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2006年5月30日 (火)

腰高窓

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【NO.103】腰高窓のウソ・ホント

「腰高窓」とよばれるのは,どんな窓なの?
 腰高窓とは,その名のとおり,大人の腰の位置から始まる窓のこと。床から80センチ〜1mほどの高さから始まって,窓自体の高さは90センチ程度。幅は,様々だが,180センチ程度のものが多くなる。つまり,畳1枚サイズの窓を横にして壁の中ほどに設置した窓が「腰高窓」の代表というわけだ。
 腰高窓で,壁面から飛び出したものが「出窓」。この場合,腰高窓ではなく,「出窓」という呼び方が優先される。腰高窓で特殊なものが出窓であり,一般的な腰高窓より出窓のほうが利用価値が高いため,「出窓」という呼び方が優勢になるのだろう。

「腰高窓」の長所は?
 床面近くからはじまる「掃き出し窓」のほうが窓面積が大きく,採光能力が高い。つまり,掃き出し窓を付けたほうが部屋の中が明るくなるのだが,掃き出し窓はどこにでも設置できるわけではない。例えば,窓の外にバルコニーでもあれば良いのだが,超高層の上層階で「窓の外は空」という場合,掃き出し窓は危なくて設置できない。
 そこで,直接,外に面した壁に設けられる窓は,危険防止のため,腰高窓にせざるを得ないのだ。
 また,西を向いた窓で,西日が直接当たるため,掃き出し窓だと夏に暑くなりやすいため,腰高窓を採用することもある。つまり,掃き出し窓では不都合が生じるとき,腰高窓であれば,その不都合を解消してくれるケースがあるわけだ。
 さらに,実際に使ってみると,腰高窓には思わぬメリットがあることに気づく。例えば,窓を背にしてソファや背の低い収納家具を置くと,実に納まりがよい。窓を背にして家具を置きたいとき,腰高窓は非常に好都合になるわけだ。

「腰高窓」に短所はないの?
 一方,腰高窓で不満が生じやすいのは,それを和室に設置したとき。和室では,畳に座ったり,寝転んだりするので,視線が下がる。この「下がった視線」から腰高窓をみると,上に空が見えるだけ。目の正面には壁が見え,ガラス窓はその上に位置することになるからだ。
 そのため,部屋が狭くみえてしまうという声もある。和室には,やはり掃き出し窓が欲しいところである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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