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2006年5月30日 (火)

ソーホー

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【NO.083】ソーホーのウソ・ホント

「ソーホー」って何のことなの?
 ソーホーは英語でSOHOと表記され、スモールオフィス/ホームオフィスを略したもの。自宅兼用の小さな仕事場という意味である。その誕生は90年代の半ば、ニューヨークのマンハッタンで、コンピューター関係のフリーランサーが数多く創業。彼らは、倉庫を改造した天井の高い自宅兼用の小さな仕事場を好んだことから、その自宅兼仕事場をソーホーとよぶようになった。
 いまは、コンピュータ関連に限らず、知識・専門職でフリーランスの人間のために企画された自宅兼仕事場全般がソーホーということになっている。

「ソーホー」と呼べるのは、どんなマンション?
 「ソーホー」型間取りに、必要な条件はない。分譲でもいいし、賃貸でもいい。ワンルームでも3LDKでも構わない。しかし、「ストレスなく仕事ができるスペース」となると、いくつかの要素が求められる。例えば、仕事場にはイマジネーションを生み出すためのゆとりが必要。つまり、リビングダイニングを仕事場兼用にするなら、ある程度の広さ(一人暮らしなら10畳以上、2人暮らしなら15畳以上)が必要だし、天井も高いほうがよい。そして、仕事をする部屋とは別に寝る部屋をしっかり確保しておくことも大切だ。
 そのため、日本ではLD部分の天井高が3mとか4mあって、ロフト付き——そのロフト部分で寝ることのできる間取りが「ソーホー」型の代表になっている。

「ソーホー」に短所はないの?
 ソーホーでは、立地も重要。インターネットを使って仕事ができるとはいえ、クライアント等からの急な呼び出しにも対応できるように、都心近くに位置しているほうが良いからだ。その上で、割安な家賃も求められるところ。ニューヨークのフリーランサーが倉庫を改造して自宅兼仕事場にしたのも、倉庫ならば都心近くでも家賃が安かったからだ。
 その点、日本はどうだろう。東京の都心部に、家賃が安く、住めるように改造できる倉庫などない。そこで、高い家賃や分譲代金を払って、ソーホー型間取りのマンションを借りたり、買ったりしなければならない。
 ソーホーの暮らしを手に入れるには、まずフリーランサーとして成功しなければならないわけで、この点が大きな短所といえるだろう。
 なお、分譲マンションのソーホー型間取りには「純粋な住居ではない」ため、公庫融資が使えないものがある。購入時には注意したい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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