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2006年5月30日 (火)

出窓

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【NO.065】出窓のウソ・ホント

「出窓」は,どのようにつくられるの?
 「出窓」は,建物から飛び出したような窓を指す。この出窓,木造・軽量鉄骨のアパートと鉄筋コンクリートのマンションではつくり方に違いがある。木造・軽量鉄骨のアパートの場合,建物に窓枠を開け,そこに「アルミ・木・ガラス」で成形した出窓ユニットをはめ込むだけ,というのが一般的。意外に簡単に設置する事ができる。
 これに対し,鉄筋コンクリートの建物の場合,出窓枠や出窓の上下を鉄筋コンクリートでつくり,そこにアルミサッシをはめ込むケースが多い。小さな出窓の場合,出窓ユニットをはめ込むだけという事があるが,大型出窓はたいていこの工法でつくられる。  この違いが,後述する「出窓」の短所に大きな影響を与えることになる。

「出窓」の長所って何?
 出窓の長所は,部屋の印象がおしゃれになること。また,部屋が畳数より広く感じられる長所も大きい。さらに,出窓部分に観葉植物を置いたり,ラジカセを置くなどできる利点もある。出窓があると,部屋が広く見えるだけでなく,実際に広く使えるのである。
 また,出窓には建築上の利点もある。
 それは,一定の基準を満たす「出窓」は,建ぺい率,容積率に算入されないということ。簡単にいうと,ある土地に限度いっぱいの建物を建て,その建物から飛び出す出窓を付けても違法建築にはならないのだ。
 分譲マンションの場合も,出窓の広さは,専有面積に算入されない。だから,出窓部分は固定資産税の対象にならないし,管理費や修繕積立金を計算する基準となる専有面積にも勘案されない。非常に細かい事だが,出窓にはそんな長所もある。

「出窓」の短所は?
 住み心地を向上させる出窓だが,短所もある。それは,断熱性が低く,外気の影響を受けやすいという事だ。
 例えば,夏は外の暑さが出窓から伝わり,冬は寒さが伝わりやすいというもの。特に,冬は窓ガラスやアルミ枠が冷えきるため,結露が生じやすいという短所がある。この短所は,窓枠にはめ込む「出窓ユニット」で特に発生しやすい。
 断熱性を高めるため,複層ガラスを用いる方法があるが,そうすると,コストが高くなり,採用しにくいのが実情。分厚いカーテンなどで断熱性を高める工夫が求められる。
 このほか,窓ガラスの外側が拭きにくいとか,泥棒に狙われやすいという短所を指摘する人もいるのが実情だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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