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2006年5月30日 (火)

防犯フィルム入り窓ガラス

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【NO.062】防犯フィルム入り窓ガラスのウソ・ホント

「防犯フィルム入り窓ガラス」って、どういうなの?
 テレビのCMで窓ガラスをハンマーでたたき,ヒビは入るが,破れないというシーンをご覧になった事があるだろうか。あの窓ガラスが「防犯フィルム入り」である。窓ガラスが破られにくいのは、窓ガラスにポリエステル系のフィルム(皮膜)を加えているからだ。ポリエステル系の透明樹脂は航空機の窓に採用されていることからもわかる通り,極めて丈夫。その樹脂で薄いフィルムをつくり,複層ガラスの中間に張り付けているのが、「防犯フィルム入り窓ガラス」の主流である。

「防犯フィルム入り窓ガラス」の防犯効果はどれくらい?
 「防犯フィルム入り窓ガラス」と同様にガラスの強度を高めたものに、「網入りガラス」というものがある。こちらはガラス内に金属ワイヤーが埋め込まれ、いかにも丈夫そう。しかし,この網入りガラスは、防犯ではなく,防火のために用いられるもの。熱でガラスが割れたときも、ワイヤーが入っているのでガラスが飛び散らない。その結果、空気の侵入を防ぎ,火が燃え上がらないというものだ。ハンマーでたたいた場合,割れたガラスが飛び散らないため、泥棒にとってはむしろ好都合という意見もあり、防犯性では、防犯フィルム入りにかなわないわけだ。

「防犯フィルム入り窓ガラス」に短所はないの?
 頼りがいがある「防犯フィルム入り窓ガラス」だが,ひとつ残念な短所がある。それは既存の集合住宅に取り入れにくいということ。分譲マンションの場合,窓ガラスは共用部にあたり,勝手に変更する事はできない。賃貸の集合住宅の場合でも窓ガラスは変更しにくいし,一般の「防犯フィルム入り窓ガラス」は分厚いため,既存の窓枠に収まらないことが多いのもネックになる。
 枠ごと交換するとなると大工事になり,費用も高くなってしまうので,簡単に変更できないのである。そこで、窓ガラスを交換するのではなく,既存の窓ガラスの内側に防犯フィルムを貼るという方法も開発されている。窓ガラスの内側に貼る防犯フィルムには厚さの種類がいくつかあるが防犯性が高いのは300ミクロン以上のもの。その価格は、施工費(貼ってもらう費用)込みで1平米あたり2万円から3万円程度。自分で貼るためのキットならば、それより2、3割安の製品が多くなっている。
 決して安くないのも短所のひとつか。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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