システムキッチンの「引き出し収納」
【NO.075】システムキッチンの「引き出し収納」のウソ・ホント
■システムキッチンの「引き出し収納」って、どういうものなの?
流しとコンロ、作業台が一体化し、継ぎ目なく一体成形されたのがシステムキッチン。その下部は大部分が収納として活用される。一部は小さな引き出しに。その他多くのスペースは鍋や一升瓶などがしまいやすいように、大型の収納スペースになるのが普通だ。
従来、大型の収納スペースには開き戸を付けるのが一般的だった。観音開きの扉や片開きの扉を設けたわけだ。この開き戸方式の場合、奥にしまったものを取り出すとき、腰を屈めなければならなかった。その不便さを解消するのが、引き出し式の収納である。
引き出しといっても、お玉や布巾をしまう引き出しよりずっと大きなサイズで、頑丈にできているもの。だから、鍋や一升瓶を多く納めても大丈夫——それが、引き出し収納である。
■「引き出し収納」の人気の秘密は?
引き出し収納の長所は、重い鍋や一升瓶をしまいやすく、取り出しやすいこと。特に、奥にしまったものを取り出すとき、開き戸方式のように腰を屈める必要がない点が好評の理由だ。引き出しを引っ張りだして中を点検できるため、食品のストックを確認しやすいという長所もある。さらに、収納量が増えるという長所もある。それは、システムキッチンの最下部。「台輪」と呼ばれる部分にも薄い引き出しを設け、缶詰類のしまい場所として活用できるからだ。
使いやすい上に、引き出し収納にはお洒落な印象もあり、それも人気を集める要因になっている。
■「引き出し収納」には短所はないの?
極めて便利な引き出し収納なのだが、まったく欠点がないわけでもない。例えば、「L型キッチン」の場合、コーナー部分には引き出しを設置できず、その部分だけは開き戸にせざるを得ないことがある。
また、シンク下部にディスポーザーや浄水器等がある場合、器具のスペースをよけるため、引き出し内がひどく狭くなるという欠点もある。その場合、シンク下部だけは開き戸にするという事態が生じがちで、引き出し式と開き戸式が混在するシステムキッチンも生まれている。
このほか、安価なシステムキッチンには引き出し式がなく、開き戸式を選ばざるを得ないのも欠点というか残念な点である。
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