2009年5月26日 (火)

冷蔵庫置き場

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【NO.227】「冷蔵庫置き場」のウソ・ホント

冷蔵庫置き場って何?
 現在の住宅では、キッチン(台所)に冷蔵庫置き場が設けられるのが普通だ。それがどこかを探す際に目印になるものがある。
 それは、高所に付けられたコンセント。通常のコンセントは床面に近い場所に設けられる。床から20〜50cm程度の所に設置される。
 これに対し、冷蔵庫用のコンセントはずっと高い場所に付けられる。床面から1m50cm程度の高さだ。高い位置に設定されるのは、冷蔵庫を置いた後でも、コンセントの差し込みや点検がしやすいように。点検して、ホコリがたまっているようなら、外して掃除をする。この作業をしやすくするため、高所に配置されるわけだ。
 住宅によっては、このほか天井に換気口が設けられることもある。冷蔵庫が出す熱気を外に追い出すための工夫だ。
 これらによって、冷蔵庫置き場の位置が分かりやすくなるのである。


冷蔵庫置き場の注意点は?
 住宅探しなどで、冷蔵庫置き場の位置が分かったら、次に行うのは冷蔵庫が置きやすいかどうかの確認。調理をするときに使いやすい場所になっているかどうか。そして、手持ちの冷蔵庫を置いて不都合がないかも確認したい。
 というのも、冷蔵庫のドアの開き方によっては「この場所に置くと使いにくい」ということがあるからだ。ドアが右開きの冷蔵庫だと具合がわるい。左開きでないとまずい——そんなことがあるわけだ。
 また、大型の冷蔵庫を持っている場合、設定された冷蔵庫置き場にはうまく収まらない、というケースもある。家探しでは冷蔵庫置き場も重要なチェックポイントになるわけだ。
 
 
冷蔵庫置き場がない場合は?
 古い住宅では、冷蔵庫置き場が設定されていないことがある。その場合は、使いやすい場所を冷蔵庫置き場と定め、適当な所から電気を引いていることになる。それでも問題は起きないが、電気コードが床をはう場合、足でうっかりコンセントを抜かないように気をつける必要がある。注意といえば、それくらいである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年4月29日 (火)

200回記念「私が好きな設備ベスト5」

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【NO.200】200回記念「私が好きな設備ベスト5」

最も気に入っているのはお風呂の床
2001 最近の住宅設備のなかで、私が最も気に入っているのはシステムバスに設置される「乾きやすい床」。カラリ床の商品名でも有名な設備である。
 乾きやすいから滑らないし、カビも発生しにくい。断熱性も高いので、冬もヒヤッとしないなど長所が多い。
 この設備、実際に使ってみると長所を肌で感じることができ、耐久性も高い。まったくもって言うことナシの優等生設備である。


小さな装置だが、リッチさを生む仕掛け
 次に気に入っているのはブルモーション。このサイトでも項目をあげて解説しているので、詳しくはそちらを。
 こちらも、体が小さく、シンプルな構造なのに効果が大きい。どんどん広まっていって欲しい設備である。


システムキッチン天板の決定版
 システムキッチンの天板(カウンター)の素材にはステンレスと人造大理石がある。ここに、最近ニューフェイスが登場した。それは、人造大理石の一種で、砕石の比率を高めたもの。自然の大理石などを細かく砕き、それを多く含ませた人造の石材というわけだ。
 その長所は、見た目が自然の石に近く、ムードがよいこと。そして、自然の石よりも加工しやすく、柔らかさもあるため食器を傷つけにくいこと。自然と人造の長所を兼ね備えた素材となっている。


デザイン性を高めたキッチン設備
2002 ピピッとコンロ+do GRILLER(プラス・ドゥ グリレ)のように、デザインのよいコンロもお気に入り設備の一つだ。詳しくは、特集記事「そこが知りたかった!第6回」を。


少し高いが、憧れの設備
2003 値段は高いが、いつかは欲しいと思うのは、タンクのないトイレ。タンクレストイレの商品名で知られる設備だ。
 この設備、初期のものは洗浄能力の面で不満があったが、今の製品は問題ない。
 なにより、美しいし、トイレ空間がノビノビするメリットも大きい。一度このトイレを使うと、タンクを背負ったトイレには戻れないと思う。それくらい魅力的な設備だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年3月18日 (火)

コルクの床

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【NO.197】「コルクの床」のウソ・ホント《会員リクエスト》

コルクの床って、どういうもの?
 コルクといえば、ワインの栓に使われていることで広く知られる素材。コルク樫の樹皮をはがして利用する天然素材である。柔らかいが弾力があって丈夫。腐りにくいという性質があるので、栓に利用されるのだが、住宅用の建材として使われることが多い。
 住宅用建材で多く活用されるのは内装材、特に床材として。現在は、コルクでジョイント(凸凹)をつけたタイルをつくり、それを組み合わせて敷き詰める工法が主流。コルクタイルはカッターナイフで簡単に切ることができるので、DIYで床にコルクを敷き詰める人も少なくない。


コルクの床の長所は何?
 コルクは、キッチンや洗面所など水まわりと呼ばれる場所の床材として重宝される。それは、水まわりに適した長所を持っているからだ。
 まず、水気をはじき、浸透しにくい。腐りにくい。柔らかな感触があるし、断熱性も高いので洗面所やキッチンの床材として喜ばれるわけだ。
 
 
コルクの床に短所はないの?
 床材としての長所が多いコルクだが、短所もある。それは直射日光に弱いと言うこと。直射日光が当たる場所に採用すると、硬化してひび割れが生じたり、崩れやすくなる。そのため、日当たりのよいリビングに採用するのには向かないとされる。
 その点、直射日光が差さず、水気の多いキッチンや洗面所にはちょうどよい床材ということになる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2008年2月19日 (火)

ビルトインタイプのオーブン

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【NO.195】「ビルトインタイプのオーブン」のウソ・ホント《会員リクエスト》

ビルトインタイプのオーブンって何?
195_2 「ビルトイン」とは、作りつけという意味。ビルトインタイプのオーブンは、システムキッチンに組み込まれたオーブンを指す。
 一般的にはコンロの下部がビルトインタイプのオーブンの定位置だ。ガス式と電気式があり、電子レンジと兼用になっている形式が多い。
 なお、オーブン兼電子レンジになっているものには「電子コンベック」という呼び名もあるが、それは商品名であって一般名称ではない。


ビルトインタイプのオーブンの長所は?
 その長所は、キッチン内がすっきりすること。ビルトインではなく卓上タイプのオーブンは大型であるため、邪魔になりがち。オーブントースターならば邪魔にはならないが、ケーキを焼くこともできる本格的オーブンとなるとサイズが大きいため、広いスペースを占有してしまうわけだ。
 その点、コンロ下に組み込めば、邪魔にならないし、電子レンジと兼用すればさらにスペースを有効活用できる。それが、ビルトインタイプの長所となる。
 

ビルトインタイプのオーブンに短所はないの?
 オーブンをビルトインすると邪魔にならないのだが、その分、収納スペースが少なくなる。それが短所の一つ。次に、コンロ下にビルトインした場合、オーブンへの出し入れを行う際に腰をかがめる必要がある。結構、窮屈な姿勢になるのも短所だ。そのため、欧米ではコンロ下ではなく、アイレベル(立ったときの目の位置)にビルトインするケースが多くなっている。
 このほか、オーブンと電子レンジを兼用するタイプの場合、オーブンを使った後、しばらく冷まさないと電子レンジが使えないといった短所もある。
 そのため、電子レンジとオーブンを頻繁に使う場合は、兼用ではなく、単機能のものをそれぞれ用意するほうがよいだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年12月18日 (火)

天板

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【NO.191】「天板」のウソ・ホント

天板って何?
191 天板(てんいた)は「カウンター」「カウンタートップ」ともよばれるもの。システムキッチンの上部——作業をする場所となる「台」部分のことを指す。
 この天板をくりぬいてシンク(流し)やコンロを設置してシステムキッチンの上部ができあがる。つまり、システムキッチン上部でシンクやコンロ以外の部分を形成するもの。それが天板と考えればよい。
 この天板にどんな素材が使われているか、はとても重要だ。というのも、天板によってキッチンのムードが大きく変わるし、人によって好む素材が分かれるから。だから、システムキッチンはどんな素材を天板に使うかによって種類分けされることが一般的となっている。


天板の種類は?
 システムキッチンは、天板の種類によって分類される。すなわち、ステンレスの天板を使っていると、「ステンレスのシステムキッチン」、人工大理石を天板に使えば「人工大理石のシステムキッチン」とよばれるわけだ。
 天板に使われる素材は主なもので、三つ。ステンレスと人工大理石、そして天然の石板だ。いずれも、火や水に強い素材である。そのほか、タイル張りという例もある。
 そのなかで、最も多いのはステンレスと人工大理石。その性能、使い勝手は甲乙つけがたい。それぞれが短所を解消し、性能を向上させているからだ。
 そこで、現在は「どちらが好きか」という好みで選べばよいと考えられている。
 

天板の最新傾向は?
 天板の素材で主流を占めるステンレスと人工大理石。しかし、最近のマンションでは天然の石版を使うケースがじわじわ増えている。
 「オプションで天然の石板を選べます」というケースだけでなく、「天然の石板が標準設置される」ケースも現れている。天然の御影石や大理石の石板を採用するわけだ。
 天然の石板であれば、火や水に強く、キズも付きにくい。劣化もほとんどない。すぐれた素材である分、価格も高い。この高級素材をはじめから設置するマンションが少しずつ増えている。
 しかしながら、天然石板を天板に使用しても、すべての人が喜ぶわけではない。「天然の石に食器をぶつけると割れやすい」という理由から、天然石を人工大理石に変える人がいるのだ。人によって、いろいろな考え方があるといったところか。


文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年5月 8日 (火)

リクエストにお答えする特別編part2

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【NO.175】リクエストにお答えする特別編part2

ヌックカウンターとは?
 システムキッチンのダイニング側にカウンターを設けることがある。そのカウンターは簡単な食事をとる際に便利だし、食事後の後片付けもしやすい。
 そのカウンターをより大きく、そして低く設置したものがヌックカウンター。通常のカウンターよりもゆったりした広さで、くつろげるカウンターという意味だ。
 ヌックカウンターがあれば、ダイニングテーブルを設置しなくてもすむ。だから、LDが10畳以下の広さのときに効果的。半面、一緒に食事できる人数は通常のダイニングテーブルより少なくなる。
 小家族向けのコンパクトマンションに向いた設備といえる。

ペアガラスの遮音性は?
 ペアガラス——複層ガラスは、断熱性を高める効果が大きい。断熱性を高め、結露を少なくするのが大きな目的で、遮音性は高くない(ペアガラスの項参照)。
 ペアガラスを用いた防音サッシであれば遮音性も高まる。

地下駐車場の耐震性は?
 地下駐車場は柱が少なく、地震に弱いのではという不安を抱かれがち。しかし、現実には耐震性を計算した上で設計される。湿気対策も行われるため、工事費用は非常に高くなる。だから、マンションではなかなか設置されないというのが実情だ。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年4月24日 (火)

リクエストにお答えする特別編

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【NO.174】リクエストにお答えする特別編

太陽光発電装置の収支は?
 屋根に太陽光発電装置を付けた場合、光熱費がゼロになったり、売電できるかどうかは、どのような生活をするかによる。真夏は発電量が高まるが、1家4人でエアコンを使ったら、それをまかなうことはできない。
 家族が留守にしているときは、光熱費ゼロや売電ができる。
 ただし、装置の価格が高いので「元が取れる」という計算はなかなか成立しない。装置の寿命がくるまでにプラスマイナスゼロになれば上出来という程度だ。
 それよりも、地球環境に寄与する意義のほうが大きいと考えるべきだろう。今後、太陽電池の性能がさらに上がり、月明かりでも発電できるようになると経済性も上がる。そのことを期待したい。

システムキッチンの鏡面仕上げはメーカーによって違うの?
 システムキッチンで、収納扉の表面仕上げによく採用されるのが、鏡面仕上げ。扉表面をガラス面のようにツルツルに加工すると、汚れやキズが付きにくい。
 この鏡面仕上げ、メーカーによる善し悪しがあるとは聞かない。しかし、同じメーカーでも価格による差はある。高級品になると厚塗りになり、耐久性が増すわけだ。

シーリングファンって、どうなの?
 シーリングファンは天井に付ける扇風機のこと。最近は照明とセットになったシーリングファンが多くなっている。その効用は夏よりもむしろ冬に際だつ。
 というのも、暖房によって暖められた空気は部屋の上のほうに溜まりやすい。天井の高い部屋ではなかなか部屋全体が暖まらないということが起きがち。そこでシーリングファンを回すと、上部の暖気を下ろして室温を均一にするサーキュレーターの効用が生まれるというわけだ。
 そういった実用性とは別に、天井の高い部屋に設置すると、「天井の高さ」がより強調されるという効果もある。
 

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2007年3月13日 (火)

ブルモーション

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【NO.171】「ブルモーション」のウソ・ホント

ブルモーションって、どんなものなの?
171 ブルモーションは、引き出しや扉に設置され、「ゆっくり閉まる」という動きをつくり出す機構のことだ。
 引き出しや扉をポンと閉めてもブレーキがかかり、ゆっくりと閉まってゆく——そのような動きを実現する装置を引き出しや扉に取り付け、「ブルモーション機構付き」としている。
 ブルモーションは幅広く設置される。が、最近増えているのは、システムキッチンの引き出しに取り付けるもの。キッチンの引き出しがゆっくり閉まる装置として注目されているのである。

ブルモーション利点は何?
 ブルモーションの最も大きな利点は、閉める時の音が静かであることだ。
 例えば、フォークやスプーンを仕舞ってある引き出しを勢いよく閉めれば、ガッシャーンという音が出る。しかし、ブルモーション機構付きならば、引き出しがゆっくり閉まり、音が出にくくなるというわけだ。
 加えて、引き出しがゆっくり閉まることで、高級感を感じさせるというメリットもある。要するに、リッチな気分になれるので、これもブルモーションの大きな利点になっている。

<ブルモーションの注意点は?
 欠点は特に聞かない。ただ、注意しなければならないのは、ブルモーションの作動感は必ずしも均一ではなく、システムキッチンのメーカーによって“味わい”が異なるということ。そのため、知人宅のブルモーションが心地よかったので、自宅のシステムキッチンにも採用したら使い心地が違った、というような事態が生じがちだ。
 リフォームで採用するときなどは、ショールーム等で作動感を確認することが必要になる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年10月17日 (火)

整流板付きレンジフード

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【NO.161】「整流板付きレンジフード」のウソ・ホント

整流板付きレンジフードって、どんなものなの?
 コンロ上部に設置される換気扇は、かつてファンがむき出しになった状態のものが多かった。しかし、今ではレンジフードという覆いをかぶせるのが一般的。このレンジフード内に金属板を組み込んだものが「整流板付きレンジフード」だ。
 下からレンジフードの中を覗いてみると、大きな金属板が吸入口を塞いでいるようにみえる。それが、整流板付きレンジフードの特徴。一見すると、吸い込み量が少ないのではないかと思われがち。しかし、実際には吸い込み力が大きくなるため、油汚れなどが広まりにくい方式なのである。

整流板付きレンジフードの長所は何?
 整流板付きレンジフードの長所は二つある。
 一つは、先述したとおり、吸い込み力が大きくなること。整流板を設置することで、レンジフード内に通じる面積は狭くなる。狭くなる分、吸い込みのパワーが増大するわけだ。油煙を吸い上げる力も増すため、油汚れが飛び散りにくいことになる。
 もう一つの長所は、掃除が楽になること。整流板は取り外し可能で、平らな板であるために、メッシュ状のフィルターより洗いやすい。整流板に「はつ油加工」がしてあるとさらに掃除が楽。これも主婦にとってはうれしいポイントだろう。

整流板付きレンジフードに短所はないの。
 整流板付きレンジフードは、主婦の間でおおむね好評。あえて、不満の声を探すと、「期待したほど吸い込み力が大きくなく、油汚れが飛び散る」と言う声があった。
 この感想を述べた主婦は中華料理が好きで、以前からキッチンが油で汚れやすかった。それで、整流板付きレンジフードにしたのだが、やはり汚れが広がるというのである。
 つまり、これは整流板付きレンジフードといっても、吸い込みには限界があるということである。
 万能ではないが、従来より吸い込み性能が高い——それが整流板付きレンジフードといったところだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年5月30日 (火)

南面キッチン

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【NO.123】南面キッチンのウソ・ホント

「南面キッチン」ってどういうもの?
123 南面キッチンというのは、住戸の南側に配置されるキッチンのこと。マンションをはじめとした集合住宅では、南側で日当たりのよい部分と、北側で日当たりはないものの窓があるので明かりがとれる部分、そして窓がなく、自然の明るさが届きにくい部分がある。
 このうち、キッチンが設置されやすいのは、住戸の中央近くで窓のない部分。そのため、キッチンは閉鎖的な空間になりがちだ。「それは楽しくない」と考える人のために生み出されたのが、キッチンを南側に配置するアイディア。南側にはバルコニーを設置することが多いが、そのバルコニーに面して、日当たりのよい窓付きのキッチンが実現することになる。
 バルコニーに面しているため、窓の代わりにガラス入りのドアを設置することもある。そのドアは、バルコニーに出るための勝手口となるわけだ。

「南面キッチン」の長所は?
 南面キッチンの長所は、いうまでもなく明るく開放的であること。窓や勝手口が付くため、風通しもよくなり、臭いがこもりにくくなる。
 また、シンクや作業台に直射日光が当たると乾きやすい。つまり、いろいろな面で気分がよくなり、この快適さが最大の長所だ。

「南面キッチン」に短所はないの?
 「気持ちがよい」という長所に対して、南面キッチンには短所も少なからずある。例えば、直射日光が入りやすいキッチンだと、温度が上がり、食物が傷みやすくなる。
 次に、南面にキッチンを配置する分、南に面する居室部分が減ってしまうこともある。例えば、本当だったら、LDと和室を南側に配置できるのに、キッチンを南面に置くため、LDとキッチンだけしか南側に配置できないという事態が生じてしまうわけだ。
 さらに、キッチンを南面に配置すると、北側にある玄関から遠くなってしまうという弊害も生じがち。玄関から遠いため、重たい食品を運ぶ距離が長くなる。また、ディスポーザーがない場合、水気のある生ゴミを運び出すため、長い距離を持ち歩かなければならないという問題もある。
 南面キッチンには、そういう弊害があることも覚悟しなければならない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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高級システムキッチン

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【NO.107】高級システムキッチンのウソ・ホント

「高級システムキッチン」ってどんなものなの?
107 高級システムキッチンに明確な基準があるわけではない。漠然と、「高いけれど、欲しいなあ」という憧れを集める製品——それが、高級システムキッチンだ。
 システムキッチンの普及品は30万円から50万円程度。これに対し、80万円以上になると高級な印象になる。120万円以上は間違いなく高級。200万円を超えると超高級で、ヨーロッパからの輸入品になると、500万円を超える高給外車並のシステムキッチンも存在する。
 500万円以上の製品は別格として、だいたい80万円以上のシステムキッチンが高級だと思ってよい。具体的な名前をあげると、日本製の場合、トーヨーキッチン、外国製ではドイツ、ジーマティックが、高級システムキッチンの代表的ブランドだ。
 ちなみに分譲マンションに設置されるスタンダードレベルのシステムキッチンは、40万円程度が一般的となっているが、トーヨーキッチンやジーマティックを備える物件も現れている。

「高級システムキッチン」の長所は?
 システムキッチンが高級になると、素材が高級になる。例えば、ステンレス製の場合、使用されるステンレス板が分厚くなる。カウンタートップが人工大理石の場合、質感が天然石に近づき、さらには人工ものではなく、天然の石が用いられるといった違いが生じるわけだ。
 扉のパネルにも、本物の木が用いられたり、ステンレスが用いられたりする。さらに、作動の質感も高まり、扉の開け閉め、引き出しを引くとき、収めるときの動きが重々しくなる。
 例えば、引き出しを閉めようとする。
 引き出しを押すと、はじめは滑らかに、徐々にブレーキがかかり、最後は静かに引き込まれるように……。そういう動きが高級感を感じさせ、ファンを増やしているのである。

「高級システムキッチン」に短所はないの?
 実際に使っている人たちの話を聞くと、使い勝手の不満は少ない。「さすがに、高級品は違う」という意見が多い。ただ、外国製品の場合、不都合が生じたときのアフターケアが遅いという声もあった。日本でのサービス体制がまだ整っていないためだろう。
 高級システムキッチンでは、製品の良さだけでなく、アフターケアに関するチェックも必要となるわけだ

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ピピッとコンロ

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【NO.105】ピピッとコンロのウソ・ホント

「ピピッとコンロ」ってどんなものなの?
1051  「ピピッとコンロ」というのは,ある特定のコンロに付けられた商品名ではない。従来のガスコンロになかった機能を備えた新世代ガスコンロの総称だ。従来のガスコンロになかった機能というのは,調理の温度調節ができ,消し忘れや加熱防止といった安全機能を備えていることなど。これまでよりも使いやすく,安全なコンロが「ピピッとコンロ」というわけだ。
 使いやすさを具体的に説明すると,高効率・高火力バーナーの炎を活かし,揚げ物の温度調節 やご飯の炊き上げを自動で行う温度調節機能,調理タイマーといった便利機能を備えていること。そして,小型オーブンのように使える両面焼,水なし調理が行なえるグリルも備えるといった具合である。

「ピピッとコンロ」の長所は?
1052 使いやすく,安全であるだけでなく,「ピピッとコンロ」は省エネの効果も大きい。それはガスの炎を自動調節できるから。さらに,バーナーと鍋底との距離を短かくし,炎の広がりを抑えることで熱効率が向上。従来のコンロに比べ,コストを約14%も低減している。
 そのため,「ピピッとコンロ」は平成15年度の(財)省エネルギーセンター主催「省エネ大賞」で,省エネルギーセンター会長賞を受賞している。

「ピピッとコンロ」に短所はないの?
 ピピッとコンロには,トッププレートに手入れが楽なガラストップを採用した製品があったり,音声ガイド付きや操作面にLED(発光ダイオード)を使ったものなどがあり,“高級品”のイメージがある。
 確かに,高額な商品があるのも事実。しかし,現在はラインナップの幅が広がり,従来型製品と大きな価格差のない商品も発売されている。
 これからのガスコンロは,徐々にピピッとコンロに変わって行くことは間違いない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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パントリー

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【NO.097】パントリーのウソ・ホント

「パントリー」って、どういうものなの?
 「パントリー」は、キッチンに設置される収納の一種。そして、「食品をしまう」という特定の目的をもった収納スペース指す。そのため、日本語訳は「食品庫」となり、他の収納とは異なる特徴を持つ。といっても、冷蔵庫機能や脱臭機能など電気仕掛けの装置を備えているわけではない。缶詰や調味料など小さな食品を数多くしまえること、そして、賞味期限のあるものをしまうため,絶対に“死蔵”を避けなければならないこと——これらの条件を満たす必要があるわけだ。
 例えば、扉を開くと奥行きが浅い収納スペースがあり、高さ10センチから15センチ程度の棚を細かく設置。しかも、棚には落下防止のガードが付けられている、といったつくりが求められるわけだ。
 幅10センチ程度で、背が高い「隙間家具」のような引き出しを設け,その中に、缶詰や瓶詰めをズラリと並べる形式でもよい。
 いずれの場合も、食品を見渡す事ができ,奥に隠れるものが生じないようにすること。そして、忙しい家事の最中に目当ての物がみつかりやすい設計がパントリーの条件となるわけだ。

「パントリー」は必要なの?
 パントリーの特徴は缶詰や瓶詰め、調味料など細かなものをしまいやすく、探しやすいこと。使ってみると、これはとても重宝、という声が多い。どの食品がどれくらいあるかが分かりやすいため、食品を二重に買う事が防げるし、ストックしておくべき食品の買いもれも防止してくれるからだ。
 単なる物入れを食品庫として活用する場合、棚の間隔が広いため、小さな食品をしまうときは一度段ボール箱などに入れ、その箱ごと物入れにしまうことになりがち。これは、二重買いや買いもれを生じさせやすい。やはり、細かいものをしまいやすく、,探しやすいパントリーにはメリットが多いわけだ。

「パントリー」の短所は?
 便利なパントリーだが、短所は設置されることが少ないこと。マンションの場合、パントリー向きのスペースがあると、パントリーより容量の多い収納として活用されがち。「パントリーくらいしかつくれない」というケースのときにようやく造られるというのが実情だ。
 現在はまだ人気が低く、それゆえ設置されることが少ないこと——それがパントリーの最大の短所といえる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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オープンキッチン

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【NO.094】オープンキッチンのウソ・ホント

「オープンキッチン」ってどんなものなの?
 現在、区切り壁が少なく、開放的なキッチンはすべてオープンキッチンと呼ばれる傾向がある。が、昭和40年代、50年代は事情が違った。その当時、オープンキッチンと呼ばれたのは、次のようなキッチンだった。
 LDKと呼ばれる部屋は、広いひと部屋。そして、奥まった壁に沿ってシステムキッチンが備え付けられ、LD部とK(キッチン)部の境がない——このような形式の台所を「オープンキッチン」と呼んだのである。つまり、リビングやダイニングと完全に一体化したキッチンが「オープンキッチン」となるわけだ。  対面キッチンのように区切り壁の一部が外された形式は、正確に言うと“セミ・オープンキッチン”と呼ぶべきことになる。

「オープンキッチン」の長所は?
 リビングやダイニングとキッチンを一体化させるメリットは、ずばりスペースを有効活用できるから。例えば、ダイニングテーブルをシステムキッチンのそばに置くとする。テーブルは調理を行う際の作業台として活用でき、料理ができあがれば、作業台からテーブルに復帰。テーブルに収めた椅子を引き出せば、それまで動き回っていた作業スペースが椅子のスペースに変わる。つまり、スペースが2倍に活用できたわけだ。そのため、LDK全体で10畳程度しかないような場合、オープンキッチン方式が都合がよくなる。
 もう一つの長所は、調理作業をしている間、孤立しないこと。家族とふれあいながら、調理をつくることができ、自然と子供が手伝うようになるという長所も指摘されている。

「オープンキッチン」の短所は何?
 長所の多いオープンキッチンだが、このところ数が少なくなっている。それは、大きな短所があるから。短所とは、いうまでもないだろう。キッチンがLDから丸見えになり、臭いも広がってしまうことだ。
 オープンキッチンの場合、換気扇は排気能力の高いものが必要。さらに、キッチンを常にきれいにしておくことが求められる。これは主婦にとってのプレッシャーになり、オープンキッチンが嫌われる原因にもなっている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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L字型キッチン

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【NO.092】L字型キッチンのウソ・ホント

「L字型キッチン」ってどんなものなの?
 システムキッチンの基本形・「一列型」はシンク(流し)とコンロ、作業台が横一列に並んだもの。上から見ると「一」の字になっている。それに対し、上から見るとアルファベットの「L」のように見えるシステムキッチンが「L字型」。つまり、シンク、コンロ、作業台を収めたシステムキッチンが直角に曲がっているものを指す。

「L字型キッチン」の長所は?
 L字型キッチンの長所は、料理をつくるときの家事動線が短くて済むことだ。流しで野菜を洗い、コンロにかけた鍋に入れる——そのような作業を行うとき、流しからコンロまでの距離が短いため、場合によっては手を伸ばすだけで事足りることがある。
 この楽ちんさがL字型キッチンを使ったときに感じる最大の長所だ。収納棚や引き出しにしまった鍋や調理道具を取り出すときも、移動する必要がない。自分の体のまわりで事足りるというのもL字型の長所。要するに、腕を伸ばせば届く範囲で作業ができて楽なわけである。

「L字型キッチン」の短所は何?
 作業が楽なのが長所、と書いたが、実はすべての作業が楽なわけではない。L字型キッチンだと、面倒になる作業がある。それは、ある部分の収納棚からモノを取り出すときだ。
 L字型キッチンの場合、「L」の直角に曲がった部分が問題。例えば、直角部分の下部収納は、扉が小さく、奥が深くなっており、モノをしまいにくく、出しずらい。上部吊り戸棚も同様。扉が開けにくい。奥にモノを入れると、出しにくいといった長所が生まれてしまう。L字型キッチンの場合、この曲がっている部分をどのように工夫しているか——少しでも使いやすくしているか、が使いやすさのポイントになる。
 使いにくいままのL字型キッチンはストレスが溜まる設備となりがちである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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一列型キッチン

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【NO.091】一列型キッチンのウソ・ホント

「一列型キッチン」ってどんなものなの?
 シンク(流し)、コンロ、作業台が横一列に並ぶ台所が一列型キッチン。システムキッチンの基本となる形式だ。横一列の背後に、もう一列、作業台を置き、シンクやコンロを振り分けている形式は二列型キッチンと呼ばれる。
 二列型とよく似ているのが、一列型キッチンの背後に同デザインの収納棚が設けられているケース——この場合は、二列型ではなく、「一列型+収納棚」ということになる。

「一列型キッチン」の長所と短所は?
 一列型の長所は、デッドスペースが生じにくく、流れ作業がしやすいこと。例えば、洗ったばかりの食品をコンロにかけた鍋まで移すとき、水が垂れても作業台の上なので気にならないといった長所があることだ。
 一方、短所になるのは、流しとコンロまでの距離が長くなり、家事動線が長くなってしまうこと。その点、他の形式——二列型やL字型だと、家事動線が短くてすむわけだ。もっとも、L字型ではデッドスペースができやすいなどの短所も生じるのだが、それについては「L字型キッチン」の項目で取り上げたい。
 このほか、「一列型だと、キッチン内が丸見えになる」とか、「LDに背を向ける一列型は、調理が孤独な作業になりやすい」という声もある。が、それらは一列型だから生じる欠点とはいえない。「一列型キッチンの置き方」が原因で生じる問題だ。一列型でも、キッチン内が丸見えにならない設計は可能だし、孤独にならない配置も可能である。

使いやすい「一列型キッチン」の条件は?
 使いやすい一列型キッチンの条件として考えたいのは、サイズ。一列型のキッチンは、幅1.8m、奥行60cm程度でつくることができる。しかし、十分な作業スペース、洗った食器をカゴに入れて乾かすスペース、そして食器洗い乾燥機を置くスペース等を考えると、幅1.8mでは不十分。2,4m以上のサイズが欲しいところだ。
 しかし、実際には2.4mの幅が確保できず、分譲マンションでも2mを少し超えた程度の幅になることが少なくない。この場合、幅が狭い分、奥行きを深くすることがある。60cmを80cm程度にし、スペースの不足を補おうとするわけだ。
 さて、この“奥深い”システムキッチンの使い勝手は……。実際に使っている人からは、不満の声が聞こえてくる。いわく、作業台の奥まで手を伸ばすのがおっくうで使いにくいというのだ。背の高い主婦なら不満はなさそうだが、身長160cm程度の場合、奥行80cmは深すぎることがあるらしい。
 奥行60cmで幅が2.4m以上が、使いやすいサイズの目安となることを覚えておきたい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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レンジフード

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【NO.081】レンジフードのウソ・ホント

「レンジフード」ってどんなものなの?
 レンジフードとは、ガスコンロやIHクッキングヒーターの上に覆い被さるように設置される換気装置のこと。これに対し「換気扇」は、壁の上部にファンを取り付けただけのもの。レンジフードの中にも換気扇と同じようなファンが入っているのだが、次の3点が単なる換気扇とは異なる。
1、コンロに覆いかぶさるような形状になっているため、煙や臭いを集める能力が高い。
2、ファンの手前にフィルターがあるため、油汚れがファンに付きにくい。
3、照明がセットされいるため、コンロ部分を明るくすることができる。
 このほか、風量の調節ができることや、後で詳しく説明するが、排気だけでなく、給気も調整できるといった特徴もあり、単なる換気扇よりすぐれた機能を備えたのがレンジフードといえる。

「レンジフード」の長所は何?
 レンジフードの長所は、煙や臭いを集める能力が高く、油汚れの掃除がしやすいこと。フィルターを外して洗えば済むので、換気扇を分解し、丸洗いするよりずっと楽というわけだ。そして、もう一つの長所は排気だけでなく給気もコントロールできる製品があることだ。
 現代の住宅は、気密性が高いため、排気だけをすると、住宅内が酸欠気味になる。それで気を失うようなことはないのだが、排気能力が落ちる現象が起きがち。そこで、気密性の高い住宅で排気を行うときは、同時に家の中に空気を取り込む給気も行わなければならない。レンジフードを用いた換気システムならば、その連動を行いやすいわけだ。
 レンジフード部分で、排気と給気を同時に行うシステムもあるし、レンジフードのファンを回すと、別の場所の壁に付けられた換気扇がまわり、空気を取り入れるシステムもある。

「レンジフード」に短所はないの?
 レンジフードは掃除を楽にしてくれると、先に書いた。これは、日々の掃除を楽にしてくれるという意味。実は、長期間使い続けていると、レンジフードの奥にあるファンや排気ダクトに油汚れが溜まる。それを掃除をするのは大変。「大掃除のついでに、お父さんが……」というわけにはいかず、清掃の専門業者に頼むのが普通。1年か2年に一度はそういった掃除が必要で、そのたびに1万円前後の費用がかかることになる。それが大きな短所といえる。
 このほか、高い位置に付けられたレンジフードだと、スイッチに手が届かないこともある。家を借りたり、買うときには、レンジフードのスイッチ位置もチェックポイントになるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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サイレントシンク

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【NO.076】サイレントシンクのウソ・ホント

「サイレントシンク」ってどんなものなの?
 サイレントシンクを直訳すると「静音流し」——音を立てることが少ない流しのことである。流しには、混合水栓から水やお湯が流される。このとき、勢いよく水やお湯を出すと流しからダーンという音がする。この音がでにくいようにしたのが「サイレントシンク」である。
 現在、システムキッチンの作業台は人工大理石とステンレスの2種類が主流になっている。しかし、シンク(流し)はほとんどがステンレス製。作業台が人工大理石でも、シンクはステンレスというのが一般的だ。そのため、「水を勢いよく出したときの音がうるさい」という不満があり、それを解消するために考え出されたのがサイレントシンクである。

「サイレントシンク」の構造と長所は何?
 サイレントシンクは、シンクの裏側に音の発生を抑える制振材等を貼り付け、さらに防湿材で覆う構造になっている。その結果、水音が響かない。通常60デシベル程度の音が発生するところを40デシベルまで低減させることが可能という。「騒がしい事務所」程度の騒音が「図書館」程度の音に変わるわけだ。
 さらに、熱湯をシンクに流したときの反ね返り音も発生しない。シンク表面の温度が0度までのとき、100度の熱湯を流しても「ボッコン」という音が出ないことになっている。これは、深夜にカップ麺を食べるときなど重宝するだろう。

「サイレントシンク」に短所はないの?
 このサイレントシンク、実際に使ってみた人の感想はどうだろう。まだ数は少ないのだが、「確かに、水音は静か」「音がしないので、リッチな気持ちになる」と概ね好評。
 一方で、「洗い物をするときは、水音や食器同士がぶつかる音があるので、洗い物作業全体が静かになるわけではない」という声もある。確かに長所は大きいのだが、過大な期待は禁物といったところである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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システムキッチンの「引き出し収納」

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【NO.075】システムキッチンの「引き出し収納」のウソ・ホント

システムキッチンの「引き出し収納」って、どういうものなの?
 流しとコンロ、作業台が一体化し、継ぎ目なく一体成形されたのがシステムキッチン。その下部は大部分が収納として活用される。一部は小さな引き出しに。その他多くのスペースは鍋や一升瓶などがしまいやすいように、大型の収納スペースになるのが普通だ。
 従来、大型の収納スペースには開き戸を付けるのが一般的だった。観音開きの扉や片開きの扉を設けたわけだ。この開き戸方式の場合、奥にしまったものを取り出すとき、腰を屈めなければならなかった。その不便さを解消するのが、引き出し式の収納である。
 引き出しといっても、お玉や布巾をしまう引き出しよりずっと大きなサイズで、頑丈にできているもの。だから、鍋や一升瓶を多く納めても大丈夫——それが、引き出し収納である。

「引き出し収納」の人気の秘密は?
 引き出し収納の長所は、重い鍋や一升瓶をしまいやすく、取り出しやすいこと。特に、奥にしまったものを取り出すとき、開き戸方式のように腰を屈める必要がない点が好評の理由だ。引き出しを引っ張りだして中を点検できるため、食品のストックを確認しやすいという長所もある。さらに、収納量が増えるという長所もある。それは、システムキッチンの最下部。「台輪」と呼ばれる部分にも薄い引き出しを設け、缶詰類のしまい場所として活用できるからだ。
 使いやすい上に、引き出し収納にはお洒落な印象もあり、それも人気を集める要因になっている。

「引き出し収納」には短所はないの?
 極めて便利な引き出し収納なのだが、まったく欠点がないわけでもない。例えば、「L型キッチン」の場合、コーナー部分には引き出しを設置できず、その部分だけは開き戸にせざるを得ないことがある。
 また、シンク下部にディスポーザーや浄水器等がある場合、器具のスペースをよけるため、引き出し内がひどく狭くなるという欠点もある。その場合、シンク下部だけは開き戸にするという事態が生じがちで、引き出し式と開き戸式が混在するシステムキッチンも生まれている。
 このほか、安価なシステムキッチンには引き出し式がなく、開き戸式を選ばざるを得ないのも欠点というか残念な点である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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アイランド・キッチン

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【NO.066】アイランド・キッチンのウソ・ホント

「アイランド・キッチン」ってどんなものなの?
 アイランドキッチンは、キッチンの形態を表すもの。壁に沿って1列型やL字型のシステムキッチンを配し、それとは別に、離れ小島のように壁から離れた作業台を置くこと——LDにキッチンの一部が飛び出したようになっているのが一般に言われるアイランド・キッチンもしくはアイランド型キッチンである。
 アイランドとは、言うまでもなく「島」のこと。“陸続き”ではなく、離れた島があるような状態を指した言葉だ。そのため、キッチン設備をすべて“島”内に置くのもアイランドキッチンとなる。が、それでは島部分が広くなりすぎてしまうため、壁に沿った部分と島部分の2本建てになるのが一般的だ。
 では、壁に沿った部分と“島”部分はどのように使い分けるのか。
 欧米で多いのは、島部分にガスコンロやIHクッキングヒーターといったコンロを置き、それ以外のシンク(流し)や、カウンターは壁に沿った部分に置くという方式。このようにすると、複数の人間が協力して料理をつくるときに動きやすい、という長所がある。
 日本でも、“島”部分にコンロを置くことが多いが、シンクや作業用の台を置くケースもある。特に決まりはないので、使いやすい方法を採用しているといったところだ。

「アイランド・キッチン」の長所は何?
 アイランド・キッチンには長所が多い。まず、キッチンが閉鎖的な場所にならず、明るいこと。料理をつくっている人がリビングでくつろいでいる人と離れ、孤独になることを防ぐ効用もある。さらに、複数の人間が一緒に料理をつくるときも動きやすいという長所も大きい。
 母と娘が仲良く調理を行う——そんな光景を夢見させてくれるのが、アイランド・キッチンの魅力かもしれない。
 結局のところ、アイランド・キッチン最大の長所は、キッチンスペースが広い点。広いキッチンをつくると、端から端までの距離が長くなり、作業がしにくくなる可能性がある。それを防ぐため、広いキッチンではアイランド型が都合がよいわけだ。

「アイランド・キッチン」に短所はないの?
 広くて作業がしやすそうなアイランド・キッチンだが、最大の短所は、いうまでもなく「広いスペースが必要」なこと。どんな家にも設置できるわけではない。
 加えて、キッチン内が丸見えになるので、常にきれいにしておく努力が求められる。さらに、“島”部分にコンロを置いた場合、油や臭いがLDに拡散しやすいので、その対策が求められる。具体的には換気扇の能力を上げ、コンロのまわりに耐熱ガラスの囲いを設置したりするわけだ。
 一方、“島”部分にシンクを置くと、今度は水はねの問題が生じたりする。
 結局、アイランド・キッチンは必ずしも使いやすいわけではないのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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対面式キッチン

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【NO.061】対面式キッチンのウソ・ホント

「対面式キッチン」って、どんなものなの?
 キッチンは、形式によって、種類分けされる。まず、「クローズド」か「オープン」か。これは、閉鎖的か、開放的かという違い。例えば、幅1m程度の出入り口が付くだけで、キッチン内が見えにくくなっているのが、「クローズド」タイプのキッチンだ。
 これに対し、出入り口が大きかったり、そもそも出入り口がなく、リビングダイニングと一体化したりしているのが、「オープン」タイプのキッチンである。
 「対面式」というのは、この「オープン」タイプ・キッチンの一種。例えば、リビングダイニングとキッチンの間に大きな窓が開き、その窓で、料理をつくっている人と、リビングダイニングにいる人が向かい合う事ができる設計——それが対面式キッチンだ。
 通常、リビングダイニング側にはカウンターテーブルが作り付けられる。そのため、料理をつくる人と、カウンターテーブルについた人の関係は、カウンターバーの客とバーテンダーと同じ関係になるわけだ。

「対面式キッチン」の長所はなに?
 対面式キッチンは、子育てファミリーにぴったりとされる。理由は、料理の準備をしながら、リビングダイニングの様子がわかるから。小さな子供をリビングで遊ばせているとき、何をしているのか見やすく、安心というわけだ。
 一方で、シルバー世代の夫婦二人暮らしにも向くとされる。それは、妻が料理をつくり、夫がそれを待っている間も自然と会話が生まれ、夫婦関係がうまくいきやすいというのだ。
 それほどの効果があるかどうかはさておき、料理をつくっている間、孤独になりがちな主婦がリビングにいる家族と会話できたり、同じテレビを見たりできる長所は間違いなくあるだろう。

「対面式キッチン」の短所は何?
 長所の多い対面式キッチンだが、致命的な欠点もある。それは、キッチンの中が見えやすいということ。これは、オープンタイプのキッチン全般に共通する短所だ。
 そのため、客が来るときはキッチンを徹底的に掃除する必要が生じてしまう。さらに、キッチンが古くなると、掃除しても汚れている印象になりやすく、それがイヤという主婦が少なくない。
 この短所を解消し、しかし、対面式の長所を残すために考えられるのは、キッチンとリビングダイニング間の窓を小さくすること。料理を出すための小窓程度の大きさにする。そして、レースのカーテンを吊るして、目隠しをする。そんな工夫を凝らした対面式キッチンもつくられている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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キッチンパネル

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【NO.051】キッチンパネルのウソ・ホント

「キッチンパネル」って、どんなものなの?
 シングルレバーの混合水栓に、ハンド キッチンパネルは、コンロまわりにも使うことができるパネル(板)のこと。コンロのまわりは高熱になるし、炎が上がることもある。そのような場所だから、使うことが許されるのは、燃えない素材だけ。そこで、従来はタイル張りにされるケースが多かった。
 これに対し、近年開発されたのが不燃材にフッ素樹脂加工やメラニン樹脂加工を施した素材である。見た目は、光沢のある人工大理石のような趣で、タイル張りに見られる目地がないのも特徴。目地がないため、大判のプラスチック板をコンロのまわりに貼っているようにみえないこともない。
 このほか、以前から用いられている素材だが、ステンレス板もキッチンパネルの一種と考えられる。
 つまり、タイル以外で、キッチンのコンロまわりに使うことのできるパネル——それがキッチンパネルというわけだ。

「キッチンパネル」は、従来の内装材と比べてどんな長所があるの?
 キッチンパネルは、タイル張りの欠点を解消する目的で開発され、事実、その長所で人気を集めている。その長所とは何か。
 ずばり、油汚れを落としやすいことだ。磁気質のタイルを張った壁の場合でも、タイル表面は汚れを落としやすい。炒め物をして油が壁に飛び散っても、タイル表面は拭き掃除できれいになる。しかし、問題は目地部分。目地に飛んだ油汚れが落としにくく、掃除が面倒だった。その手間を軽減させるのが、キッチンパネルというわけだ。
 キッチンタイルは、当初、コンロのまわりだけに使われた。それが、徐々に使用範囲を広げ、シンクや作業台のまわりもキッチンパネルにする例が出始めている。掃除が楽だから、すべての壁をキッチンパネルで覆ってしまおうというわけだ。
 また、キッチンパネルのほうがタイル張りより安上がりであるのも、人気を高めている理由の一つである。

「キッチンパネル」に短所はないの?
 掃除が楽という長所で人気を集める「キッチンパネル」だが、短所がないわけではない。それは、「風情がない」というものだ。
 キッチンパネルはプラスチック系の素材が主流だから、色合いや艶に重厚感がない。加えて、目地がないために単調な壁に見えがち。そこで、「キッチンをきれいに保てるが、美的ではない」と嫌う人がいるのも事実なのだ。
 美的だが、目地の汚れを落としにくいタイル張りがよいか、美的でなくても、掃除が楽なキッチンパネルがよいかは、好みによるだろう。しかし、今後キッチンパネルが増えてゆく可能性は高いといわざるを得ない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ハンドスプレー付き混合水栓

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【NO.050】ハンドスプレー付き混合水栓のウソ・ホント

「ハンドスプレー付き混合水栓」って、どんなものなの?
 シングルレバーの混合水栓に、ハンドシャワーが合体したものが、「ハンドスプレー付き混合水栓」と考えればよい。ハンドシャワーにあたる部分が、ハンドスプレーだ。ハンドスプレーは、混合水栓のお湯や水が出る部分(吐水口部分)にセットされている。ハンドスプレーにはホースが付いており、混合水栓本体から引き出すことができる。
 引き出した後の使い方は、お風呂のシャワーと同じ。ハンドスプレーを持って好きな所に、お湯や水をかけることができるわけだ。

ところで、シングルレバーの混合水栓って、何?
 コックを回すのではなく、レバーを上げたり下げたりすることで、出量を調節。同時に、レバーを左右に振ることで、お湯と水の混合比率を変え、湯温の調節もできるのがシングルレバーの混合水栓。これには、二つの方式がある。レバーを下げるとお湯が出る方式と、レバーを上げるとお湯が出る方式だ。
 心理的には、レバーを下がるとお湯が出る方式のほうがわかりやすい。レバーを下げる動作と、蛇口かお湯が流れ落ちる現象が結びつきやすいからだ。
 しかし、グローバルスタンダード=世界基準はその逆。レバーを上げるとお湯が出る方式が主流だ。理由は、「レバーを下げるとお湯が出る方式」だと、意に反してお湯が出ることがあるからだ。
 レバーを下げるとお湯が出る方式の場合、うっかりレバーに手をついてしまったとき、お湯や水が出てしまう。重い物がレバーに載ったときも同様。その点、レバーを上げるとお湯が出る方式ならば、うっかり手をついたり、ものを置いてもお湯や水が出ないというわけだ。
 日本でも、阪神大震災以降、レバーを上げるとお湯が出る方式が増えてきた。大地震でシングルレバーの上に重い物が落ち、お湯や水を出してしまったケースが多かったからとされている。

「ハンドスプレー付き混合水栓」の長所は何?
 シングルレバーの混合水栓は、1本のレバーで簡単にお湯と水を混ぜ、適温のお湯を出すことが可能。この便利さをさらに増すのが、ハンドスプレー付き混合水栓。好きな場所にお湯をかけることことができるので、大きな鍋類を洗うときに便利。それ以上に重宝するのが、キッチンの後かたづけをするとき。シンク全体を洗い流すとき、ハンドスプレーが大活躍してくれるのである。

「ハンドスプレー付き混合水栓」に短所はないの?
 ハンドスプレーの機能で、際立った不満の声はない。不満が出ているのは、シングルレバーの混合水栓に対するものだ。例えば、1本のレバーで温度調節、水量調節するため、水道の圧力を殺しやすいということ。わかりやすくいうと、お湯や水の出がわるくなりやすいのだ。
 もともとの水圧が高い地域だと、これはたいした問題にならない。しかし、水圧の弱い地域やマンションの高層階では洗い物をするときの不満につながりやすい。
 また、シングルレバーの混合水栓は、一気にお湯を出して一気に止めるため、水道管からドスンという衝撃音が出やすい。これは、ウォーターハンマーと呼ばれる現象。この現象を防止する機能のついた混合水栓ならば、この現象に驚かされることはない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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クッションフロア

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【NO.044】クッションフロアのウソ・ホント

クッションフロアって、どういうものなの?
 不動産業者や建設業者の間では「CF」という略称で呼ばれることがある素材、それがクッションフロアだ。表面が厚手のビニールで緩衝材が裏に付けられた素材で、床に接着剤で貼り付けられる。
 表面がビニールで水に強いため、キッチンやトイレ、洗面所といった水まわりに使われることが多い素材だ。ダイニングキッチン全体の床をクッションフロア仕上げにすることもあるし、玄関のたたきにまで使われることも。クッションフロアは実に重宝されている材料である。

クッションフロアの長所は何?
 クッションフロアは、多くの住宅で幅広く使われている。その理由の第一は、水に強いこと。そして、施工が簡単で、材料費が安いことも幅広く使われている理由の一つだ。クッションフロアの材料費は標準的な製品で1平米あたり2500円程度。標準的なフローリング材が同4000円〜5000円程度であることと比べて半分近い。それでいて使い勝手がよいのため、幅広く使われているのだ。
 「使い勝手がよい」ということについて、もう少し説明を加えよう。例えば、キッチンの床をフローリングで仕上げた場合、水を床にこぼすと、わずかだが水分がフローリング材の下にしみこむ。この水分が徐々にフローリングの接着剤をはがしたり、フリーリング材を腐らせたりする。その点、クッションフロアならば、水がしみこむ心配がなく、接着剤がはがれたり、内部が腐る心配もないというわけだ。

クッションフロア最新傾向は何?
 長所の多いクッションフロアだが、唯一にして最大の欠点は、ひいき目にみてもリッチなイメージではないこと。デザインによっては安っぽくみえてしまうものもある。
 その欠点を解消するため、フローリング材のようなデザインをプリントしたクッションフロアもある。が、本物のフローリングに比べるとテカリがあり、クッションフロアであることが分かってしまうのが実情。デザイン面では今一歩の努力を期待したいところだ。
 一方で、クッションフロアの厚みはバリエーションが増え、使い分けができるようになっている。通常版が厚さ1.8ミリ程度なのに対し、2.3ミリ、3.5ミリ、4.2ミリといった分厚いタイプが登場しているのだ。
 例えば、介護が必要な高齢者が家族にいるときなど、倒れたときの衝撃を弱める目的で、廊下や寝室に分厚くてソフトなクッションフロアを使う──そんな使い方もできる時代になっている。使う場所によって、非常に重宝する素材、それがクッションフロアというわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ツーウエイ・キッチン

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【NO.039】ツーウエイ・キッチンのウソ・ホント

ツーウエイ・キッチンはなぜ必要なの?
 ツーウエイというのは、「2方向」の意味。つまり、ツーウエイ・キッチンとは、2方向から出入りできるキッチンのことだ。マンションの場合、キッチンが住戸の中央部設置されることが多い。それは、窓のある外周部にリビングダイニングや居室を設置するから。キッチンやトイレ、洗面所、浴室といった「水回り」は窓のない中央部に集められてしまうのだ。
 そして、独立型(リビングダイニングとはっきり分離している形状)のキッチンを中央部に設けるとき、リビングダイニングからの出入りを第一に考えて設計される。つくった料理をダイニングテーブルに運びやすいようにするわけだ。
 このとき、出入り口の位置によって、不都合が生じることがある。それは、「リビングダイニングから出入りしやすい半面、玄関から遠回りになったり、洗面所・浴室から遠くなることがある」ということだ。
 玄関から遠回りになると、食料品を買い込んできたとき、重たい荷物を持って長い距離を歩かなければならない。
 加えて、キッチンは家事作業の中心であり、主婦は料理をつくりながら、洗濯をしたり、お風呂を洗ったりする。このような家事作業を効率よく行うため、できるだけ「遠回り」をしたくない。
 遠回りしないためには、いろいろな方向に向かって出入りできるドアがあったほうが良い、と生み出されたのが、ツーウエイ・キッチンである。戸建て住宅なら、キッチンに2方向の出入り口があるのが普通。しかし、マンションでは一方向の出入り口しかないケースが多かった。それで、出入り口を増やしたわけだ。

ツーウエイ・キッチンの長所と短所は何?
 ツーウエイ・キッチンの長所は、ズバリいろいろな方向への出入りがしやすいこと。ゴミ出しをするときにも便利だし、家事動線(調理や洗濯などを行うときに、動く道筋)が短くてストレスがない、といった長所が主婦に好評だ。
 一方で、短所がないわけではない。
 それは、キッチンで物を置くスペースが少なくなる、というもの。出入り口を設けると、その通路にあたる部分には収納家具を置くことができない。常に開けておかないと通路の役目を果たさないからだ。その結果、キッチン内で使えるスペースが狭くなり、片づきにくくなるという弊害もある。
 もちろん、キッチンが広ければ問題はない。4畳以上の広さがある独立型キッチンであれば、ツーウエイ・キッチンの良さが際だつ。しかし、3畳までの広さだと、「出入り口がかえって邪魔」という事態になりかねない。そこで、「2方向の出入り口は欲しいが、収納はもっと欲しい」と、出入り口の一つを塞ぎ、収納家具を置いてしまうケースがある。そうなると、ツーウエイも無駄になってしまう。

現在増えているのは、どんなツーウエイ・キッチンなの?
 最新のマンションに見られるツーウエイ・キッチンは、リビングダイニングへの出入り口と洗面所への出入り口を設けたツーウエイ。家事動線を第一に考えたものだ。
 この場合、買ってきた食料品をとりあえず洗面所に置き、料理をつくってから、あとでゆっくり食料品の片づけをする、といったこともしやすい。洗面所の床も、キッチンの延長で使える利点があるわけだ。
 最近は、キッチンがバルコニーに面しているケースが増えた。その場合、バルコニーに出入りできるドアを設けられるので、スリーウエイ・キッチンになることも珍しくない。閉鎖的だった集合住宅のキッチンは開放的で使いやすく変わっている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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冷凍庫

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【NO.037】冷凍庫のウソ・ホント

冷凍庫にはどんな種類があるの?
 冷蔵庫のように扉を開けて出し入れするタイプが「扉式」。これに対し、蓋を開けて上から出し入れするタイプを「ストッカー型」もしくは「ボックス型」とよぶ。冷気を逃がさないことを第一に考えると、ストッカー型がすぐれている。冷気は下部にたまるため、蓋を開閉しても、冷気が逃げにくいから。そして、蓋状の扉なら万が一にも「扉をきちんと閉めるのを忘れたため、中のモノが解凍されてしまった」などということが起こりにくいからだ。
 半面、ストッカー型の短所は下部に入れた食品を取り出しにくいこと。新たに入れる食品を積み重ねてゆくため、下の方は仕舞ったまま忘れられるケースも。食品の入れ方に工夫が求められるわけだ。 一方、扉式は、中の食品を取り出しやすいのが長所。短所は。扉を開けるたびに冷気が逃げ、効率がわるいこと。扉をきちんと閉めず、中の食品が解凍される事故も起きやすい。
 また、ファン式と直冷式といった違いもある。ファン式は、冷気をファンで循環させ、庫内を均一に冷やす方式。霜が付かないのも長所のひとつ。これに対し、直冷式は、庫内の一部を冷たくして、自然に冷気が広がる方式。庫内の温度を下げやすく、無風なので食物が乾燥しにくい長所もある。が、ときどき霜とりをしなければならないという短所も覚悟しなければならない。
 そのため、使い勝手の良さを第一優先にすれば、扉式でファン式のものがよい。一方、庫内の冷凍温度をより低く保ちたいときは、ストッカー型で直冷式の組み合わせがベストとなる。

冷凍庫に入れた食物はどれくらいもつの?
 冷凍庫に入れれば、食物は半永久的にもつ、と考えられがち。しかし、家庭用として販売されている冷凍庫の大半は、「食べ物を半永久的にもたせる」ことができない。実際に「半永久的にもつ」のは、業務用の冷凍庫の場合だ。その違いは冷凍能力の違いによる。
 食べ物が腐るのは、細菌類が繁殖するから。この細菌類の活動を弱めれば、ものは腐りにくくなる。細菌はマイナス18度以下になると、活動を停止する。そのため、このマイナス18度が冷凍庫の性能を測る一つの目安になっている。家庭用冷凍庫の場合、常時保持温度がマイナス20度というものが多いが、それはマイナス18度を意識した数値だ。マイナス18度に対し、マイナス20度なら余裕があるようだが、さていかがだろう。
 実は、常時保持温度がマイナス20度では、18度を維持しにくいのだ。家事作業では、冷凍庫の扉を開ける機会が少なくない。そして、扉を開けるたびに庫内の温度が上昇し、マイナス18度より高くなってしまうことが多いのだ。
 業務用の冷凍庫なら、常時保持温度がマイナス30度以下。さらに高性能型ならマイナス50度を保つ能力がある。マイナス50度ならば、マグロの刺身も長くストックできるのだが、マイナス20度程度の冷凍庫なら、もって2週間。1週間ほどが家庭用の冷凍庫で、マグロの刺身をストックできる限界だ。

気になる冷凍庫の値段と電気代は?
 家庭に導入できるサイズの冷凍庫で、マイナス30度以下の超冷凍を実現できる機種は限られる。種類が少なく、値段も高め。200リットル程度の大きさで20万円を超えてしまう。
 もっと小さく、マイナス20度レベルならば、5万円を切る価格帯で購入可能だ。毎月の電気代も安くはなく、100リットル以上で、マイナス30度レベルの場合、5000円から1万円程度を覚悟したい。
 冷凍庫は、初期投資も、維持費も高い設備なのだ。1,2週間に1度程度の買い物でまとめ買いをし、食品を冷凍保存しようとすると、電気代が高くなってしまうことも覚悟しなければならないのだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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システムキッチン

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【NO.023】システムキッチンのウソ・ホント

システムキッチンの人工大理石って何?
 システムキッチンは作業台(カウンター、天板ともいう)の素材で、種類が分けられる。すなわち人工大理石のシステムキッチンとステンレスのシステムキッチンだ。このほか、キッチンの作業台には、木にタイル貼りとか天然石のものもある。しかし、システムキッチンで一般的なのは人工大理石とステンレスだ。このうち人工大理石とは、合成樹脂を天然の大理石風に色づけしたもの。大きくとらえればプラスチックの一種であるが、強化素材が加えられており、割れたり欠けたりせず、表面にキズも付きにくい素材だ。
 といっても、天然の大理石とは明らかに異なり、一目で合成樹脂であることが分かる。しかし、本物の大理石より安く、加工しやすいために広く使われている素材である。
 なお、人工大理石は、ポリエステル系とアクリル系があり、高級なのはアクリル系。値段も高いのだが、アクリル系の人工大理石は、表面をサンドペーパーなどでこすっても、模様が消えないなどの長所がある。

作業台は、人工大理石とステンレスのどちらが使いやすいの?
 システムキッチンは、当初、ステンレスを作業台に使っていた。しかし、ステンレスだと安っぽい印象を持つ人がいたし、キズが付きやすいことも不評だった。そこに登場したのが人工大理石。こちらは見た目の高級感があるため、広く普及するようになったのである。
 しかし、この人工大理石、すべての人に評判がよいわけではない。「高級感がある」といっても、そう感じない人もいるし、人工大理石特有のの欠点を嫌う人もいるからだ。特有のの欠点とは、若干、熱に弱いこと。といっても燃えやすいワケではない。熱い鍋ややかんを直に置くと、焦げたような輪模様が残ってしまうのである(サンドペーパーでこすれば落ちる)。
 その点、ステンレスは、気兼ねなく、熱い鍋ややかんを置くことができる。現在は、ステンレスの作業台も進化し、厚さが1mm以上のステンレス板を用い、高級感を感じさせるものが出ている。さらに、表面に模様を入れることで、キズが気にならない工夫も行われ、ステンレスだから「安っぽい、キズつきやすい」とは一概に言えなくなっている。
 ちなみに、流しに熱いお湯を捨てると、「ボコン」と音がするのは、ステンレスが薄い証拠。1mm以上のステンレスを使っていれば、ボコンと言わないので、お試しを。

輸入品のシステムキッチンと国産のシステムキッチンはどう違うの?
 2000年ごろからの都心マンションブームで、一気に増え始めたのがドイツ製やイタリア製など輸入のシステムキッチン。その中には、システムキッチンだけで500万円を超えるようなものもあり、夢のキッチン設備などといわれたりしている。
 それらの性能は極めて高い。引き出しを開け閉めする感触に重厚感があり、塗装も入念。阪神・淡路大震災のときも、輸入ブランドのシステムキッチンからは、上部吊り戸棚に入れた鍋類が飛び出さなかったという報告もある。地震時の飛び出しを防ぐ「耐震ラッチ」という設備があるが、輸入ブランドのシステムキッチンには、耐震ラッチが付かない。しかし、扉に重量感があるため、飛び出しを防いだのである。
 このように高性能の輸入システムキッチンだが、中には故障時の対応が迅速ではないという声があるのも事実。アフターサービスの点では、国産品のほうがまだ上であるようだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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食器洗い乾燥機

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【NO.005】食器洗い乾燥機の実力

食器洗い乾燥機は、本当に役立つの?
005 汚れた食器と洗剤を入れて、スイッチを押せば、自動的に食器を洗い上げ、乾かしてくれるのが、食器洗い乾燥機。30年以上前に、雑誌「暮らしの手帳」で大手家電メーカーの“皿洗い機”が汚れ落ちが悪いと酷評され、「家電メーカーの恥」とまで書かれた。以後、改良が加えられ、現在販売されている食器洗い乾燥機で「汚れが落ちない」と評判が立っているものはない。
 加えて、運転時間が長い、運転音がうるさい、というかつての欠点も改善され、6分〜30分程度で乾燥まで終わり、“昼の公園並”の運転音になっているものが中心。使い勝手は格段に向上している。

ビルトインと、据え置き型それぞれの長所・短所は?
 現在、市販されている食器洗い乾燥機は、大きく2種類に分類される。ビルトイン型と据え置き型だ。システムキッチン内に組み込まれるのが、ビルトイン型。これに対し、システムキッチンの作業台の上に載せて使うのが、据え置き型。
 ビルトイン型の長所は、キッチンの見た目がすっきりしていてお洒落であること。この1点に尽きる。短所は、将来、寿命が尽き、交換するときに費用が高くなること。据え置き型を購入するのに比べ2倍以上の出費になることを覚悟しておかなければならない。
 対して、据え置き型の長所は、簡単に導入でき、壊れたときも気軽に交換できること。欠点は、見た目の印象がビルトイン型ほどすっきりしていないこと。賃貸住宅でも設置しやすいのは据え置き型。それも大きな長所だ。

製品選びのポイントは
 据え置き型の食器洗い乾燥機で、製品づくりの歴史が長いのは、松下電器産業(ナショナル)とホシザキ。ホシザキは、業務用でナンバー1の実力を生かし、5〜6分で洗い上げるスピードを誇ったが、近年、家庭用食器洗い機の製造をやめてしまった。
 そこで、現在はあらゆる面の評価が高く、いわば平均点の高い製品づくりをしているのがナショナル、そして、歴史は浅いが、コンパクトなボディと使いやすさで評判がよいのがTOTOの製品となっている。
 ちなみに、東京ガスの食器洗い乾燥機は、TOTOと同レベルの実力。給湯器接続のタイプであるため、ランニングコストが割安になるというメリットもある。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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ディスポーザー

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【NO.004】ディスポーザーのホントの実力

ディスポーザーってどんなもの?
キッチンのシンク(流し)にある排水孔。ディスポーザーは、この排水孔のすぐ下に設置され、生ゴミを粉々に砕いてくれる装置だ。通常、排水孔には水だけを流し、食べ物のカスなどは流れて行かないようにする。しかし、ディスポーザーが付いていれば、食べ物のカスなどを流して良い。生ゴミを流し、スイッチを入れるとミキサーのように粉砕してくれる仕組み。ミキサーと同じような音もする。その結果、家庭内に生ゴミが溜まらず、ゴミ出しを楽にしてくれるのが、最大の長所だ。

問題は、どこでも設置できるわけではないこと
 排水孔の下で、生ゴミを粉砕する——それがディスポーザーのすべてではない。
この粉砕装置に加え、庭などの専用の排水処理装置を埋設。粉々になった生ゴミ混じりの水を浄化しなければ、下水に流すことができない決まりになっているのだ。
実は、昔のディスポーザーは、ドロドロにした生ゴミをそのまま下水に流していた。それが、ヘドロの原因になって川や海を汚したため、昭和40年代に各地で設置が禁止された。それが、数年前に「専用の排水処理装置を付ければ、設置しても良い」ことになり、急速に普及したわけだ。
現在、ディスポーザーはマンションなど集合住宅に設置されるケースが多い。集合住宅の場合、数十戸、数百戸で1基の排水処理装置を設置すれば良いから。一戸建てより、ずっと簡単に設置条件が整うからだ。

気になる使用上の注意点は
一戸建てよりも集合住宅に設置しやすいディスポーザーだが、集合住宅だからこそ生じる問題点もある。それは、騒音問題だ。
先述したとおり、ディスポーザーを作動させると、排水孔の下でミキサーのような音がする。その音が意外に大きく、排水管を通して上下左右の住戸に伝わりやすい。
だから、深夜は使いにくい、という欠点が生じているのだ。現在、音の静かなタイプで、騒音レベルは普通の会話以下とされる56デシベル。これでも、状況によっては深夜の使用はためらわれるだろう。
設置費用は、100戸規模の集合住宅の場合で、1戸あたり20万円前後。このコストも欠点の一つか。ちなみに、毎月の電気代、水道代は700円から1000円といったところである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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耐震ラッチ

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【NO.003】耐震ラッチのホントの実力

耐震ラッチってどんなもの?
システムキッチンには、収納スペースが多い。作業台やシンクの下に引き出しや扉付きの棚があり、上部にも棚がある。この上部の棚を「吊り戸棚」という。この吊り戸棚に付けられるストッパーが「耐震ラッチ」と呼ばれる装置。震度4以上になると自動的にストッパーがかかる方式や、常時ストッパーがかかり、扉を開きたいときはそのストッパーをはずす(地震のときはストッパーをはずさないので、扉が開かない)方式などがある。

特徴は、大地震の揺れで、扉が勝手に開くのを防ぐこと
耐震ラッチを扉に付けるのは、大地震が起きたとき、揺れで扉が勝手に開くのを防ぐため。
キッチンの上部吊り戸棚はスペースが大きいため、いろいろなものが入れられる。場合によっては、重い鍋類も入る。
耐震ラッチは、それらが飛び出すのを防いでくれる。
また、コンロで火を使っている場合、上から物が落ちてくると火災になる可能性もあり、それを防ぐ目的もあるわけだ。

問題は、本当に地震の揺れの効果的か、ということ
一般的に、耐震ラッチは地震に効果的であるとされる。しかし、「震度●までの揺れに耐える」というような性能は明記されていないし、「震度●以上に耐える装置を使わなければならない」という安全基準もない。
実際、この装置はプラスチック製で華奢(きゃしゃ)なものが多く、少々不安。そして、阪神淡路大地震での体験談を聞くと、不安はさらに高くなってしまう。

阪神淡路大震災の被災地では
阪神淡路大震災の後、被災地のマンションを調べた建設関係者、不動産会社関係者の話を聞くと、口をそろえて「耐震ラッチがあっても、扉は開いていた」という。一方で、ドイツ製など輸入品のシステムキッチンは、耐震ラッチがなくても扉が開かず、中の物が落ちなかったとも……。
阪神淡路大震災は、今から8年前のこと。現在よりも性能が劣る耐震ラッチを使っていたのかもしれない。しかし、耐震ラッチの安全基準がない以上、この装置を過信せず、上部吊り戸棚には重いものを入れない心構えが必要だろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2006年5月16日 (火)

ガスコンロ

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【NO.001】新世代ガスコンロの実力は

掃除が楽なガスコンロってどんなもの?
001 掃除が楽なガスコンロの秘密は、天板にある。熱に強いセラミックガラスなどガラス素材を使っているため、拭き掃除が楽々。フラットな天板に穴があき、バーナーとのすき間に食べ物が落ちにくい構造。そして、五徳をはずせば、フラットな台になっているため、汚れも拭き取りやすい、というわけだ。

加えて、温度調節や自動消火もする
掃除が楽なだけでなく、火を消し忘れたとき、自動的に消火してくれる機能や自動温度調節機能付きのガスコンロも出ている。もちろん、炎がでるために、どうしても空気が汚れるし、引火による火災の危険もゼロではないのだが、ガスコンロの安全性、使いやすさは大きく向上しているわけだ。

新世代ガスコンロの短所は、値段
ガラス素材を天板に使ったガスコンロは、極めて便利。しかし、問題は値段。天板に使われるセラミックガラスは輸入品が多く、まだ高価。さらに、多機能化した製品は、その分のコストアップもある。
賃貸住宅に設置しやすい二口型で8万円前後。三口で、多機能化した製品は10万円を超えてしまう。しかし、主婦の間で人気急上昇中の台所設備である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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東京ガスの「ガスコンロ」はこちら
http://home.tokyo-gas.co.jp/living/kitchen/conro/

お役立ち情報
http://home.tokyo-gas.co.jp/living/kitchen/conro/recipe/

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