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2006年5月30日 (火)

ルーフバルコニー

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【NO.131】ルーフバルコニーのウソ・ホント

ルーフバルコニーって、どういうものなの?
 ルーフバルコニーは、ルーフ=屋根のバルコニーのこと。つまり、住戸の屋根部分を活用したバルコニーという意味だ。
 一般のバルコニーの場合、その下は部屋ではない。バルコニーの下にあるのは、下の住戸のバルコニー。これに対し、ルーフバルコニーは屋根を活用しているため、その下には、下部住戸の部屋がある。それが、ルーフバルコニーの条件となる。
 それでは、なぜ、住戸の上=屋根部分がバルコニーになるのか。これは、二つのケースがある。
 一つは、上の階になるほど、建物が細くなる場合だ。例えば、4階では建物の奥行が10mあるのに、5階では奥行が6mになるとき、5階の住戸に奥行4mのルーフバルコニーが生じるわけだ。
 もう一つのケースは、階ごとに建物がズレている場合だ。斜面を生かしてマンションを建設すると、建物は段々畑のようになる。このようなマンションは「斜面マンション」と呼ばれるが、斜面マンションではすべての住戸をルーフバルコニー付きにできることになる。

使いやすいルーフバルコニーとは?
 ルーフバルコニーには使いやすいものと、使いにくいものがある。使いやすいか、使いにくいかは日当たりで決まる。日当たりのよい南向きであれば、植物の生育がよく、ひなたぼっこもしやすい。つまり、利用価値が高い。しかし、日が当たらない北向きの場合、植物の生育がわるいので、鉢植えを置く場所として適さない。夏以外は、快適でもない。つまり、利用価値は低くなる。
 斜面マンションのバルコニーは南向きのものが多く、概して利用価値の高いものが多くなる。
 これに対し、上に行くほど建物を細した結果として生じたルーフバルコニーは、北側に設置されやすい。というのも、上に行くほど建物を細くするのは、北側の隣地の日当たりをよくするため。ということは、建物の北側を削って細くすることになる。必然的にルーフバルコニーは北側に設置されるわけだ。このような北側のルーフバルコニーは、南側のルーフバルコニーより利用価値が劣ることを覚えておきたい。

ルーフバルコニーのルールは?
 ルーフバルコニーは、住戸の上に位置するため、「走り回ってはいけない」というように、特別のルールを設けることが多い。そして、1階住戸の専用庭と同様に、毎月使用料を徴収されるのが普通だ。月額で数百円とか千円程度のことが多いが、通常のバルコニー付き住戸より、負担が増えることは覚悟したい。
 その他、大型の物置など、簡単に動かすことのできないものを置いてはいけない——これは、通常のバルコニーと同様である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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