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2006年5月18日 (木)

ペアガラスサッシ

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【NO.002】ペアガラスサッシのホントの実力

ペアガラスサッシってどんなもの?
窓ガラスで、「ペアガラス」が人気を高めている。これは「二重の窓」ではなく、複層ガラスを用いた窓のこと。複層ガラスというのは、乾燥した空気やガスを2枚のガラスでサンドイッチしたもの。2枚のガラス間を真空状態にしたものもある北欧製のペアガラスには、ガラス3枚を用いたものもある。

ペアガラスサッシの特徴は、断熱性が高く、結露しにくい
その特徴は、ズバリ断熱性が高いこと。通常の1枚ガラスの場合、外の気温をダイレクトに伝えてしまう。例えば、冬の寒い時期、室内を温めても、窓ガラスは冷たいはず。これは、冷たい外気をそのまま伝えている証拠だ。
 ガラス面が冷えていると、結露が起きやすい。暖まった室内の空気がガラス表面にぶつかると、急激に空気の温度が下がる。すると、空気に含むことができる水分量が減り、余った水分がガラス表面に水滴として付く——この結露の原因がペアガラスには少ない。

断熱性を高めた現代住宅で、窓は最後の非断熱ゾーン
現在、日本の住宅は断熱性を高め、冷暖房効率の高い住まいが実現している。
 断熱性が高まっている理由は、壁内の断熱材が分厚くなり、断熱材の施工技術も向上しているから。玄関ドアなど、外と内をつなぐドアにも断熱材が入れられている。
 しかし、窓には断熱材を入れることができない。そこで、脚光を浴びているのが、ペアガラスサッシというわけだ。

問題は、意外に割れやすいこと
断熱性が高く、結露も防止するペアガラスサッシだが、問題がないわけでもない。最大の問題は、ガラスが薄いこと。ガラス2枚とガスや乾燥した空気の層をすべて合わせれば、もちろん分厚い。が、ガラス板単体を見ると、通常の1枚ガラスのサッシより薄くなっているのだ。
 通常と同じ厚さのガラス板を用いてペアガラスをつくると、窓が重くなりすぎ、レールが傷むなど支障が出やすい。だから、薄くなってしまうのだ。そのため、小さな子供が遊んでぶつかったら、ヒビが入ってしまったという報告が多い。
 そのため、超高層マンションでは、基本的にペアガラスサッシを使わない。丈夫さを第一に考えれば、通常のサッシを選ばざるを得ないのだ。

「遮音性能も高い」は、まちがい
ペアガラスサッシについて、誤解されていることがある。それは、遮音性能だ。単純に考えると、ガラスが2重ならば遮音性能も高そう。しかし、実際に計測してみると、多くのペアガラスサッシは1枚ガラスの窓ガラスと同じ遮音性しかない。中には、1枚ガラスのサッシより、遮音性能が劣る製品もある。それは、1枚1枚のガラスが薄いからだ。
 遮音性が高いのは、通常の1枚ガラスのサッシをダブルで設置する「二重サッシ」や、枠のすき間が少ないエアタイトサッシ、もしくはセミ・エアタイトサッシと呼ばれるものであることを覚えておきたい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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