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2006年5月30日 (火)

掃き出し窓

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【NO.077】掃き出し窓のウソ・ホント

「掃き出し窓」って、どういうものなの?
 「掃き出し窓」とは、床面から立ち上がる背の高い引き戸式窓のことだ。昔、掃除機がない時代、ほうきで畳の床や板の間を掃いた。集めたゴミを庭に掃き出す事ができる窓——それが、「掃き出し窓」と呼ばれる所以である。
 掃き出し窓と並ぶもう一つの基本的窓形状が「腰高窓」。それは、大人の腰の高さ=だいたい90センチ程度の高さから始まる引き戸式窓の事。腰高窓では、ほうきでゴミを掃き出すことができない。また、窓から出入りするのも困難。この二つを容易に実現できるのが掃き出し窓というわけだ。

「掃き出し窓」の長所は?
 掃き出し窓の長所は大きく分けて二つ。一つは、前述したように「窓からゴミを出したり、人が出入りしやすいこと」。二つ目は、「窓面積が大きくなるので、通風・採光がよく、開放感があること」だ。
 以上の理由から、バルコニーや専用庭に出入りしたい部屋、大きな窓を設けてゆったりしたい部屋に掃き出し窓が設置されやすい。具体的にいえば、リビングに設置されることが多い窓。それが、掃き出し窓ということになる。

「掃き出し窓」には短所はないの?
 実は、掃き出し窓にはいくつかの弱点がある。例えば、窓に面して家具を置くと、家具が日焼けするし、外から家具の背後が見えてかっこわるいことになる。また、窓面積が大きいため、カーテンやブラインドも大きなものが必要で、そのための費用がかかるのも弱点といえば弱点だ。
 さらに、浴室の位置をバルコニーに面した場所に変更できるというとき、そこに掃き出し窓があると、浴室を設置しにくいという事情もある。浴室を設けるなら、腰高窓のほうがいいわけだ。腰高窓であれば、窓の下部にテレビや家具、ソファを置きやすいという長所もある。
 そこで、必要に応じて、掃き出し窓と腰高窓を使い分けるのが現実的となるわけだ。

「掃き出し窓」の最近の傾向は?
 掃き出し窓で、今流行っているのは、「フルフラット」にすること。例えば、リビングの床とバルコニーの床を同じ高さとし、掃き出し窓のレール部分も床と同じ高さにおさめるわけだ。そうすると、リビングとバルコニーが一体化し、広がりが生まれる。
 ただし、フルフラット化を行うためには、雨水が室内に入ってこないようにする必要がある。バルコニーの設計やサッシのレール部分に特殊な工夫が求められるのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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