樹脂サッシ
【NO.164】「樹脂サッシ」のウソ・ホント《会員リクエスト》
■樹脂サッシって、どんなものなの?
一般的なアルミサッシは、アルミ製の枠にガラスを入れたもの。これに対し、樹脂サッシはアルミの代わりにPVC——いわゆる塩化ビニール製の枠を用いたものを指す。
PVC素材を用いるのは室内側だけで、外側はアルミ素材というタイプもあるし、内も外もPVCというタイプもある。また、内も外もアルミ製だが、中にPVCを挟んでいるタイプもある。
いずれにしろ、枠にPVCを用いたものが「樹脂サッシ」と呼ばれるものだ。
■樹脂サッシにはどんな長所があるの?
樹脂サッシは、一般的なアルミサッシの改良版として登場した。
広く使われるアルミサッシは、窓設備として非常にすぐれたものである。すきま風が入らず、雨漏りもしない。風によるがたつきも少ないし、枠との密着度を高めれば、遮音性も上がる。なによりも耐久性が高い。
しかしながら、断熱性の面では劣っている。それは、アルミが熱を伝えやすいからだ。
昨今は複層ガラスなど断熱性の高い窓ガラスが広まり、窓の結露は少なくなった。が、ガラスの断熱性が高まっても、枠がアルミのままだと結露を完全に防ぐことができない。
例えば、冬の寒い日、冷たい外気にさらされたアルミ枠は冷え切ってしまい、室内側のアルミも冷たくなる。この冷たいアルミに室内の暖かい空気がふれると、空気の温度が一気に下がる。温度が下がると、空気中に含むことができる水分量が減り、抱えきれない水分が結露としてアルミ枠に付着する——このようにして結露が生じてしまうわけだ。
そこで、結露を防止するために考えられたのが、枠の素材を変えること。アルミより熱伝導率が低い樹脂を窓枠に用いることで、結露が生じにくくなるという仕組みだ。
このように、結露が生じないことが樹脂サッシの最大の長所。加えて、見た目や手触りがやさしいことも樹脂サッシの長所となる。
■樹脂サッシに短所はないの。
枠すべてがアルミ素材のと比べた場合、樹脂サッシの短所は耐久性が劣ることとされてきた。特に、屋外側を樹脂にすると、長持ちしないという問題が起きがちであるため、室内側は樹脂で、外側はアルミという複合型が主流となっていた。しかし、最近は外も内も樹脂で、しかも長持ちするという製品も登場し、選択肢が広がっている。
それ以外の短所を探すと……。
風合いがよいとされるが、木製の枠(外側はアルミ、内側を木製にしたもの)にはかなわない。断熱性の高さも木製枠のほうが上——それが短所といえなくもない。
ちなみに、価格はアルミ枠、樹脂サッシ、木製サッシの順で高くなる。
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