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2006年6月13日 (火)

サービスバルコニー

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【NO.152】サービスバルコニーのウソ・ホント《会員リクエスト》

「サービスバルコニー」って、何?
 サービスバルコニーは、バルコニーの一種。では、どのようなバルコニーを「サービスバルコニー」と呼ぶかというと……、その規定は残念ながらない。慣例的に、ある種のバルコニーを「サービスバルコニー」と呼んでいるだけだ。
 バルコニーは災害時に避難通路として用いられる場所なので、人が不自由なく通行できる幅がないと困る。そのため、最低でも1m以上、通常は1.5m以上の奥行があるもの。それだけの奥行がなく、また避難通路としての役割も持たないバルコニーは「サービスバルコニー」と呼ばれることが多い。  あえて基準を設けようとすれば、以上が「サービスバルコニー」の内容となる。

現実の「サービスバルコニー」はどんなもの?
 実際に「サービスバルコニー」と名付けられるものを見ると、狭いだけでなく、日が当たらなかったり、目の前に壁などがあって見晴らしがわるいというものが少なくない。
 バルコニーといえば、日当たりや眺望がよく、庭のような開放感を味わえる場所を連想しがちだが、それとは大きく異なるイメージだ。
 しかし、エアコンの室外機を置いたり、一時的に荷物を置く場所としては重宝する。庭のような気持ちよさはないが、何かと便利な場所。それが、サービスバルコニーの実状である。

結局、「サービスバルコニー」は得なの、損なの?
 「サービスバルコニー」という言葉には、サービスで取り付けたバルコニーというニュアンスがある。「本来は、バルコニーを設置できるような場所ではない(日当たりや眺望の面から)し、サイズも小さくなるが、あれば何かと便利でしょうから付けておきました」という意味合いのバルコニーというわけだ。
 同時に、それをバルコニーと名付けると、入居後にクレームが起きる——例えば「バルコニーと書いてあるから期待したのに、狭いし、暗いじゃないか」というような文句をいわれることを防ぐため、「サービス……」と名付けている側面もある。
 では、「サービスバルコニー」は損なのか。
 住戸に付いているバルコニーがすべてサービスバルコニーだったら、それは問題だ。しかし、ちゃんとしたバルコニーがあり、それとは別にサービスバルコニーが付くのならば、それは「得」と考えてよい。
 サービスバルコニーといっても、設置するためには余分な工事費用がかかる。費用と手間をかけて「あれば、何かと便利」なスペースを付けてくれるわけだから、決して損ではなく得と考えられるからだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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