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2006年5月30日 (火)

たたき

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【NO.125】たたきのウソ・ホント

「たたき」ってどういうもの?
 玄関で「たたき」と呼ばれるのは、靴を脱ぎ、置く場所。タイルや大理石などを張った床を指す。
 この部分は、昔、土を叩き固めてつくられた。それが、「たたき」という呼び名の由来だ。外を歩き、汚れた靴で入っても問題ない場所——それが「たたき」であるわけだ。

「たたき」で使われる素材は?
 現代の住宅で「たたき」を土でつくることはまずない。代わりに、いろいろな素材が用いられる。コンクリートの場合もあるし、タイル張りになることも多い。そして、高級仕様として使われるのは、大理石や御影石などの自然石だ。
 自然石を用いる場合、厚さ1cmから2cm程度の石板を張る。この石材は輸入品を用いることが多く、見た目の豪華さで人気を高めている。

「たたき」の最新傾向は?
 見た目の豪華さで、「たたき」に用いられる素材は大理石など自然石がこれからの主流……といいたいところだが、実際は正反対。自然石の使用が減り、タイルが増え始めている。その理由はちょっと複雑だ。
 自然石をやめて、タイル張りが増加と聞くと、「経費節減」を思い浮かべがちだ。高額な大理石よりタイル張りのほうが工事費用を安く抑えられるからだ。
 実際、費用が高いため、自然石の採用をあきらめるケースは少なくない。
 その一方で、工事費用にゆとりがあっても、自然石をやめるケースがある。理由は、自然石の場合、色柄の違いでクレームがつきやすいからだ。
 分譲マンションでは、建物が完成した時点で、購入者が仕上がりをチェックする。いわゆる「内覧会」である。この内覧会で、自然石は色目が異なるとか、柄が違いすぎるというクレームがつきやすいのだ。
 自然石だから、色や柄はそろいにくい。また、ひび割れに見えるような模様があることで、クレームがつくことも。
 クレームで張り替えを行うと、手間とお金がかかる。だから、「自然石はやめてほしい」というのが、建築関係者の本音。それで、タイル張りが増えているわけだ。
 自然石のたたきを採用するときは、事前に色や柄に関する説明が必要といったところか。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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