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2006年5月30日 (火)

冷凍庫

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【NO.037】冷凍庫のウソ・ホント

冷凍庫にはどんな種類があるの?
 冷蔵庫のように扉を開けて出し入れするタイプが「扉式」。これに対し、蓋を開けて上から出し入れするタイプを「ストッカー型」もしくは「ボックス型」とよぶ。冷気を逃がさないことを第一に考えると、ストッカー型がすぐれている。冷気は下部にたまるため、蓋を開閉しても、冷気が逃げにくいから。そして、蓋状の扉なら万が一にも「扉をきちんと閉めるのを忘れたため、中のモノが解凍されてしまった」などということが起こりにくいからだ。
 半面、ストッカー型の短所は下部に入れた食品を取り出しにくいこと。新たに入れる食品を積み重ねてゆくため、下の方は仕舞ったまま忘れられるケースも。食品の入れ方に工夫が求められるわけだ。 一方、扉式は、中の食品を取り出しやすいのが長所。短所は。扉を開けるたびに冷気が逃げ、効率がわるいこと。扉をきちんと閉めず、中の食品が解凍される事故も起きやすい。
 また、ファン式と直冷式といった違いもある。ファン式は、冷気をファンで循環させ、庫内を均一に冷やす方式。霜が付かないのも長所のひとつ。これに対し、直冷式は、庫内の一部を冷たくして、自然に冷気が広がる方式。庫内の温度を下げやすく、無風なので食物が乾燥しにくい長所もある。が、ときどき霜とりをしなければならないという短所も覚悟しなければならない。
 そのため、使い勝手の良さを第一優先にすれば、扉式でファン式のものがよい。一方、庫内の冷凍温度をより低く保ちたいときは、ストッカー型で直冷式の組み合わせがベストとなる。

冷凍庫に入れた食物はどれくらいもつの?
 冷凍庫に入れれば、食物は半永久的にもつ、と考えられがち。しかし、家庭用として販売されている冷凍庫の大半は、「食べ物を半永久的にもたせる」ことができない。実際に「半永久的にもつ」のは、業務用の冷凍庫の場合だ。その違いは冷凍能力の違いによる。
 食べ物が腐るのは、細菌類が繁殖するから。この細菌類の活動を弱めれば、ものは腐りにくくなる。細菌はマイナス18度以下になると、活動を停止する。そのため、このマイナス18度が冷凍庫の性能を測る一つの目安になっている。家庭用冷凍庫の場合、常時保持温度がマイナス20度というものが多いが、それはマイナス18度を意識した数値だ。マイナス18度に対し、マイナス20度なら余裕があるようだが、さていかがだろう。
 実は、常時保持温度がマイナス20度では、18度を維持しにくいのだ。家事作業では、冷凍庫の扉を開ける機会が少なくない。そして、扉を開けるたびに庫内の温度が上昇し、マイナス18度より高くなってしまうことが多いのだ。
 業務用の冷凍庫なら、常時保持温度がマイナス30度以下。さらに高性能型ならマイナス50度を保つ能力がある。マイナス50度ならば、マグロの刺身も長くストックできるのだが、マイナス20度程度の冷凍庫なら、もって2週間。1週間ほどが家庭用の冷凍庫で、マグロの刺身をストックできる限界だ。

気になる冷凍庫の値段と電気代は?
 家庭に導入できるサイズの冷凍庫で、マイナス30度以下の超冷凍を実現できる機種は限られる。種類が少なく、値段も高め。200リットル程度の大きさで20万円を超えてしまう。
 もっと小さく、マイナス20度レベルならば、5万円を切る価格帯で購入可能だ。毎月の電気代も安くはなく、100リットル以上で、マイナス30度レベルの場合、5000円から1万円程度を覚悟したい。
 冷凍庫は、初期投資も、維持費も高い設備なのだ。1,2週間に1度程度の買い物でまとめ買いをし、食品を冷凍保存しようとすると、電気代が高くなってしまうことも覚悟しなければならないのだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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