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2006年5月30日 (火)

面格子

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【NO.038】面格子のウソ・ホント

面格子はなぜ必要なの?
 マンションやアパートで、共用廊下に面した窓、そして、隣の建物に接近した窓に取り付けられるのが面格子。アルミやステンレス、鉄といった金属で造られる窓の柵だ。この金属柵は、セキュリティを守るために付けられる。わかりやすく言えば、泥棒よけである。
 そのため、不特定多数の人が行き来する共用廊下や、泥棒が隣のビルから飛び移ってくる可能性のある窓に付けられることになる。
 といっても、この面格子、建築基準法で設置が義務づけられているわけではない。建築基準法はむしろ「面格子はできるだけ付けないで」という立場をとっている。というのも、 面格子があると、火事などのとき、室内からの脱出や外からの救出を妨げる可能性があるからだ。
 そのため、面格子は、牢屋の鉄格子のように頑丈ではない。万一のときは、壊して取り外すことができる程度の強度になっているのが普通だ。

面格子を付けて不便はないの?
 セキュリティを守るために設置される面格子。しかし、住んでいる人からの不満もある。不満の代表が、「牢屋のようでイメージが悪い」というもの。昼間、室内から見ると、窓の外に柵が見える。それが嫌だというのだ。
 共用廊下に面する窓は北向きのケースが多い。つまり、日射しが入らず、暗い印象の窓に柵のシルエットが見えると、よけいにイメージが暗くなるというわけ。
 もう一つの不満は、網戸がはずしにくいというもの。窓と面格子の間が離れていれば、網戸の付けはずしは容易。しかし、窓と面格子が接近していると、はずすのに苦労するわけだ。その場合も、共用廊下に面した窓であれば、共用廊下から網戸をはずすことができる。しかし、共用廊下に面していない窓の場合、お手上げというケースも。網戸の掃除はせいぜい1年に1回程度だが、それでもはずして洗うことができないのは困る。この点は、面格子が生む意外な問題といえるだろう。

最新の面格子はどんな工夫が凝らされているの?
 基本的な面格子の形は上下2本の金属バーに10センチほどの間隔で金属棒を並べたもの。まさに、「鉄格子」の趣があるため、最近は主流の座を奪われつつある。変わって増えているのが、金属棒を斜めに組み合わせ、網タイツの柄のようにしたもの。色もシルバーや白など明るい印象のものが多くなっている。
 さらに、分譲マンションを中心に設置例が目立ち始めたのがルーバー型の面格子。これは、柵の代わりに金属で造ったブラインドの羽状のものを設置。ブラインドと同じように、羽の角度を変えることで外の明るさを取り入れることができるし、羽を閉じ、完全に視線を遮ることもできる。そして、ルーバー部分は取り外すことできるので、網戸の取り外しも簡単。1枚1枚の羽が柵の役目を果たすため、鉄格子の印象がないのも利点だ。
 ただし、従来の面格子に比べて値段が高く、それが大きなネックになっている。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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