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2006年5月30日 (火)

システムキッチン

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【NO.023】システムキッチンのウソ・ホント

システムキッチンの人工大理石って何?
 システムキッチンは作業台(カウンター、天板ともいう)の素材で、種類が分けられる。すなわち人工大理石のシステムキッチンとステンレスのシステムキッチンだ。このほか、キッチンの作業台には、木にタイル貼りとか天然石のものもある。しかし、システムキッチンで一般的なのは人工大理石とステンレスだ。このうち人工大理石とは、合成樹脂を天然の大理石風に色づけしたもの。大きくとらえればプラスチックの一種であるが、強化素材が加えられており、割れたり欠けたりせず、表面にキズも付きにくい素材だ。
 といっても、天然の大理石とは明らかに異なり、一目で合成樹脂であることが分かる。しかし、本物の大理石より安く、加工しやすいために広く使われている素材である。
 なお、人工大理石は、ポリエステル系とアクリル系があり、高級なのはアクリル系。値段も高いのだが、アクリル系の人工大理石は、表面をサンドペーパーなどでこすっても、模様が消えないなどの長所がある。

作業台は、人工大理石とステンレスのどちらが使いやすいの?
 システムキッチンは、当初、ステンレスを作業台に使っていた。しかし、ステンレスだと安っぽい印象を持つ人がいたし、キズが付きやすいことも不評だった。そこに登場したのが人工大理石。こちらは見た目の高級感があるため、広く普及するようになったのである。
 しかし、この人工大理石、すべての人に評判がよいわけではない。「高級感がある」といっても、そう感じない人もいるし、人工大理石特有のの欠点を嫌う人もいるからだ。特有のの欠点とは、若干、熱に弱いこと。といっても燃えやすいワケではない。熱い鍋ややかんを直に置くと、焦げたような輪模様が残ってしまうのである(サンドペーパーでこすれば落ちる)。
 その点、ステンレスは、気兼ねなく、熱い鍋ややかんを置くことができる。現在は、ステンレスの作業台も進化し、厚さが1mm以上のステンレス板を用い、高級感を感じさせるものが出ている。さらに、表面に模様を入れることで、キズが気にならない工夫も行われ、ステンレスだから「安っぽい、キズつきやすい」とは一概に言えなくなっている。
 ちなみに、流しに熱いお湯を捨てると、「ボコン」と音がするのは、ステンレスが薄い証拠。1mm以上のステンレスを使っていれば、ボコンと言わないので、お試しを。

輸入品のシステムキッチンと国産のシステムキッチンはどう違うの?
 2000年ごろからの都心マンションブームで、一気に増え始めたのがドイツ製やイタリア製など輸入のシステムキッチン。その中には、システムキッチンだけで500万円を超えるようなものもあり、夢のキッチン設備などといわれたりしている。
 それらの性能は極めて高い。引き出しを開け閉めする感触に重厚感があり、塗装も入念。阪神・淡路大震災のときも、輸入ブランドのシステムキッチンからは、上部吊り戸棚に入れた鍋類が飛び出さなかったという報告もある。地震時の飛び出しを防ぐ「耐震ラッチ」という設備があるが、輸入ブランドのシステムキッチンには、耐震ラッチが付かない。しかし、扉に重量感があるため、飛び出しを防いだのである。
 このように高性能の輸入システムキッチンだが、中には故障時の対応が迅速ではないという声があるのも事実。アフターサービスの点では、国産品のほうがまだ上であるようだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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