2011年9月27日 (火)

かまどベンチ

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【NO.286】「かまどベンチ」のウソ・ホント

かまどベンチって何?
 東日本大震災以降、マンションの防災設備に対する関心が高まっている。かまどベンチも、そんな防災設備のひとつ。平常時はベンチとして使うことができ、非常時にはかまどになる、というものだ。これがあれば、電気・ガスが途絶えても煮炊きができ、被災した人たちへの炊き出しができることになる


かまどベンチの利用法は?
 かまどベンチは、コンクリート製の土台と、木製の座面・背もたれで構成される。コンクリート製の土台がかまどの形をしており、座面・背もたれは薪になる。この薪をかまど内で燃やせば、煮炊きができるという仕組みである。
 平常時はベンチとなり、非常時はバーベキュー設備のようになるわけだ。ということは、マンションの中庭等にバーベキュー設備があれば、それで十分ともいえる。実際、バーベキュー設備があるマンションではかまどベンチを設置しないケースが多い。どちらかがあれば、心強いということである。
 
 
かまどベンチに短所はないの?
 心強い設備だが、大地震のような災害が起きたとき、すぐに役立つわけではない。災害が起きた直後に、火をおこし、煮炊きをするとは考えにくいからだ。
 災害から少し時間が経ち、本格的な救助を待つ間に役立つ設備といえる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年4月 5日 (火)

ランドスケープ

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【NO.274】「ランドスケープ」のウソ・ホント

ランドスケープって何?
 ランドスケープは「景色」や「景観」を意味する言葉。しかし、日本ではマンションにおける「造園」や戸建て住宅における「街並み」の意味で使われることが多い。
 特に、マンションでの庭づくりにランドスケープという言葉が多用されるようになっている。


なぜ、ランドスケープが注目されるの?
 それは、家の価値を高める要素であるからだ。マンションの場合、戸建て住宅よりも多くの樹木を配し、規模の大きな庭を持つことができる。その樹木が大きく育つと、マンションの魅力にもなる。
 大きな樹木に囲まれたマンションは建物が古くなっても魅力を増す。「あんなマンションに住みたい」と思う人が増える。つまり、中古として売るときの価値が高まることになる。
 ランドスケープがすぐれていると、マンションの資産価値が高まるわけだ。そのため、マンションを新築するときは、建物本体の価値を高めるようなランドスケープが計画されるようになったのである。
 
 
ランドスケープに注意点はないの?
 戸建て住宅で、樹木の多い庭をつくると、維持するための手間とお金がかかる。定期的に樹木の世話をしなければならないし、落ち葉の掃除も大変だ。
 しかし、マンションの場合、みんなで出し合う管理費を使うことができる。落ち葉の掃除も管理会社に依頼することが可能だ。
 つまり、マンションは戸建て住宅よりも、大きな庭を維持しやすいのだ。そのことも、マンションでランドスケープに気を遣うところが増えた理由と考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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2011年1月18日 (火)

ロートアイアン

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【NO.269】「ロートアイアン」のウソ・ホント

ロートアイアンって何?
269 ロートアイアンのロートはworkの過去分詞「wrought」で、鍛えられた、加工されたと言う意味。アイアンはいうまでもなく「鉄」。つまり、叩いて曲げ、加工された鉄の工芸品という意味になる。
 フェンスにおいては、鉄工芸のものを指す。現在は、アルミ製のフェンスが一般的だが、それではなく、鉄製で手作りされたフェンスがロートアイアンということになる。
 ロートアイアンは、屋外のフェンスだけでなく、室内の階段手すりなどにも採用される。


ロートアイアンの長所は?
 アルミ製フェンスに比べると、ロートアイアンのフェンスは風合いがよく、高級なムードを醸し出す。それが、最大の長所だ。
 そのため、高名な建築家がマンションや戸建て住宅を設計する場合、フェンスにはアルミではなく、ロートアイアンを使いだがることが多い。
 
 
ロートアイアンに短所はないの?
 風合いのよいロートアイアンだが、短所は値段が高いこと。手作りとなるため、大量生産のアルミ製フェンスと比べると、格段に高価な設備といえる。また、メンテナンスの費用もかかるため、採用したくてもなかなか採用できない設備品となっている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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