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2006年5月30日 (火)

中和室

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【NO.088】中和室のウソ・ホント

「中和室」ってどんなものなの?
 中和室は、マンションの間取りの中に和室を配置する形式の一つだ。現代のマンションで和室を設置するとき、採用される方法は基本的に二つ。一つは、LDの隣り、バルコニーに面して和室を置く方法。もう一つはバルコニーから離し、LDの奥に和室を設置する方法だ。
 後者の方法で、住戸の奥まった場所に配置され、窓もない和室——これが「中和室」とよばれる形式である。

「中和室」にはどんな長所があるの?
 中和室形式にすると、バルコニーに面した部分をフルにLDとして活用できる。その結果、LDが窓に面して横広となり、全体的に明るくなるという長所がある。
 これに対し、和室をバルコニーに面して設置する場合、LDは縦長の形になり、奥の部分が暗くなりがち。中和室は、その欠点をなくしてくれるわけだ。
 そして、和室とLD間の襖等を開け放すと、和室をLDの一部として使いやすい。つまり、LDが広くなった印象が生まれるのも長所である。

「中和室」の短所は何?
 中和室の短所は、和室部分が暗くなってしまうこと。明るい窓際をLDとして活用し、和室は奥まった部分に入るので、暗くなるのは仕方がないだろう。
 窓がない部屋になるため、閉鎖的な印象になるのも、短所の一つだ。ちなみに、建築基準法では、窓無しのスペースは「居室」として認められない。が、中和室は特例として、窓無しでも居室としてよいことになっているのだ。
 さらに、中和室を寝室として使うときは、「なんだか落ち着かない」という声もある。
 そのため、最近は中和室をやめ、その部分をフローリングのフリー・スペースにするケースが増えている。最近は「客が泊まる」という習慣が減りつつあるせいかもしれない。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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