【NO.219】「オープンポーチ」のウソ・ホント
■オープンポーチって何?
オープンポーチは、マンション各住戸の玄関前に設置されるスペースのこと。各住戸の玄関ドアが共用廊下に面しているのではなく玄関前にちょっとしたスペースを設け、共用廊下と玄関ドアの間に緩衝地帯を設置。緩衝地帯となるスペースが「オープンポーチ」と呼ばれるものだ。
ちなみに、このスペースはアルコーブ(くぼみ)や玄関前ポーチとも呼ばれることもある。
■玄関前ポーチとどこが違うの?
これまでマンションで「玄関前ポーチ」というと、門扉付きのスペースを指すのが一般的だった。共用廊下に面して門扉があり、門扉を開けるとポーチのスペース。そのポーチを抜けて玄関ドアに到達するわけだ。
ところが、最近は規制によって、このような門扉を設置できないケースが増えてきた。そこで、従来の「門扉付き玄関前ポーチ」に対し、門扉の付かない玄関前ポーチを「オープンポーチ」と呼ぶようになったのである。
■オープンポーチの長所は?
オープンポーチが設置されたときのメリットは、プライバシーが確保されること。ポーチがあることで玄関ドアや寝室・子供部屋の窓が供用廊下から離れる。その結果、玄関ドアのすぐ前、窓のすぐそばを他人が通るという事態を防ぐことができる。
つまり、プライバシーを保ちやすいわけだ。
オープンポーチ部分にはベビーカーなどを置くこともできる。しかし、管理組合の規定で「モノを置くのは禁止」となるケースが多く、“物置き場”としては活用されにくい。あくまでも共用廊下と住戸を離し、プライバシーを保つことがオープンポーチの役割と考えられる。
文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄