駐車場設置率
【NO.190】「駐車場設置率」のウソ・ホント
■駐車場設置率って何?
マンションで駐車場設置率といえば、「総戸数に対し、敷地内に設置される駐車スペースの比率」のことを指す。
総戸数が100戸で駐車場設置率100%であれば、総戸数と同じ100台分の駐車スペースが敷地内に用意されることを意味する。
同じマンションで駐車場設置率が50%となれば、敷地内に設置されている駐車スペースは50台分ということになる。
駐車場設置率では、マンションの敷地外に確保されている月極駐車場などは計算に入れられない。あくまでも、敷地内にある駐車スペースがどれくらいあるかを表す指標になるわけだ。
■駐車場設置率の理想は?
駐車場設置率は、高いにこしたことはない。駐車場設置率が高いマンションの場合、「100%+α」というケースが多い。全戸分の駐車スペースを確保し、さらに来客用に数台分の駐車スペースを用意しているという意味だ。
どんなマンションでもこれくらい駐車場が多いと、駐車場探しで苦労する人がいなくなるはず。だから、「100%+α」が駐車場設置率の理想と思われがちだ。
ところが、実際には駐車場設置率を100%以上にすると、別の問題が生じてしまう。それは、「駐車場を多くすると、利用されない空きスペースが生じてしまい、駐車場から徴収される利用料が少なくなってしまう」ことだ。
駐車スペースは維持してゆくために費用がかかる。その費用は毎月徴収する駐車場使用料でまかなうことになっているのだが、空きスペースが多いと、予定している金額が集まらなくなってしまうのである。
それで、駐車場設置率は「必要にして十分」が理想ということになっている。
■駐車場設置率で注意したいのは?
現在、駐車場設置率は60%から90%程度が「必要にして十分」と考えられている。都心部のマンションであれば60%程度で十分。郊外のファミリー向けマンションであれば90%程度必要というわけだ。
マンションを選ぶときには、この設置率をチェックするだけでなく、駐車場の内容をチェックすることも忘れてはならない。機械式なのか自走式なのか、はたまた平置きなのかという内容を調べることが重要。もちろん、毎月の駐車場利用料も要チェックだ。
機械式駐車場の場合は、おさめることができる車の大きさを調べておきたい。そして、抽選で利用者を決める場合、定期的に抽選をし直すのかどうかも調べておきたいポイントとなる。
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