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2010年6月 1日 (火)

貫通道路

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【NO.253】「貫通道路」のウソ・ホント

貫通道路って何?
 マンションの敷地内に誰でも通行できる歩行者専用通路を設けることがある。車は通行できず、歩行者だけが通行できる道を敷地の端であったり、中央に設けるものだ。この通路を「敷地内を貫く道」という意味で貫通道路と呼ぶ。
 貫通道路は公開通路と呼ばれることもある。そのことからわかるとおり、貫通道路は公開空地の一種だ。マンションの敷地の一部=つまり私有地なのだが、誰でも立ち入ることができるように公開される場所なのである。


なぜ、貫通道路を設けるの?
 貫通道路が設けられる理由は二つある。
 ひとつは、「もともと、その場所に道があった」から。周辺住民が生活道路として使用していた道があった場合、マンション建設によってその道を無くすことは許されない。だから、誰でも通ることのできる道を残すわけだ。
 もう一つの理由も周辺住民の利便性を重視したものだ。
 面積の広いマンションをつくると、周辺住民が迷惑することがある。広い敷地のマンションができたために回り道を余儀なくされるからだ。
 そんなとき、「回り道をしなくて済むように」と貫通道路を設けることがある。
 いずれも、マンション住人のためでなく、まわりに住む人のことを考えてのこと。貫通道路をつくることでマンション住人には直接のメリットは生じない。
 しかし、貫通道路を設けないと、マンション建設が許されない。つまり、マンション建設の条件になっているからやむを得ず設置されるのである。
 
 
貫通道路の短所は?
 貫通道路は、誰でも通行できてしまう。これが短所となり、敷地内のセキュリティを守りにくいといった弊害が生まれてしまう。
 しかし、この貫通道路を設けなければマンション建設ができないので、仕方がない。今は、周辺住民の賛同を得なければマンション建設ができない。そういう時代であるからだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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