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2006年7月11日 (火)

24時間風呂

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【NO.154】「24時間風呂」のウソ・ホント《会員リクエスト》

「24時間風呂」って、どんなもの?
154 「24時間風呂」というのは、湯船に24時間いつでも適温・適量のお湯が入っており、いつでも入浴が可能。そして、毎日、お風呂掃除をしなくてよいシステムのことだ。
 その仕組みは、熱帯魚の水槽を思い浮かべてもらえばわかりやすい。
 熱帯魚の水槽は、絶えず水を循環させ、濾過して水の汚れを取っている。そして、ヒーターで水温を一定に保つ。だから、水を換えなくても、いつも澄んだ状態を保っている。
 これと同様に、湯船のお湯を濾過し、汚れを取る。そして一定の温度(42度C程度)に保ち、24時間いつでも入浴できるし、浴槽の掃除を毎日しなくて済む、というのが24時間風呂である。

「24時間風呂」のレジオネラ菌問題って何?
 「24時間風呂」は90年代、バブルと歩調を合わせるように広まった。その頃、住宅設備の見本市に行くと、そこかしこで24時間風呂が展示され、水着のモデルさんが入浴していた。別にモデルがいなくても製品の紹介はできたのだが、あの頃は派手なパフォーマンスが好まれたのである。
 バブルの頃、24時間風呂は「24時間、365日いつでも入浴できる」と宣伝されていた。つまり、面倒なお風呂掃除がまったく不要な設備とされ、それが人気を呼んでいた。この人気を一気に落としたのが、98年に起きたレジオネラ菌問題だった。
 これは、24時間風呂からレジオネラ菌が検出されたという新聞報道がされたもの。24時間風呂の7割以上からレジオネラ菌が検出されたため、「24時間風呂は不潔」という印象が広まったのである。
 レジオネラ菌は、地球上にごく一般的に存在する菌で、珍しいものではない。しかし、高齢者や幼児、疾病中の人など免疫力が落ちている人が高濃度のものを吸い込むと肺炎等を引き起こす危険性がある。
 実際の発症例は少ないのだが、「細菌に汚染されている」というイメージで24時間風呂の評価は地に落ちてしまったのだ。

現在の「24時間風呂」は、使って問題はないの?
 その後、24時間風呂にはレジオネラ菌対策が施された。風呂掃除の頻度も見直され、1週間に一度とか、1ヶ月に一度程度はお湯を抜き、掃除を行う設備になっている(そのほか、濾過装置の定期的メンテナンスも必要)。
 そういった使用上の注意を守れば、24時間風呂はレジオネラ菌の心配のない設備だ。そして、水道代や光熱費を節約する効果も高い。ただし、装置の費用など初期投資が必要で、その額は20万円〜30万円程度が目安になっている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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