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2006年5月30日 (火)

低層マンシヨン

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【NO.047】低層マンシヨンのウソ・ホント

低層マンションって何?
 集合住宅の中で低層マンションと呼ばれるのは、一般には4階建てまでの建物。しかし、厳密に言えば、3階建てまでの建物が本当の「低層」となる。これには、用途地域の問題が絡んでいる。
 低層マンションが建設されるのは、戸建て住宅が多い地域。その中でも最も制限が厳しく、静かな環境や日当たりの良さを確保されるのが「第一種低層住居専用地域」と定められている場所だ。
 用途地域で「第一種低層住居専用地域」となっている場所では、建設できる建物の高さは10メートルまでとなっている。これは、一戸建てでも集合住宅でも同じ。集合住宅の場合、1階分で3メートルは必要。そのため、10メートルまでの高さで建物を造ろうとすれば3階建てが限界になる。
 つまり、「一戸建てが集まる静かな住宅地に建設される背の低い集合住宅」が低層マンションの魅力だとすれば、3階建てまでが最も低層らしい低層ということになるわけだ。

低層マンションの長所は何?
 低層マンションの魅力は、静かな住宅地に建設され、周辺環境がよいこと。そして、建物の背が低いため、圧迫感がないことも大きい。
 周辺環境がよい理由は前述したとおり。駅前の「商業地域」のように建物が密集していないし、騒音を出す店舗も開けない——そういう住宅地に建設されるのが、低層マンションの特徴となる。
 もう一つの長所が、中・高層マンションに比べ、「たくさんの住戸が一箇所にまとまっている」という圧迫感がないこと。マンションのなかでは、戸建てに近いムードの住み心地が味わえるわけだ。
 そして、庭付きの戸建て住宅より安い値段で借りたり、買ったりできる。つまり、マンションと一戸建ての長所を兼ね備えた住宅となり、これが根強い人気の理由になっている。

低層マンションに短所はないの?
 低層マンションは、戸建て住宅よりは安いものの、中層マンションや高層マンションよりも家賃や売値が高くなる。それが、短所の一つ。そして、エレベーターのない物件が多いことも短所になる。
 低層マンションで「2戸1階段」(2戸1階段の項目参照)を採用している物件では、まずエレベーターはない。そのため、2階、3階部分に住むと、高齢化して体の動きが不自由になると、出入りに苦労する。
 低層マンションにエレベーターを設置しようとすると、2戸1階段をやめ、共用廊下方式にせざるを得ない。建物の中央や端にエレベーター設置し、そこから共用廊下を通って各住戸に出入りするわけだ。しかし、2戸1階段をやめ、共用廊下を採用すると、低層マンションの持ち味である「戸建てに近い住み心地」が損なわれることになる。
 そのため、2戸1階段方式の低層マンションにこだわりながら、高齢化したときのことを考えて、庭付きの1階部分を選ぶ人が多いのも事実だ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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