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2006年5月30日 (火)

両面バルコニー

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【NO.147】両面バルコニーのウソ・ホント

「両面バルコニー」ってどういうもの?
 両面バルコニーというのは、バルコニーが対局に2面あることを指す。
 例えば、南向きの住戸の場合、南面と北面にバルコニーがあるという意味。そうではなく、南面と東面の2カ所にバルコニーがある場合は「2面バルコニー」となり、両面バルコニーとは呼ばれない。
 メインのバルコニーの対局(反対側)にもう一つのバルコニーがある場合が両面となるわけだ。

「両面バルコニー」の長所は?
 両面バルコニーは、大きなセールスポイントとなる。それは住戸の独立性が高まるから。そして、両面バルコニーの住戸は数が少ないこともセールスポイントになる理由の一つだ。なぜ、数が少ないのかを説明しよう。
 両脇を他の住戸で挟まれた「中住戸」の場合、窓を設置できるのは基本的に2面だけ。南向きであれば、南面と北面に窓が設置され、東面と西面は隣戸と接する壁となる。
 窓を設置できる南面と北面のうち、北面にはバルコニーを設置しにくい。みんなで使う通路=共用廊下に接することが多いからだ。だから、両面バルコニーは数が少なくなるわけだ。
 共用廊下に接した窓だと、開け放した生活はしにくくなる。窓を閉め、カーテンやブラインドも閉じておくのが普通だ。これに対し、両面バルコニーの場合は、窓を開けておきやすい。南面の窓も北面の窓も開け放しやすいので、住戸内の風通しがよくなるという長所もある。
 さらに、窓のそばを他人が通行するということもないので、プライバシーを保ちやすいなど、両面バルコニー長所は多いのである。

「両面バルコニー」に短所はないの?
 長所の多い両面バルコニーだが、最大の短所は数が少ないこと。両面バルコニーを実現するには共用廊下をなくし、隣り合う2戸に対し1基のエレベーターや階段室を設けるなどの設計が必要だ。
 もしくは、共用廊下と住戸の間を離す「空中廊下」方式を採用し、開いた空間を利用してバルコニーを設置する工夫が求められる。
 いずれも手間と費用がかかり、分譲価格や賃貸料を上げる要因となってしまう。
 採用したいが、簡単には採用できない——それが両面バルコニーの短所になるわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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