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2006年5月30日 (火)

耐震ラッチ

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【NO.003】耐震ラッチのホントの実力

耐震ラッチってどんなもの?
システムキッチンには、収納スペースが多い。作業台やシンクの下に引き出しや扉付きの棚があり、上部にも棚がある。この上部の棚を「吊り戸棚」という。この吊り戸棚に付けられるストッパーが「耐震ラッチ」と呼ばれる装置。震度4以上になると自動的にストッパーがかかる方式や、常時ストッパーがかかり、扉を開きたいときはそのストッパーをはずす(地震のときはストッパーをはずさないので、扉が開かない)方式などがある。

特徴は、大地震の揺れで、扉が勝手に開くのを防ぐこと
耐震ラッチを扉に付けるのは、大地震が起きたとき、揺れで扉が勝手に開くのを防ぐため。
キッチンの上部吊り戸棚はスペースが大きいため、いろいろなものが入れられる。場合によっては、重い鍋類も入る。
耐震ラッチは、それらが飛び出すのを防いでくれる。
また、コンロで火を使っている場合、上から物が落ちてくると火災になる可能性もあり、それを防ぐ目的もあるわけだ。

問題は、本当に地震の揺れの効果的か、ということ
一般的に、耐震ラッチは地震に効果的であるとされる。しかし、「震度●までの揺れに耐える」というような性能は明記されていないし、「震度●以上に耐える装置を使わなければならない」という安全基準もない。
実際、この装置はプラスチック製で華奢(きゃしゃ)なものが多く、少々不安。そして、阪神淡路大地震での体験談を聞くと、不安はさらに高くなってしまう。

阪神淡路大震災の被災地では
阪神淡路大震災の後、被災地のマンションを調べた建設関係者、不動産会社関係者の話を聞くと、口をそろえて「耐震ラッチがあっても、扉は開いていた」という。一方で、ドイツ製など輸入品のシステムキッチンは、耐震ラッチがなくても扉が開かず、中の物が落ちなかったとも……。
阪神淡路大震災は、今から8年前のこと。現在よりも性能が劣る耐震ラッチを使っていたのかもしれない。しかし、耐震ラッチの安全基準がない以上、この装置を過信せず、上部吊り戸棚には重いものを入れない心構えが必要だろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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