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2006年5月30日 (火)

アイランド・キッチン

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【NO.066】アイランド・キッチンのウソ・ホント

「アイランド・キッチン」ってどんなものなの?
 アイランドキッチンは、キッチンの形態を表すもの。壁に沿って1列型やL字型のシステムキッチンを配し、それとは別に、離れ小島のように壁から離れた作業台を置くこと——LDにキッチンの一部が飛び出したようになっているのが一般に言われるアイランド・キッチンもしくはアイランド型キッチンである。
 アイランドとは、言うまでもなく「島」のこと。“陸続き”ではなく、離れた島があるような状態を指した言葉だ。そのため、キッチン設備をすべて“島”内に置くのもアイランドキッチンとなる。が、それでは島部分が広くなりすぎてしまうため、壁に沿った部分と島部分の2本建てになるのが一般的だ。
 では、壁に沿った部分と“島”部分はどのように使い分けるのか。
 欧米で多いのは、島部分にガスコンロやIHクッキングヒーターといったコンロを置き、それ以外のシンク(流し)や、カウンターは壁に沿った部分に置くという方式。このようにすると、複数の人間が協力して料理をつくるときに動きやすい、という長所がある。
 日本でも、“島”部分にコンロを置くことが多いが、シンクや作業用の台を置くケースもある。特に決まりはないので、使いやすい方法を採用しているといったところだ。

「アイランド・キッチン」の長所は何?
 アイランド・キッチンには長所が多い。まず、キッチンが閉鎖的な場所にならず、明るいこと。料理をつくっている人がリビングでくつろいでいる人と離れ、孤独になることを防ぐ効用もある。さらに、複数の人間が一緒に料理をつくるときも動きやすいという長所も大きい。
 母と娘が仲良く調理を行う——そんな光景を夢見させてくれるのが、アイランド・キッチンの魅力かもしれない。
 結局のところ、アイランド・キッチン最大の長所は、キッチンスペースが広い点。広いキッチンをつくると、端から端までの距離が長くなり、作業がしにくくなる可能性がある。それを防ぐため、広いキッチンではアイランド型が都合がよいわけだ。

「アイランド・キッチン」に短所はないの?
 広くて作業がしやすそうなアイランド・キッチンだが、最大の短所は、いうまでもなく「広いスペースが必要」なこと。どんな家にも設置できるわけではない。
 加えて、キッチン内が丸見えになるので、常にきれいにしておく努力が求められる。さらに、“島”部分にコンロを置いた場合、油や臭いがLDに拡散しやすいので、その対策が求められる。具体的には換気扇の能力を上げ、コンロのまわりに耐熱ガラスの囲いを設置したりするわけだ。
 一方、“島”部分にシンクを置くと、今度は水はねの問題が生じたりする。
 結局、アイランド・キッチンは必ずしも使いやすいわけではないのである。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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