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2006年5月30日 (火)

ロフト

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【NO.074】ロフトのウソ・ホント

「ロフト」ってどんなものなの?
 屋根裏部屋のようなスペースで、はしごや急な階段を使って昇り降りするのがロフト。同様に、屋根裏(建築上は小屋裏という)のスペースを活用した物置を日本では「グルニエ」と呼んでいる。物置であるグルニエに対し、趣味のスペースなど自由に使える空間をロフトと呼ぶのが一般的だ。
 しかし、建築基準法では、ロフトもグルニエも同じ「小屋裏物置等」という扱いになる。「小屋裏物置等」は、天井高が1.4m以下で、直下の階の床面積の2分の1の面積のものと定められている。平成12年までは8分の1までの広さしか許されていなかったのだから、だいぶ緩和されたことになる。
 ここで気になるのは、天井高。わざわざ「1.4mまで」としている理由は何か?
 実は、この高さはロフトの長所と深く関わっているのだ。

「ロフト」の長所は何?
 「小屋裏物置等」とよばれるのは、天井高が1.4mまでで、直下の床面積の2分の1までの広さのもの——このサイズ以内であれば、階数にもカウントされないし、床面積にも算入しなくてよい、というのが建築基準法の決まりなのである。
 もし、ロフトの天井高や広さが上記の基準を超えたらどうなるだろう。2階建てのアパートは3階建てとみなされてしまう。また、ロフトの広さを床面積に加えなければならないから、容積率オーバーということになりかねない。いずれの場合も違法建築になる可能性があるのだが、「小屋裏物置等」のサイズ内であれば問題なし。
 つまり、2階建てまでしか建設できない場所でであっても、はたまた容積率いっぱいに建設されたアパートでも、「小屋裏物置等」であるロフトやグルニエなら、堂々と追加できるというわけだ。これが、建設する際のメリット。そして、住む人にとっては、オマケのスペースが付いているようで得した気分になるし、実際に部屋が広く使えるというメリットもある。

「ロフト」に短所はないの?
 ロフトは本来、物置や趣味のスペースとして使うべき空間。建築基準法では居室として使えないのだが、アパートなどでは布団を敷いているケースもある。
 その場合、天井が低いのがかえって落ち着いてよい、という声もある。書斎代わりに使ったときも落ち着いて居心地がよいとか。この穴蔵のような落ち着きもロフトの長所だ。
 対して短所となるのは、屋根の断熱が不十分だと、夏は暑いということ。はしごや急勾配の簡易階段が主体になるので、あわてると落ちやすいという短所もある。運動神経がよく、身軽な若者に向いたスペースといえるだろう。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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