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2006年5月30日 (火)

室外機置き場

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【NO.052】室外機置き場のウソ・ホント

「室外機置き場」って、どんなものなの?
 シングルレバーの混合水栓に、ハンド バルコニーと同様に建物から飛び出した場所なのに、バルコニーとは呼ばれない——それが室外機置き場だ。バルコニーと室外機置き場の違いは、ズバリ大きさ。室外機置き場はバルコニーより狭く、幅が1.5メートル以内、奥行1メートル以内というのが一般的。幅1メートル、奥行0.5メートルほどのサイズということもある。
 非常に狭いため、日光浴をしたり、洗濯物を干す場所としては不十分。あくまでも、エアコンの室外機を置く場所として使われる。そのため、部屋から室外機置き場への出入りは、簡単にできないようになっている。通常、バルコニーに面した窓は掃き出し窓(床面からの窓)になるが、室外機置き場に面した窓は、腰高窓(床から1メートル程度の高さに設置される窓)になるのが普通。バルコニーとして使うには狭いので、頻繁に出入りできないようにしているわけだ。
 このようにバルコニー状のほか、共用廊下の一部に設置される「室外機置き場」もある。これはどういうものかというと……。
 共用廊下に面した部屋には出窓が設けられることがある。共用廊下に出窓が飛び出している形式だ。その場合、出窓の下部分にスペースが空く。この空きスペースを「室外機置き場」として活用するわけだ。
 以上の二つが、「室外機置き場」である。

「室外機置き場」の長所は何?
 共用廊下に面した出窓下の室外機置き場は、いわばスペースを有効利用したもの。これに対し、バルコニー状の室外機置き場は、わざわざ室外機のためだけに“ミニバルコニー”をつくらなければならない。
 なぜ、費用をかけて室外機のためのスペースをつくるのか。
 それは、なるべくエアコンの室内機の近くに室外機を置きたいからだ。室外機を置く場所が限られると、部屋の位置によってはパイプを長くしなければならない。これは効率がわるいし、パイプ代も高くなる。それで、必要な場所に室外機が置けるように、室外機専用の“ミニバルコニー”を設置するわけだ。
 室外機置き場の場合、小さくいし、さほど重くないため、通常のバルコニーを設けるより工事費用が安く済む。それで、バルコニーではなく、室外機置き場にする、という理由があるのも事実だ。

もっと狭い「花台」との違いは?
 「室外機置き場」よりもっと小さいのもので、「花台」と呼ばれる“ミニミニバルコニー”もある。この花台は、室外機も置くことができず、奥行30センチ程度のことも。用途は鉢植えなどを並べ、家を飾るためのもの。実用性は乏しいため、工事費を節約する場合には設置されない。小さくても花台が設置されていれば、お金をかけた建物の証拠になるわけだ。

使いやすい「室外機置き場」のポイントは?
 室外機置き場は狭くてもよいのだが、それも限度問題。大型の室外機が置けないほど狭くては用をなさない。二部屋以上の室外機を兼ねるマルチタイプの場合、室外機が大きくなる。大型の室外機を設置するときは、それに見合う大きさの室外機置き場が必要だ。
 さらに、ただ置けるだけでなく、多少のゆとりが必要。建物壁面との間のすき間が狭いと、熱がこもり、夏場の冷房能力が落ちたり、消費電力が上がってしまう危険性がある。また、直射日光のあたる室外機置き場も夏場の冷房能力が落ちやすい。
 共用廊下に面した出窓下に室外機置き場がある場合、夏場、室外機からの熱気で共用廊下の温度が上がってしまうことがある。共用廊下を歩いていると、室外機から熱気が吹き出し、不快になることも。共用廊下側に室外機置き場のあるマンションでは、そういう弊害も覚悟しなければならない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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