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2006年5月30日 (火)

間接照明

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【NO.011】間接照明のウソ・ホント

間接照明は、従来の方式とどう違うの?
 天井に付けられた蛍光灯や、天井から吊り下げた電球で部屋を明るくする方式が直接照明。下から見上げると、光源(蛍光灯や電球)が見える方式で、従来の日本では、この直接照明が一般的だった。これに対し、間接照明は光源から出た光を一度何かに当て、反射光を照明に利用する方式。 蛍光灯や電球が直接見えない方式である。

間接照明方式はどうして生まれたの?
 間接照明の長所は、明るさが柔らかいこと。光源からの光を壁や天井に当て、その反射光で部屋全体を明るくするため、光が弱められるからだ。それにより、落ち着いたムードになるのが、間接照明の長所とされる。しかし、間接照明が生まれた理由は、「落ち着くから」ではなかった。
 もともと、間接照明が生まれたのは、北欧。白夜の国で、強い太陽光線がない地域だ。この地域に生まれた人の目は、日本人と大きく異なる。薄明かりに強く、強い光線に弱い。そのため、太陽光の強い地域に出かけるとサングラスなしでは目が開けていられないし、電球の光が直接目に入ると、まぶしくて仕方がない。それで生まれたのが、間接照明というワケ。
 落ち着くからではなく、自分たちにちょうどいいという理由で、間接照明が生まれたのである。

間接照明に欠点はないの?
 強い光に弱く、薄明かりに強い北欧の人間に対し、日本人の目は強い光に強く、薄明かりに弱い。そのため、北欧を中心にしたヨーロッパに出かけると、夜道が暗いなあと感じることが多くなる。
 その日本人にとって、間接照明は暗すぎることが少なくない。落ち着いたムードになるため、寝室には向くが、リビング向きではないわけだ。ものが見にくく、目が疲れやすいという現象が起きるからだ。そのため、リビングに間接照明を採用するときには、手元を照らすスポットライトやスタンドが必要。また、高齢になると、ますます暗がりに弱くなるため、家に高齢者が居るときは配慮が求められる。すなわち、リビングでは間接照明と直接照明を切り替えられるようにする、もしくはリビングは間接照明をやめ、直接照明にしたほうが いいわけだ。
 高齢者にとって、ものが見やすく、ストレスの少ない照明方式は、蛍光灯で部屋全体を均一に明るくすることであることも覚えておきたい。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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