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2006年5月30日 (火)

100回記念「最も重要と考えられる設備」

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【NO.100】100回記念「最も重要と考えられる設備」

櫻井幸雄が考える「最も重要な設備」とは?
 私が住宅関係の取材,原稿書きを始めたのは昭和50年代の後半。ちょうどそのころから普及しはじめた設備がある。それは「ヨッカン」とシステムバスの組み合わせだ。ヨッカンとは浴室換気乾燥機。浴室内の湿気をなくすこの設備は,開発当初からその仕組みがほとんど変わっていない。つまり,最初から完成度の高い設備であり,それゆえ爆発的に普及した。密閉度が高く,断熱性の高いシステムバスとヨッカンの組み合わせで,日本のマンションからカビやダニが大幅に減少した。
 それ以前のマンションでは,浴室に隣接する押入はカビだらけになるのが当たり前。そんなところに物をしまうほうが悪いとまで言われた。しかし,昭和50年代以降,押入が浴室に隣接していてもカビが生えることはまず,なくなった。おかげで間取りの制約が少なくなった事もあり,ヨッカンとシステムバスが果たした役割は大きい。

他に、高く評価する設備は?
 この他,集合住宅の住み心地,資産価値を高めた設備には給湯管,給水管のメンテナンスを簡単にし,湯温の変化を少なくするさや管ヘッダー方式。台所の使い勝手を向上させたシステムキッチンとシングルレバーの混合水栓。風による窓のガタつきをなくしたアルミサッシなど,いまでは当たり前になっている設備の中にも重要なものがある。
 誰にとっても重要な設備であるからこそ,付いているのが当たり前になったのだろう。

一方で,不満がある設備は?
 住宅設備は発売当初は好評だが,普及するにつれ,想像しなかった難点が指摘されることがある。最近の設備でそのことを感じたのは24時間換気システムだ。
 住戸内の空気を電動ファンなどの力をかりて強制的に入れ替えるのが24時間換気システム。室内環境を良好に保つ上で,その効用は大きい。そして,24時間換気システムのおかげで北向きの住戸でも生活しやすくなったのも事実。つまり,とてもすばらしい設備なのだが,これを真冬に作動させると,結構寒いのである。
 暖房を付けていても,すきま風が入ってくるようで寒い。といっても,換気システムのスイッチを切ると,今度は換気が悪くなるので,それもしにくい。
 そこで,理想的なのは熱交換式の換気システムになっていること。これなら,真冬でも屋外から入ってくる風が冷たいことはない。が,熱交換式の24時間換気システムは設備代が高くなるし,換気能力が落ちるという意見もある。
 もう一段,改良が求められる設備であることが,最近ようやく分かったのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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