セキュリティライン
【NO.170】「セキュリティライン」のウソ・ホント
■セキュリティラインって、どんなものなの? セキュリティラインを簡単にいうと、部外者を遮る境界線のことだ。
マンションでは、居住者と居住者から許可された人しか立ち入れない部分と、誰でも自由に入れる部分がある。
以前のマンションではその境界線を各住戸の玄関ドアとした。玄関ドアの前までは誰でも自由に行くことができるが、住戸の中に入るときは鍵や許可がいるという方式だ。
しかし、それでは防犯上の問題が多いということになり、マンションの建物に入るところで制限を設けるようになった。このように、自由に入れる部分と制限を受ける部分の境界線——それがセキュリティラインというわけだ。
■一般的なセキュリティラインはどうなっているの?
最初に設けられたセキュリティラインは、「建物の中には、自由に入れないようにしよう」というもの。敷地内までは自由に入ることができるが、建物内に入るところには鍵をかけ、出入りを制限した。
建物全体の入り口にオートロックを設置するのが、この方式だ。現在のマンションでは、このオートロック方式が常識化しており、オートロックのないマンションなどどんな場所でもお目にかかれない状況となっている。
■これからのセキュリティラインはどうなる?
残念ながら、最近の日本は治安が悪化。建物内だけを守るだけでよいのか、という不安が生じるようになり、セキュリティラインが広がる傾向が出ている。
すなわち、敷地全体を背の高い塀や壁で囲み、敷地内に入るゲートにすべて鍵を設置。駐車場に入る車もシャッターゲートなどを開けないと進入できないようにしている。
いわゆるゲートセキュリティという方式で、これからのマンションの主流になってゆくものと考えられる。
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