« 24時間換気システム | トップページ | バルコニー手すり部分 »

2006年5月30日 (火)

網入りガラス

Juusetsunavi_back

【NO.028】網入りガラスのウソ・ホント

網入りガラスって何?
 網入りガラスというのは、網状の鉄線が入ったガラスで、商業ビルだけでなく、住宅にも使われる。しかし、どんな窓にも使われるというわけではない。使われるのは、ビルが密集する地域の窓など……。このことから、「このガラスは防犯用」と思っている人が少なくない。が、防犯用というのは間違い。正解は、火災の延焼を防ぐ防火用のガラスだ。
 建築基準法の規定により、防火地域や準防火地域では、この網入りガラスを使わなければならない。理由は、網入りなら、熱でガラスが割れてもガラスが飛び散らず、延焼を防ぐ効果があるからだ。

網入りガラスは、防犯性も高いのでは?
 防火地域や準防火地域は、建物が密集する地域が多いため、網入りガラスは防犯用の印象が強くなりがち。実際、鉄線が入っていることから、泥棒などの侵入よけの効果も高い印象がある。しかし、実際はどうだろう。
 網入りガラスは、割れにくいわけではなく、単に割れたガラスが飛び散りにくいだけ。これは、泥棒にとっては、むしろ好都合。防犯性が高いどころか、どちらというと、泥棒に入られやすい窓となるわけだ。

網入りガラスに短所はないの?
 実は、網入りガラスには、いくつかの短所がある。最も大きなものは、印象が悪い、というもの。建築基準法の決まりだから、設置しないわけにはいかないが、いかにも仰々しい。住居用のマンションの場合、この仰々しさが嫌われる。そこで、不動産会社の社員が「防犯性が高いから、安心です」という、間違った説明でごまかすケースも少なくなかったようだ。
 もう一つの欠点は、使っているうちに内部に水が侵入し、鉄線が錆びるというもの。網が錆びると、印象がますます悪くなる。さらに、錆びた網が膨張し、ガラスにひび割れを生じさせることもある。
 そのような欠点を解消するため、網入りと同じ防火性能を持ちながら、網が入っていない板ガラスも開発されている。ワイヤレス防火ガラスと呼ばれるもので、日本板硝子のパイロクリアなどだ。このワイヤレス防火ガラスを使えば、印象が悪くならず、鉄線が錆びる心配もない。ただし、網入りガラスと比べ、やはり価格が高めである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

Juusetsunavi_back

|

« 24時間換気システム | トップページ | バルコニー手すり部分 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177663/10310915

この記事へのトラックバック一覧です: 網入りガラス:

« 24時間換気システム | トップページ | バルコニー手すり部分 »