2009年9月29日 (火)

折り戸式サッシ

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【NO.236】「折り戸式サッシ」のウソ・ホント《会員リクエスト》

折り戸式サッシって何?
 今回は、読者からのリクエストにおこたえして、折り戸サッシについて取り上げる。
 リクエストでは、カフェにあるアコーデオンのようなサッシを住宅にも設置できないか、という質問だった。カフェで見るサッシは、すき間もあり、住宅には不向き。そこで、住宅に設置できる折り戸式サッシのことを書きたい。
 マンション、戸建て住宅に設置されるアルミサッシには、いろいろな形状のものがある。「折り戸式」もその一つ。カフェで見かけるアコーディオン式に近い窓のことだ。
 もしくは、お風呂の入り口に設置される二つ折れのドア……その形式を採用した窓といえばおわかりいただけるだろうか。かなり特殊な窓である。
 外国のカフェで使われるのは、ガラス戸1枚1枚が細長いもの。しかし、住宅に採用される折り戸は、1枚1枚が幅広になっている。住宅用のサッシは気密性を高くし、風の日もガタつかないようにしなければならない。そのため、1枚1枚が大きく頑丈になってしまうのである。


折り戸式サッシの長所は?
 折り戸式サッシの長所は、窓を開け放したいとき、開口部が大きくなること。例えば、幅2mの窓に、一般的な引き違い窓を設置したとしよう。その場合、開口部は最大で窓幅の半分。全体の幅が2mの場合、その半分の幅1m程度しか開かない。しかし、折り戸であれば2m近くまで開けることができる。
 加えて、見た目がお洒落であることも、折り戸の長所だ。
 
 
折り戸式サッシに短所はないの?
 折り戸式サッシを採用した場合、まず問題になるのは網戸。特殊な開き方をするため、窓の外側に網戸を設置できない(設置すると、窓を開けるときにぶつかる)。そこで、内側にプリーツ網戸を設置することになる。
 次の問題点は、値段が高いこと。折り戸は窓枠に大きな重さがかかるため、窓枠を頑丈にしなければならない。ガラス戸も特殊な形状のため、サッシの値段が高くなってしまうのだ。
 同じ理由で、ガラス戸のサイズが限られる。背の高いガラス戸を採用すると、重量が増し、窓枠への加重が大きくなりすぎる。だから、高さ180cm程度までのガラス戸になるのが普通。ハイサッシの窓には設置しにくいわけだ。
 それらの問題があるため、マンションや戸建て住宅での採用例は少ないのが実状だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2009年2月17日 (火)

開放制限窓

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【NO.220】「開放制限窓」のウソ・ホント

開放制限窓って何?
220 開放制限窓とは、窓の開き方に制限が加えられた窓のことを指す。簡単にいえば、全面的には開かない。少ししか開かない窓のことである。
 具体的にいえば、開いてもせいぜい10センチ程度。それ以上は開けることのできない窓だ。一般的には、決められた以上は開かないようにストッパーがつけられる。ストッパーによって、開き方に制限が加えられるわけだ。


なぜ、開放制限を加えるの?
 開放制限が加えられる理由は、「大きく開くと、転落等の危険がある」から。たとえば、幼児が身を乗り出すと転落する危険がある。窓の外にバルコニーがなく、転落するとそのまま地面まで落ちて生命に危険がある——そのような窓には開放制限が加えられるわけだ。
 採用されるのは、主に高層階の窓。超高層マンションの上層階で、「そこから落ちたら、命がない」と思われ、「窓から物が落ちたときも危険」と考えられるとき、開放制限窓になるのが一般的だ。
 
 
開放制限窓の短所は?
 開放制限窓は安全確保のために採用される。だから文句は言えないのだが、実際の生活では困ることもある。たとえば、家の中を掃除しているときや窓ガラスの外側を拭き掃除したいときなど。思い切り窓を開けたいのだが、それができない。だから、ストレスがたまるし、現実的に窓拭きができないという問題も生じる。
 開放制限窓がある場合、その窓は少ししか開かないということを納得した上で購入を決める必要があるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年8月19日 (火)

アシスト把手(とって)付き窓

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【NO.208】「アシスト把手(とって)付き窓」のウソ・ホント

アシスト把手付き窓って、どういうもの?
 ガラス戸の把手に「開ける」という動作を楽にする機能が付けられたもの——それがアシスト把手付き窓だ。
 例えば、把手にレバーが付けられている。このレバーを下げると、ガラス戸が枠から少し離れる。レバーはテコの原理を応用したもので、わずかな力でガラス戸を押し出してくれる。これで、ガラス戸を開けることが容易になるという仕組みである。


なぜ、アシスト把手付き窓が生まれたの?
 アシスト把手付きの窓が生まれたのは、01年頃から。それは窓のガラス戸が重くなり、気密性も高まったことが原因だ。重く、きっちり閉まったガラス戸は開けるときに大きな力がいる。特に、ガラス戸を枠から放すときに力が必要。いったん枠から離れれば、後は楽に開くのだが、最初が大変だ。
 そこで、最初の動作を助ける(アシスト)ことができるように生み出されたのが、アシスト把手付き窓というわけだ。
 
 
アシスト把手付き窓に短所はないの?
 アシスト把手の形状はいくつかある。大きなレバーを付けたもの、小さなレバーで効果を生むもの……種類が多いが、すべてしっかりしたアシストを果たしてくれる。
 大きなレバーであっても邪魔になることはなく、さしあたって短所は見あたらない。これから増えてゆくことはあっても消えることはない設備である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年5月 8日 (火)

リクエストにお答えする特別編part2

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【NO.175】リクエストにお答えする特別編part2

ヌックカウンターとは?
 システムキッチンのダイニング側にカウンターを設けることがある。そのカウンターは簡単な食事をとる際に便利だし、食事後の後片付けもしやすい。
 そのカウンターをより大きく、そして低く設置したものがヌックカウンター。通常のカウンターよりもゆったりした広さで、くつろげるカウンターという意味だ。
 ヌックカウンターがあれば、ダイニングテーブルを設置しなくてもすむ。だから、LDが10畳以下の広さのときに効果的。半面、一緒に食事できる人数は通常のダイニングテーブルより少なくなる。
 小家族向けのコンパクトマンションに向いた設備といえる。

ペアガラスの遮音性は?
 ペアガラス——複層ガラスは、断熱性を高める効果が大きい。断熱性を高め、結露を少なくするのが大きな目的で、遮音性は高くない(ペアガラスの項参照)。
 ペアガラスを用いた防音サッシであれば遮音性も高まる。

地下駐車場の耐震性は?
 地下駐車場は柱が少なく、地震に弱いのではという不安を抱かれがち。しかし、現実には耐震性を計算した上で設計される。湿気対策も行われるため、工事費用は非常に高くなる。だから、マンションではなかなか設置されないというのが実情だ。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年11月28日 (火)

樹脂サッシ

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【NO.164】「樹脂サッシ」のウソ・ホント《会員リクエスト》

樹脂サッシって、どんなものなの?
 一般的なアルミサッシは、アルミ製の枠にガラスを入れたもの。これに対し、樹脂サッシはアルミの代わりにPVC——いわゆる塩化ビニール製の枠を用いたものを指す。
 PVC素材を用いるのは室内側だけで、外側はアルミ素材というタイプもあるし、内も外もPVCというタイプもある。また、内も外もアルミ製だが、中にPVCを挟んでいるタイプもある。
 いずれにしろ、枠にPVCを用いたものが「樹脂サッシ」と呼ばれるものだ。

樹脂サッシにはどんな長所があるの?
 樹脂サッシは、一般的なアルミサッシの改良版として登場した。
 広く使われるアルミサッシは、窓設備として非常にすぐれたものである。すきま風が入らず、雨漏りもしない。風によるがたつきも少ないし、枠との密着度を高めれば、遮音性も上がる。なによりも耐久性が高い。
 しかしながら、断熱性の面では劣っている。それは、アルミが熱を伝えやすいからだ。
 昨今は複層ガラスなど断熱性の高い窓ガラスが広まり、窓の結露は少なくなった。が、ガラスの断熱性が高まっても、枠がアルミのままだと結露を完全に防ぐことができない。
 例えば、冬の寒い日、冷たい外気にさらされたアルミ枠は冷え切ってしまい、室内側のアルミも冷たくなる。この冷たいアルミに室内の暖かい空気がふれると、空気の温度が一気に下がる。温度が下がると、空気中に含むことができる水分量が減り、抱えきれない水分が結露としてアルミ枠に付着する——このようにして結露が生じてしまうわけだ。
 そこで、結露を防止するために考えられたのが、枠の素材を変えること。アルミより熱伝導率が低い樹脂を窓枠に用いることで、結露が生じにくくなるという仕組みだ。
 このように、結露が生じないことが樹脂サッシの最大の長所。加えて、見た目や手触りがやさしいことも樹脂サッシの長所となる。

樹脂サッシに短所はないの。
  枠すべてがアルミ素材のと比べた場合、樹脂サッシの短所は耐久性が劣ることとされてきた。特に、屋外側を樹脂にすると、長持ちしないという問題が起きがちであるため、室内側は樹脂で、外側はアルミという複合型が主流となっていた。しかし、最近は外も内も樹脂で、しかも長持ちするという製品も登場し、選択肢が広がっている。
 それ以外の短所を探すと……。
 風合いがよいとされるが、木製の枠(外側はアルミ、内側を木製にしたもの)にはかなわない。断熱性の高さも木製枠のほうが上——それが短所といえなくもない。
 ちなみに、価格はアルミ枠、樹脂サッシ、木製サッシの順で高くなる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年5月30日 (火)

二重サッシ

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【NO.145】二重サッシウソ・ホント

「二重サッシ」ってどういうもの?
 二重サッシは「複層ガラス」と混同されやすい。「ガラスが二重の窓」と理解されることが多いからだ。しかし、二重サッシは複層ガラスとはまったく別のもの。窓にガラス戸を二列設置するもの——それが二重サッシだ。
 これに対し、複層ガラスはガラス戸にはめ込まれるガラスが複層(2枚以上で構成される)になっているものを指す。複層ガラスは、あくまでもガラスの構造を指すもの。二重サッシは、ガラス戸をダブル設置するもの、という違いがあるわけだ。
 「そのため、二重サッシの外側の窓には複層ガラスを使う」といったこともある。

「二重サッシ」の長所は?
 窓をダブル設置するのは、遮音性能を高めるため。飛行場や高速道路の近くでは、以前から騒音防止の目的で二重サッシが採用されていた。
 では、二重サッシの遮音効果はどれほど高いのか。
 一般的なガラス戸の場合、15デシベル程度の遮音性能はあるとされる。つまり、外で40デシベルの音が発生しているとき、窓を閉めると15デシベル軽減され、25デシベルの音に聞こえる遮音効果が期待できるわけだ。
 これに対し、“一重”でも、T1からT3という遮音等級をもつ窓では25デシベルから35デシベルの遮音性能が期待できる。そして、二重サッシになると、40デシベル以上の遮音性能が期待でき、遮音等級もT4というレベルになる。
 一言でいえば、最も遮音性能が高い窓——それが二重サッシということになる。

「二重サッシ」の最新傾向は?
 二重サッシは遮音性能が大きい。が、仰々しいイメージがあるのも事実。そして、窓を開け閉めするとき、手間が二倍になるので面倒、という声も多かった。
 しかし、最近はそのようなわるいイメージが減りつつある。これは二重サッシの工夫が増えた成果だ。
 例えば、二重のうち内側の窓には、ロックするためのレバーをなくすことが多い。これで、面倒が減る。さらには、内側のサッシに木枠を思わせる樹脂枠を採用し、高級な印象を与えるものもある。
  二重サッシも大きく様変わりしているわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ルーバー窓

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【NO.138】ルーバー窓のウソ・ホント

「ルーバー窓」ってどういうもの?
 ルーバー窓とは、細長いガラスの羽を並べ、その角度を変えることで開け閉めができる方式の窓だ。ちょうど、ブラインドのように開け閉めができる窓といえば、わかりやすいだろう。
 ガラスの羽の角度はハンドルを回すことで行われる。お洒落な印象もあり、採用例が増えている窓形式でもある。
 ジャロジーとかガラリ窓と呼ばれることもある。

「ルーバー窓」の長所は?
 ルーバー窓は、トイレや洗面所などで、開口部が小さいときに採用されることが多い。それは、窓スペースをフルに使って換気ができるからだ。
 小さな窓スペースに一般的な引き違い窓を設置すると、「全開」にしても半分の面積しか開かない。その点、ルーバー窓なら、窓面積のすべてを開放できる。
 だから、トイレや洗面所、浴室など小さな窓しか設置できない場所に設置されやすいわけだ。
 玄関や小屋裏に設置されやすいのも、同様の理由である。

「ルーバー窓」に短所はないの?
 お洒落で、換気能力が高い半面、ルーバー窓には短所もある。
 短所の一つは、防犯性に劣るということ。実は、ルーバー窓から侵入される泥棒被害が少なくないのだ。その手口は、ガラスの羽を一枚ずつはずすというもの。ガラスの羽を閉じていればいいのだが、開けている場合、力ずくで羽をはずされやすい。それで、泥棒に狙われやすいわけだ。
 そのため、共用廊下に面した窓などにはルーバー窓を採用しない、といった予防策が推奨されている。
 このほか、網戸を設置しにくいという短所もある。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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コーナーサッシ

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【NO.133】コーナーサッシのウソ・ホント

「コーナーサッシ」ってどういうもの?
 マンションでも一戸建てでも、部屋の角は柱か壁になっているのが普通だ。この柱や壁の位置をずらし、ガラスとガラスで部屋の角を形成させる——それがコーナーサッシだ。
 ガラスとガラスを半透明な樹脂で接合させ、透明感を強調するのが、コーナーサッシの基本。しかし、アルミ製の細い支柱をコーナー部分に立て、この支柱で2枚のガラスを繋ぐものもコーナーサッシと呼ばれる。

「コーナーサッシ」の長所は何?
 高名な建築家の多くがコーナーサッシを好んで用いる。その理由を簡単に言えば、お洒落だから。例えば、部屋の角に太い柱があると、見た目がやぼったい。この角をガラスとガラスで構成させると、スッキリ見えて、かっこうよいというわけだ。
 横一線に並ぶ窓をあえてジグザグにして、コーナーサッシを設置すると、ガラスの面積が広くなり、余計に明るい印象になる。加えて、部屋のムードに変化が加わるといった長所も生じる。
 コーナーサッシは、単調な部屋をおもしろく変えてくれる効果も大きいことになる。

「コーナーサッシ」に短所はないの?
 効用の多いコーナーサッシだが、短所は2点。一つは、設計が面倒であること。コーナーにあるべき柱や壁はどこか別の場所に設置され、建物を支えなければならない。それを考えるため、設計の手間がかかるし、工事も面倒になる。その分、工事費用も高くなってしまう。
 もう一つの短所は、室内を隠しにくいこと。例えば、ブラインドを下げると、どうしてもブラインドとブラインドの間にすき間が生じ、視線を遮りにくい。
 そこで、カーテンレールを曲げて設置し、カーテンで遮るのが現実的となる。コーナーサッシは、ブランド派にとって厄介な窓ということになる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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カーテンレールボックス

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【NO.112】カーテンレールボックスのウソ・ホント

「カーテンレールボックス」ってどんなものなの?
 カーテンレールボックスを直訳すると、カーテンレールの箱。具体的にどんなものかというと、窓上部に設けられカーテンレールを隠す覆い——それがカーテンレールボックスだ。
 長いカーテンレールをすっぽり隠すよう、細長い箱のような形をしているのが基本形。バリエーションとして、天井の一部をくりぬいた形状になることもある。これは、天井面にカーテンレールを取り付ける場合に用いられる手法だ。
 天井面に付けられたレールが直接見えないよう、天井を細長くくりぬき、その奥にカーテンレールを設置するわけだ。

「カーテンレールボックス」のメリットは何?
 カーテンレールボックスの用途は、カーテンレールが直接見えないようにすること。これに尽きる。
 現在、日本のカーテンは厚めの布と薄いレース状のものを二重に掛けるのが普通。当然、カーテンレールも2本になる。2本の金属レールやプラスチックレールがむき出しになると、目に付きやすい。
 特に、キラキラする金属レールが見えると、気になるもの。見えて美しいものでもないので、気にならないように隠す目的でカーテンレールボックスが生まれたわけだ。

「カーテンレールボックス」はどんな家にもあるの?
 日本では、カーテンレールボックスを付けているほうが高級なつくりと考えられがち。しかし、実際は高級住宅でもカーテンレールボックスを付けないことがある。
 その場合は、金属やプラスチックのカーテンレールを使わず、きれいな木製のバーを用いたりする。
 お洒落なバーを使うのなら、積極的に見て欲しい。だから、カーテンレールボックスはいらないというわけだ。  どちらがよいかは好みによるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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腰高窓

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【NO.103】腰高窓のウソ・ホント

「腰高窓」とよばれるのは,どんな窓なの?
 腰高窓とは,その名のとおり,大人の腰の位置から始まる窓のこと。床から80センチ〜1mほどの高さから始まって,窓自体の高さは90センチ程度。幅は,様々だが,180センチ程度のものが多くなる。つまり,畳1枚サイズの窓を横にして壁の中ほどに設置した窓が「腰高窓」の代表というわけだ。
 腰高窓で,壁面から飛び出したものが「出窓」。この場合,腰高窓ではなく,「出窓」という呼び方が優先される。腰高窓で特殊なものが出窓であり,一般的な腰高窓より出窓のほうが利用価値が高いため,「出窓」という呼び方が優勢になるのだろう。

「腰高窓」の長所は?
 床面近くからはじまる「掃き出し窓」のほうが窓面積が大きく,採光能力が高い。つまり,掃き出し窓を付けたほうが部屋の中が明るくなるのだが,掃き出し窓はどこにでも設置できるわけではない。例えば,窓の外にバルコニーでもあれば良いのだが,超高層の上層階で「窓の外は空」という場合,掃き出し窓は危なくて設置できない。
 そこで,直接,外に面した壁に設けられる窓は,危険防止のため,腰高窓にせざるを得ないのだ。
 また,西を向いた窓で,西日が直接当たるため,掃き出し窓だと夏に暑くなりやすいため,腰高窓を採用することもある。つまり,掃き出し窓では不都合が生じるとき,腰高窓であれば,その不都合を解消してくれるケースがあるわけだ。
 さらに,実際に使ってみると,腰高窓には思わぬメリットがあることに気づく。例えば,窓を背にしてソファや背の低い収納家具を置くと,実に納まりがよい。窓を背にして家具を置きたいとき,腰高窓は非常に好都合になるわけだ。

「腰高窓」に短所はないの?
 一方,腰高窓で不満が生じやすいのは,それを和室に設置したとき。和室では,畳に座ったり,寝転んだりするので,視線が下がる。この「下がった視線」から腰高窓をみると,上に空が見えるだけ。目の正面には壁が見え,ガラス窓はその上に位置することになるからだ。
 そのため,部屋が狭くみえてしまうという声もある。和室には,やはり掃き出し窓が欲しいところである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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