁の下部。床面と接する部分に付けられる横木のこと。幅が5〜10cm程度で、木製のものが主流。が、床が天然石の場合は同じ天然石でつくられ、オフィスでは塩ビのテープを貼って幅木とすることが多い。
 幅木は保護材や、化粧材の役目を果たす。靴などがぶつかっても、壁を傷めたり汚したりすることがないように、そして、壁紙を貼った部分と廊下材のつなぎ目部分を隠す目的もあるわけだ。


幅木の長所は?
 実際に生活して「幅木があってよかった」と思えるのは掃除をしているとき。掃除機のヘッドがぶつかっても、壁を傷める心配が少ないからだ。壁際に掃除機をかける場合、どうしてもヘッドが壁にぶつかりやすい。何度もぶつけていると、やがて壁紙がすり切れてくる。すると、壁の下のほうに、スリ切れのラインができてしまうはず。このすり切れラインの出現を防いでくれるのが幅木というわけだ。
 幅木があるおかげで、掃除が楽に行えることになる。
 
 
幅木の最新傾向は?
 幅木はマンションにも戸建て住宅にも付く。そして、昭和40年代くらいからごく当たり前に取り付けられるようになっている。
 長く採用され続け、形も変わらないものだったが、最近、新しいタイプの住宅用幅木が登場している。それは、幅の狭い幅木だ。
 従来は幅5cm以上だったが、これを幅3cm程度にする。最近の掃除機はヘッドが薄くなっているため、幅木を小さくしても支障がないためだ。
 幅を薄くすると、幅木が目立ちにくい。加えて、幅木が目立たないため、廊下が広く見える効用もある。新世代のすっきり幅木といえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年12月22日 (火)

傷つきにくいフローリング

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【NO.242】「傷つきにくいフローリング」のウソ・ホント《会員リクエスト》

傷つきにくいフローリングって何?
242 「フローリング」とは、木質系の床を指す言葉。合板もしくはムクの木材を用いた床はダニの発生が少なく、掃除も楽。シンプルなムードも好まれ、住宅床の主流になっている。
 しかしながら、従来のフローリングには二つ注意点があった。一つは、硬いものをぶつけると傷つきやすいということ。もう一つは、定期的にワックス掛けを行わないと、表面が痛みやすいということだ。
 この欠点を解消する工夫がいくつか生まれている。それが、「コーティング」であり、「シート系」というような新しいタイプのフローリング材の誕生である。


フローリングのコーティングとは?
 コーティングというのは、フローリングの表面にフィルム加工などを施し、表面を皮膜で覆って傷がつきにくくするもの。これを行うとワックス掛けも不要だ。
 これは、車の外装にコーティング処理を施し、ワックス掛け不要にするのと同じ発想である。
 ただし、このコーティング、効果が永久に続くわけではない。製品によって異なるが、効果が持続するのは数年から10年程度というものが多く、3年程度で効果がなくなったという話もある。
 効果がなくなった場合、再度コーティング処理をしてもらわなければならない。これが、実は面倒。家具屋、ソファ、テレビなど動かさなければならないからだ。それが、コーティングの大きな問題点となる。
 
 
最新のフローリングはどうなっているの?
 最新住宅でこのところ増えているのは、「シート系」とか「シート材」と呼ばれるタイプのフローリング材。これは、合板のフローリングで、表面に塩ビ系のシート材を貼ったもの。シート材には木目がプリントされており、見た目は木の床と変わらない。
 それでいて、傷つきにくく、ワックス掛けは不要。丈夫で長持ちすると、長所が多い。当然ながら、シート系のフローリングならば、コーティングの必要もない。
 このシート系フローリングが、これからの主流になってゆくと考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年6月23日 (火)

らせん階段

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【NO.229】「らせん階段」のウソ・ホント《会員リクエスト》

らせん階段って何?
229 らせん階段というのは、中心となる柱のまわりにステップを設置。上から見ると円形をしており、まわりながら上がったり降りたりする方式の階段を指す。
 そのらせん階段は、戸建て住宅にもマンションにも設置される。マンションの場合、メゾネット形式(二層式)の住戸に設置されることが多い。マンションに設置されるのは、スペースを取らないという長所のため。その長所については、事項で詳しく説明したい。


らせん階段の長所は?
 らせん階段は一般的な階段よりも狭いスペースに設置できる。そのため、マンションや狭小住宅のようにスペースを有効活用したいときに採用されやすい。
 もう一つの長所は、見た目がオシャレであること。リビングに設けられたらせん階段で上層階に行き来する……そんな光景はなんとも格好がよい。個性的な住まいという印象も与える。だから、デザイナーズマンションや個性派の戸建て住宅に好んで使われるのである。
 
 
らせん階段に短所はないの?
 オシャレならせん階段だが、短所もある。最大の短所は、足を踏み外しやすいことだ。
 らせん階段のステップは1段1段が扇形をしており、中心に近くなればなるほど面積が狭くなる。外周部であれば面積が広いので、踏み外しにくい。しかしながら、らせん階段を降りるとき、多くの人が面積の狭い中心部に足を置いてしまう。それで、ステップを踏み外す危険性が高まるわけだ。
 欧米のらせん階段は、この「踏み外し事故」を防止するため、外周部とともに中心部にも手すりを設置。さらに、面積が狭い中心部近くには足を置きにくい設計を採用することが多い。その点、日本のらせん階段は、まだ遅れているといえるだろう。
 このほか、家具など大きなものを上階に上げるとき、らせん階段だと運びにくいという短所もある。
 オシャレであるが、使い勝手は必ずしもよくないわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年10月28日 (火)

スタジオタイプ

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【NO.213】「スタジオタイプ」のウソ・ホント

スタジオタイプって、どういうもの?
213 都心部や郊外部の駅近くに建設されるマンションでは「スタジオタイプ」という間取りを見つけることがある。これは、どんな間取りなのか。
 スタジオタイプは、部屋の区切りがなく、トイレ・洗面所・浴室・キッチン以外は、ひとつの大空間になっている間取りである。
 そのような間取りを、以前はワンルームと呼んでいた。しかし、ワンルームには狭苦しいイメージがある。実際、昭和50年代に盛んにつくられたワンルームには狭いものが多かった。専有面積が20m2以下——つまり10畳程度のものが珍しくなかったのである。
 10畳のなかに玄関・トイレ・洗面所・浴室・キッチン・収納庫を収めると、残りはせいぜい6畳程度。そこに、ベッドと机、冷蔵庫とテレビを置くので、ほとんどビジネスホテルのシングルルームと変わりがなかった。
 そのようなイメージがあるため、ワンルームという呼び方は嫌われるようになった。
 そこで、「ワンルームより広い」ということを強調するために使われるようになったのがスタジオタイプ。部屋が一つであるという意味ではワンルームと同じだが、それよりは広い住戸。それがスタジオタイプというわけだ。


スタジオタイプの長所は何?
 スタジオタイプは、もともとアメリカで使われていた言葉。専有面積が100m2以上で部屋の区切りがない間取り——本当にスタジオのような住戸をスタジオタイプと呼んだのである。その呼び名がオシャレなので、日本でも使われるようになった。
 しかし、日本のスタジオタイプはそれほど広くはない。従来のワンルームより広いが、それでも30m2とか40m2程度のものが主流。アメリカよりもだいぶスケールが小さくなっている。
 もっとも、アメリカでも最近は巨大なスタジオタイプは少なくなり、40m2程度のものが多くなっているのだが……。
 
 
スタジオタイプに短所はないの?
 スタジオタイプは、ワンルームよりも広い。しかし、間仕切りがないので、食事するスペースとくつろぐスペース、寝るスペースが一体化しがちだ。
 それを防ぐためには、なるべく広いことが求められる。できれば、40m2とか50m2の広さが欲しい。また、ベッドを置くスペースとリビングスペースを分けやすいことも大切だ。例えば、部屋の形がバルコニーに面して横長になっているものなどが暮らしやすい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年7月 8日 (火)

家具転倒防止下地

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【NO.205】「家具転倒防止下地」のウソ・ホント

家具転倒防止下地って何?
 家具転倒防止下地というのは、「手すりの下地」と同様、内装壁の内側に入れる厚さ1cm以上で幅広の板のことを指す。
 手すりの下地は、将来、手すりをねじ止めするときのために設置される。これに対し、家具転倒防止下地は、地震対策用に設置される。
 大きな地震が起きると、室内に置いた家具が倒れ、その下敷きになる事故が発生しやすい。それを防ぐには転倒防止金具を家具に付けるのが効果的とされる。家具に金具を付け、壁に固定する。そうすれば、大きな地震時にも家具が倒れにくいというわけだ。
 しかしながら、現代の住宅は内装壁に石膏ボードを用いることが多く、釘やネジが固定されにくい。つまり、転倒防止金具も壁に固定されにくい。
 そこで、有効なのが、家具転倒防止下地。これが壁内にあればネジ止めしやすく、家具の転倒防止策が講じやすいという仕組みである。


どんな場所に設置されるの?
205_2 家具転倒防止下地が組み込まれるのはリビングや寝室、子供部屋といった居室。家具を置くことが多い部屋の壁に設置される。
 ただし、居室のすべての壁に設置されるわけではない。通常は、「ここに家具を置くことになるだろう」と目される壁、その壁の上部に家具転倒防止下地が入れられる。
 背の低い家具は大地震でも倒れにくい。倒れやすいのは背の高い家具。背の高い家具の上部に転倒防止金具を付けやすいよう、壁上部に下地を入れるわけだ。
 
 
その普及度は?
 手すりの下地に比べると、家具転倒防止下地の普及度は低い。その理由は、そこまで気を遣う不動産会社や建設会社、ハウスメーカーがまだ少ないから。手間とお金がかかるわりに、地味であることも理由の一つかも知れない。
 しかし、実際に家具転倒防止金具を付けようとすると、そのありがたみが実感できる。地味ではあるが、もっと普及して欲しい工夫である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年6月24日 (火)

手すりの下地

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【NO.204】「手すりの下地」のウソ・ホント

手すりの下地って何?
 手すりの下地とは、壁内部に入れる厚さ1cm以上で幅広の板のこと。この板があれば、将来、手すりをねじ止めするときに固定しやすい。
 現代の住宅では、内装壁として石膏ボードを用いるのが一般的。加工しやすく、断熱性、遮音性の高い建材である。しかし、この石膏ボード、釘止めやねじ止めがしにくく、そのままでは手すりを固定しにくい。
 そこで、将来、手すりを設置するときのためにあらかじめ壁内に仕込んでおく板——それが手すりの下地材となるわけだ。


なぜ、最初から手すりをつけないの?
 手すりの下地材が入れられるのは廊下の壁やトイレの壁など、将来手すりを設置する可能性が高い場所だ。
 それらの場所には、最初から手すりを付けておけばよいとも考えられる。
 しかし、廊下の場合、最初から手すりを付けると有効幅が狭くなり、通行に支障がでることがある。
 また、手すりを設置する場合、使用者の状況により、使いやすい位置が異なる。そこで、手すりは必要になったとき、必要な場所に設置。それまでは、手すりナシのほうがよいという考え方ができる。
 この考えにしたがい、下地材だけを入れておき、実際の手すりは必要になったときに設置する方法が広まっているわけだ。
 
 
手すりの下地に問題はないの?
 下地材が入っていることで支障は起きない。むしろ、支障が起きるのは下地材が入っていないときだ。
 というのも、下地材がない壁に手すりを付ける場合、工事の手間がかかり、手すりを付けるだけなのに思いのほか工費が高くなったりする。
 下地材が入っていれば工事が簡単で工費も安い。DIYで手すりを自作するのも容易である。
 そのため、手すりの下地材は、あると便利な工夫となり、最新の分譲マンションでは廊下の壁に設置されるケースが増えているのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年4月 1日 (火)

LD・KとL・DK

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【NO.198】「LD・KとL・DK」のウソ・ホント

LD・KとL・DKはどこが違うの?
198_2 LDKというのは、リビングダイニングキッチンの略語。日本語で言えば、「居間・食堂・台所」のことである。
 洋風化した日本の住宅では、食事はダイニングテーブルでとる。テレビを見たりしてくつろぐのはソファで。このダイニングテーブルを置く場所がダイニング、ソファを置く場所がリビングだと思えばよい。
 このリビングとダイニングが一体化し、キッチンが分かれている設計が「LD・K」。これに対し、ダイニングとキッチンが一体化しリビングが分離している設計を「L・DK」と表記される。
 要するに、LD・KとL・DKの違いは食事をする場所がどこになるのか、ということ。リビングの一画で食事をするのがLD・K。キッチンの横で食事をするのがL・DKだと思えばよい。


どちらの数が多いのか?
 日本の住宅では「LD・K」方式が圧倒的に多い。ソファとダイニングテーブルが同じ部屋にあり形式だ。これに対し、欧米ではL・DK——つまりキッチンとダイニングテーブルが同じ部屋にある形式が多くなっている。
 しかしながら、最近は日本でも欧米のようなL・DKが増え始めている。それは、キッチンとダイニングを近づけたほうが合理的であるからだ。
 例えば、キッチンでつくった料理を運びやすいし、片付けもしやすい。食事の臭いがリビングに残らないからである。
 
 
それぞれに短所はないの?
 LD・KとL・DK、それぞれの形式の住居に住んだ経験がある人は、L・DKのほうを好む傾向がある。私もL・DKのほうが住みよいと思う。しかし、問題は「L・DK」形式にするとリビング部分が狭くなりがちであること。ゆとりある広さの住戸なら問題ないが、80m2程度の3LDKでL・DK形式にするとリビングは8畳とか10畳ほどになってしまう。
 8〜10畳程度のリビングは決して広くない。そこで、限られたスペースでLDKをつくろうとすれば、LD・K形式のほうがゆとりを演出しやすい。それが、日本でLD・K形式が多い理由と考えられるのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年1月22日 (火)

暖炉

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【NO.193】「暖炉」のウソ・ホント《会員リクエスト》

暖炉ってどういうもの?
193 暖炉は、薪を燃やして暖をとるための設備。暖房装置としては最も原始的な部類に属するが、これを家の中に設置するのは簡単ではない。火事が起きないように耐火の構造にしなければならないし、部屋の換気も考えなければならない。煙突に関する建築基準法の規制もある。
 また、薪を燃やして煙がしっかり煙突に上がるようにするためには、専門的な知識もいる。さらには、煙突の掃除が必要だし、雨漏りに対するメンテナンスもいる。
 それよりなにより、燃料となる薪を購入すると燃料代が結構高くなるという問題もある。
 憧れる人が多いが、簡単には設置できないのが暖炉といえるだろう。


暖炉の長所は?
 設置するためのむずかしさ、維持してゆくための面倒さはあるが、暖房効果は高い。薪ストーブよりは劣るものの、暖炉一つで家全体が暖まる。小さな家だと、暖まりすぎて暑くなる、という声もある。
 暖かいだけでなく、炎が生むムードのよさも長所の一つ。「動くものは、見続けて飽きない」ため、楽しい暖房装置になるわけだ。この点は、エアコンの対極にある性格だろう。
 さらに、使用している人に聞くと、「紙くずを燃やすとゴミが減るので重宝する」とも。ただ、印刷物(インクの付いた紙)を燃やすとダイオキシンが発生するという指摘もあるので、むやみに紙を燃やすのは考えものだが。
 

暖炉に短所は?
 短所は、前述したとおり、簡単には設置しにくいこと。小さな子供がいる家庭では安全面の問題もあるだろう。「それよりも薪代が高い」と使用者はいう。裏山で柴刈りできる家ならばよいが、アウトドアショップなどで薪を購入すると値段が高いため、燃やすのがもったいないというのである。
 このように問題が多いため、住宅に暖炉を設置するケースは少ない。そこで、暖炉のように見える電気式、ガス式の暖房機を設置するケースが増えている。これなら、マンションにも設置でき、光熱費も安く済む。
 欧米でも、電気やガス式の暖炉が現実的であるとして広まっているのが実情だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年4月24日 (火)

リクエストにお答えする特別編

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【NO.174】リクエストにお答えする特別編

太陽光発電装置の収支は?
 屋根に太陽光発電装置を付けた場合、光熱費がゼロになったり、売電できるかどうかは、どのような生活をするかによる。真夏は発電量が高まるが、1家4人でエアコンを使ったら、それをまかなうことはできない。
 家族が留守にしているときは、光熱費ゼロや売電ができる。
 ただし、装置の価格が高いので「元が取れる」という計算はなかなか成立しない。装置の寿命がくるまでにプラスマイナスゼロになれば上出来という程度だ。
 それよりも、地球環境に寄与する意義のほうが大きいと考えるべきだろう。今後、太陽電池の性能がさらに上がり、月明かりでも発電できるようになると経済性も上がる。そのことを期待したい。

システムキッチンの鏡面仕上げはメーカーによって違うの?
 システムキッチンで、収納扉の表面仕上げによく採用されるのが、鏡面仕上げ。扉表面をガラス面のようにツルツルに加工すると、汚れやキズが付きにくい。
 この鏡面仕上げ、メーカーによる善し悪しがあるとは聞かない。しかし、同じメーカーでも価格による差はある。高級品になると厚塗りになり、耐久性が増すわけだ。

シーリングファンって、どうなの?
 シーリングファンは天井に付ける扇風機のこと。最近は照明とセットになったシーリングファンが多くなっている。その効用は夏よりもむしろ冬に際だつ。
 というのも、暖房によって暖められた空気は部屋の上のほうに溜まりやすい。天井の高い部屋ではなかなか部屋全体が暖まらないということが起きがち。そこでシーリングファンを回すと、上部の暖気を下ろして室温を均一にするサーキュレーターの効用が生まれるというわけだ。
 そういった実用性とは別に、天井の高い部屋に設置すると、「天井の高さ」がより強調されるという効果もある。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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