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2006年5月30日 (火)

プッシュプルハンドル

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【NO.046】プッシュプルハンドルのウソ・ホント

「プッシュプルハンドル」って、どんなものなの?
 玄関ドアに長さ50〜60センチ程度の手すり状のバーが付けられ、そのバーを押したり、引いたりすることで、ドアの開け閉めができるもの──それが、プッシュプルハンドルだ。
 ドアを引いて開けるときはバーも引く。ドアを押して開けるときはバーも押す。そうすると、丸いドアノブを回したときと同様にドア錠のストッパーが解除される仕組みになっており、スムーズにドアが開くわけだ。
 押したり引いたりするバーの上下には鍵穴が設けられ、ここにキーを差し込んで施錠する。防犯の効果が高いとされる「2ロック」を一体化しているのも、プッシュプルハンドルの特徴である。

プッシュプルハンドルの長所って何?
 従来の玄関ドアには、丸いドアノブや長さ10センチ程度のレバーが付けられ、それを回したり、押し下げることでストッパーを解除し、ドアの開閉を行った。これに対し、プッシュプルハンドルでは、「ドアを押して開けるときはバーも押す」「ドアを引いて開けるときはバーも引く」というシンプルな操作で開け閉めできるのが特徴。そのため、両手に荷物を持ったり、子供をだっこしているときでも、ドアが開けやすい。例えば、肩でバーを押したり、指先をバーにかけて引くことでドアを開けることができるわけだ。
 これは、握力の弱い子供や高齢者でも開閉が楽になることを意味している。
 玄関ドアの開閉が楽になる。これこそがプッシュプルハンドル最大の長所。この長所が支持され、分譲マンションを中心に採用例が増えているのである。

プッシュプルハンドルに短所はないの?
 昨今、集合住宅のドアは大型化し、重くなる傾向がある。特に分譲マンションのドアは重い。この重いドアを開け閉めするには、体重をかけやすいプッシュプルハンドルが向いていることもあり、プッシュプルハンドルが使われるケースが増えている。
 これを実際に使った人の声を聞いても、特にこれといった不満はない。「丸いドアノブやレバーハンドルならば、ビニール袋などを掛けやすかったが、それができない」という声がある程度。留守のとき、回覧板などをビニール袋に入れてドアノブに掛けておくことがあるが、プッシュプルハンドルだと、それができないというのだ。大きな欠点とはいえないだろう。このほか、レバーハンドルに比べて多少値段が高くなることが欠点といえば欠点となる。
 もっとも、デザインを重視する建築家の中には、「プッシュプルハンドルは機能的だが、美しくない」という人も。デザイン豊富なレバーハンドルに比べ、プッシュプルハンドルは、まだデザインのバリエーションが少ないせいかもしれない。
 そのため、建築家が手がける最新マンションの中には、あえてプッシュプルハンドルを使わず、レバーハンドルを採用するケースもあることを付け加えておきたい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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