リノリウム
【NO.127】リノリウムのウソ・ホント
■「リノリウム」ってどういうもの?
リノリウム(リノリュームと表記されることもある)という素材は、歴史の古い素材で、かつては戦艦の甲板に使われ、病院の床にも用いられるもの。一見、コールタールや艶のないビニール素材のようにも見える。その原料は亜麻(あま)という植物のタネからつくられる亜麻仁油(アマニユ)。参考までに、日本で麻とよばれる植物は亜麻(リネン)、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート)などを総称したものである。
亜麻仁油に松ヤニ、コルク粉、顔料などを加え、それを黄麻(ジュート)の布に塗り固めたシート素材がリノリウムだ。歴史の古い素材だが、ビニール素材におされ、需要が減少。それが、自然素材の再評価で再び注目されるようになったと言うわけだ。
■「リノリウム」の長所、短所は?
自然素材であるため、有害な物質を発生させない。そして、廃棄するときも焼却しやすいし、土に埋めても汚染などを起こさない。つまり、人と自然にやさしいことが大きな長所になる。
亜麻仁油の成分により、抗菌効果があるため、医療施設の床に採用されることが多い。自然素材だが、発火点が高いため、燃えにくいのも長所になっている。
非常に丈夫な素材だが、紫外線で変色することがあるので、直射日光が当たるところには向かないとされる。
■「リノリウム」の最新傾向は?
最新のマンションではリノリウムが見直されている。具体的には、洗面所の床材に採用されるケースがあるのだ。洗面所の床で一般的なのは、クッションフロア。これはビニール素材であるため、風合いに欠ける。そこで、抗菌効果もあるリノリウムが見直されているわけだ。
地味な素材だが、これから採用例が増えてゆくものと考えられる。
| 固定リンク

