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2006年5月30日 (火)

玄関ドア

Juusetsunavi_back

【NO.070】玄関ドアのウソ・ホント

こんな「玄関ドア」はイヤだ
 マンションの玄関ドアは,どれも同じと思われがち。しかし,実際にはいろいろな違いがある。なかには,住み心地や安全性に関わる相違点もあるので,油断できない。
 例えば,断熱性——マンションの玄関ドアはスチール製が一般的だが,スチール内に断熱材が入っているものと入っていないものがある。断熱材が入っていないと,冬,室内を暖めると,玄関ドアの室内側に結露が生じやすい。この結露が玄関ドアに錆を生じさせることがあるので,注意が必要だ。
 次に,玄関ドアの枠について。阪神・淡路大震災以降,ドア枠を耐震枠にしているマンションが増えている。これは,かの大地震のとき,揺れでドア枠が歪み,開かない,もしくは無理矢理開けたら,二度と閉まらなくなった玄関ドアが多発したことから開発されたもの。阪神・淡路大震災は95年だから,それ以前に建てられたマンションだと,耐震枠になっていない可能性が高い。その場合は,大地震のときの脱出の仕方を考えておく必要があるだろう。
 このほか,住んでいて不便を感じるのは,幅の狭い玄関ドア。幅が狭いと,大型の冷蔵庫が入らないとか,家具が入らないという事態が起き,クレーン車で持ち上げてバルコニーから搬入ということになりかねない。冷蔵庫が大型化している現在,狭い玄関ドアは問題ありだ。

使って,便利なのは,こんな「玄関ドア」
 使いやすい玄関ドアは,幅が広いもの,もしくは「親子ドア」というタイプ。親子ドアは,片方に小さなドアが付いており,ストッパーを外すと,観音開きにして大きく開くドアだ。
 このほか,防犯を考えれば,ドアチェーンはもちろん,二つの錠が付いているほうが良いし,新聞や郵便を入れるための穴はないほうがよい。新聞は受けは,玄関ドア以外のところに設置するのが現在の主流となっている。
 玄関ドアには,ドアスコープという覗き穴が付いているが,この覗き穴に蓋を付けるケースが増えているのも最近の傾向。これは,ドアスコープから室内の光が漏れるのを防ぐために設置されるもの。室内の光が漏れることで,在宅か不在かが分かってしまうのを防ぐわけだ。

「玄関ドア」の最新傾向は?
 まだ少数だが,都心の超高級マンションでは,内開きの玄関ドアが現れている。
 従来,日本のマンションの玄関ドアは,外に向かって開く「外開き」が常識だった。欧米では逆に内開きが当たり前なのに,日本は外開き。その理由は,玄関で靴を脱ぐからだ。内開きだと,脱いだ靴が邪魔になるので,外開きにせざるを得なかったのである。
 ところが,最近の高級マンションは,玄関が広くなり,内開きにしても,靴が邪魔にならない。それで,内開き方式を採用するところが現れているのだ。
 玄関の広さを誇示しているようでもあるのだが,内開き玄関ドアをみると,なんとなくリッチな印象を受けるから不思議。見慣れていないから新鮮に映るのだろうが……。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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