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2006年5月30日 (火)

キーシステム

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【NO.009】侵入犯に強いキーシステムのウソ・ホント

不正解錠の手口にはどんなものがあるの?
 鍵以外の道具を使い、居住者の了解無しに錠を開くことを「不正解錠」という。その手口は大きく分けて三つ。
(1)鍵穴に道具を差し込み、あたかも正式なキーを使ったように解錠する。
(2)錠や錠のまわりを壊して開ける。
(3)何らかの方法で、ドア内側のノブを回して解錠する。
 その中で有名なのが(1)の方法で、「ピッキング」と呼ばれる道具を使うケースが多い。耳掻きのような金属棒を鍵穴に差し込み、中を操作して解錠する手口だ。
 窃盗犯は、できるだけ形跡を残さずに侵入を果たしたい。家の中に入ったことが分からなければ、預金をおろしたり、盗品の処分を行う時間をかせげるから。そのため、明らかな痕跡を残す(2)の方法は最低で、ピッキングが理想の技術となるわけだ。

不正解錠に強い錠って何?
 「不正解錠に強い」という錠のシステムは、ピッキング道具を使っても開けにくい構造の錠を指すのが一般的。そのため、ピッキング以外の不正解錠の手口——例えば、ドアのぞき穴(ドアスコープ)をはずし、そこから道具を差し込み、ドア内側のノブを回す手口などには無防備になりがち。
 そして、ピッキングに強い錠も、100%不正解錠を防げるわけではない。というのも、「専用の鍵でなければ絶対に開かない」錠をつくると、万一、鍵を無くしたときに困るから。鍵と錠のメーカーは、「不正に開けることはできないが、万一のときは鍵がなくても開く錠」をつくらなければならないという矛盾を抱えている。
 どんな錠も不正解錠を100%防ぐことはできないが、不正解錠が簡単にできる錠とむずかしい錠がある。むずかしい錠が「不正解錠に強い」ものなのだ。侵入犯にとってむずかしい錠は解錠に時間がかかり、仕事中に見つかる危険も高まる。だったら、もっと簡単に開けることができる錠を狙うわけだ。

ピッキングに強い錠って、具体的にどんなもの?
 ピッキングに強い錠の代表が、ディンプルキーといわれるもの。鍵にギザギザが付いているだけでなく、広い面にえぐったような凹みも付けられ、このくぼみで識別するタイプだ。
 国産品で1万5000円から2万円程度。輸入品はその1.5倍から2倍が目安になる。ディンプル型を使えば、とりあえずは安心。しかし、未来永劫、不正解錠を防いでくれるわけではない。いずれ、ディンプル型を不正解錠する技術が“開発”されるのは間違いないからだ。

ワンドア2ロックは本当に効果があるの?
 では、防犯効果が高いのはどんなキーシステムか。現実的には、不正解錠しようとしても手間がかかる錠が二つ以上付いていること。いわゆる「ワンドア2ロック(錠)」が、基本だ。
 二つ目の錠はドアの上の方か下の方に付け、不正解錠しようとすると、不自然な姿勢を強いられる場所ならばなおよし。そして、5年〜10年おきくらいに最新の錠に交換する。そのくらいしなければ、安心できない時代になったのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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