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2006年5月30日 (火)

ウォークインクロゼット

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【NO.031】ウォークインクロゼットのウソ・ホント

ウォークインクロゼットには、どんな特徴があるの?
 その名の通り「歩いて入ることのできる」くらい広い洋服入れ・ウォークインクロゼットは、特に主婦の人気が高い。その理由は、「それがあれば、家の中が片づく」、もしくは「片づきそう」であるからだ。実際に片づくかどうかは後で述べるとして、確かに大きな収納能力は魅力。さらに、靴やバッグなども服と一緒にしまえるウォークインクロゼットならば、コーディネイトしながら、身につける物を1カ所で選ぶことができる長所もある。そのため、「服が好き」というタイプの人に好まれる収納スペースとなっている。
 服をしまうのが主たる目的であるため、ハンガーに掛けた服をしまいやすいように、パイプを通してあることがウォークインクロゼットの条件。さらに、箱に入れた靴やバッグ、帽子類をしまいやすいように、上部に棚を設けることも多い。このパイプや棚がなく、単に広いだけの収納スペースだと、ウォークインクロゼットではなく「納戸」ということになってしまう。ウォークインクロゼットにとってパイプは必須アイテムということになるわけだ。

現在の「ウォークインクロゼット」事情はどうなっているの?
 現在のウォークインクロゼットには、いくつかの新しい工夫が生まれている。例えば、ウォークインクロゼット内にシステム収納を設置するのもその一つ。システム収納というのは、パイプや棚、そして引き出し類が同じデザインでそろえられ、好みの場所にセットできるもの。ウォークインクロゼット内の使い勝手を向上させるための工夫だ。
 さらに、ウォークインクロゼットのドアを複数設け、通り抜けできるようにする工夫もある。例えば、寝室と洗面所の間にウォークインクロゼットを設け。寝室からウォークインクロゼットを通り抜け、洗面所に行けるようにするもの。これで、朝起きてから洗面したり、シャワーを浴びて着替えという作業がスムーズに行える。機能的に生活できる工夫というわけである。
 とりわけ広いスペースのあるウォークインクロゼットでは、化粧台を設けることもある。ウォークインクロゼット内で着替え、さらに化粧までできるようにしてあるわけだ。ここまでくると、本格的に洋風な暮らしが実現する。

ウォークインクロゼットに短所はないの?
 さて、便利そうなウォークインクロゼットだが、使ったときの短所はないのだろうか。実は、使ってみると、意外に不便という感想が少なくない。例えば、期待したほど収納量が多くないという声がある。それは、壁に沿ってパイプがあり、そこに服を掛けると、中央部分が無駄に空いてしまうというもの。そこに物を置くと、今度は服を探しにくい。だから、スペースが無駄と思いながらも、開けておくしかないというのだ。正方形に近いウォークインクロゼットの場合、そういう短所が生まれがちなことも覚えておきたい。
 別の不満では、「においがこもる」という声もある。窓があれば、そんな不満も解消できるだろう。しかし、窓がないウォークインクロゼットの場合、ときどきドアを開けっ放しにして換気をしないと、においがこもる可能性があるわけだ。
 そして最大の短所は、「いい気になって詰め込んでいたら、不要品の倉庫になってしまった」というもの。ウォークインクロゼットのおかげで、家の中が片づくのは最初のうちだけ。ウォークインクロゼットが飽和状態になると、家の中が散らかってくる。しかも、ウォークインクロゼットはいらないものだらけ、という最悪の状況になりがち。ウォークインクロゼットは、収納量は多いものの、家の中を片づける魔法の箱ではないことを心しておきたい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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