« スロップシンクについて | トップページ | キッチンの食品庫(パントリー)について »

2010年5月 4日 (火)

提供公園

Blog_back060615

【NO.251】「提供公園」のウソ・ホント

提供公園って何?
251_2 マンションには、敷地の一画に提供公園を設けた物件がある。完成予想模型や図面をみると、建物の横に「提供公園」と名付けられたスペースがあり、ブランコや滑り台など遊具が設置されているものだ。
 この提供公園とは何か。
 答えを書くと、「マンションから行政(市や町など)に提供(無料で渡す)する公園ーーそれが提供公園」となる。
 もともとはマンションの所有地。マンション敷地の一部だが、公園として行政に無償譲渡され、市や町の所有地として管理されるスペースなのである。


なぜ、提供公園が生まれるの?
 もともとマンションの所有地なのに、なぜ無償譲渡しなければならないのか。それは、行政の取り決めがあるからだ。マンションのように規模の大きな住宅を新たにつくる場合、「地域の憩いの場を少しはつくりなさい。そうしなければ、マンション建設を許可できない」と決められているケースが多い。
 この取り決めに従い、一定規模以上のマンションをつくるときは、提供公園が設置されやすいわけだ。
 マンションに隣接して設けられる(もともとはマンションの敷地なので、隣接するのは当り前)公園なのに、マンションの住民以外も自由に出入りできるのは、そのような理由があるからだ。
 
 
公開空地との違いは?
 提供公園は行政に譲渡されるため、持ち主は行政。これに対し、公開空地はマンションのものとなる。土地の持ち主が異なるわけだ。
 そう書くと、提供公園はマンションの土地を無償で召し上げられて損だ、と思うかもしれない。が、あながち損とも言えない。というのも、提供公園のおかげで大型のマンションが建設できたと考えられるから。また、提供公園になると、行政が清掃やメンテナンスを行ってくれるというメリットもある。
 提供公園は、マンションにとってプラス要因と考えられる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Blog_back060615

|

« スロップシンクについて | トップページ | キッチンの食品庫(パントリー)について »