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2006年5月30日 (火)

ペット可マンション

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【NO.045】ペット可マンションのウソ・ホント

ペット可マンションって、どんな動物が飼えるの?
 これまで、アパートやマンションといった集合住宅では「ペット禁止」になっていることが多かった。といっても、どんなペットも禁止されていたわけではない。例えば、カナリヤやインコなどの小鳥、金魚・熱帯魚類は「禁止ペット」の対象外だった。
 理由は、小鳥や魚ならば鳴き声や臭いで他の住人に迷惑を及ぼす可能性が低いから。つまり、「ペット禁止」とは、鳴き声や臭いで他の住人に迷惑を及ぼす動物を室内で飼うことを禁止するルールだったわけだ。
 もっとも、「ペット禁止」は世界共通のルールではない。欧米では集合住宅で大型の犬を飼っても問題なし。もちろん、しっかり躾られた犬に限り、鳴き声で迷惑をかける犬は即刻追放されてしまうが……。
 そのため、日本でも「外人向き集合住宅」では、以前からペット可になっていた。日本の一般的集合住宅でペット可が現れだしたのは平成に入ってから。さらに数が増えてきたのはここ5年くらいの傾向だ。
 ペット可マンションで飼うことが許されているのは、「小鳥、魚のほか、ハムスターなどの小動物、そして猫と中型までの犬」というのが一般的。中型犬は1匹まで。小型犬は2匹までというように頭数も規制されているのが普通だ。

ペット可マンションならではの工夫って何?
 室内でペットを飼えるようにした集合住宅には、いろいろな工夫が施される。例えば、マンション全体の入り口に汚物捨てやペットの足洗い場を設けるのも、その一つ。外を散歩した際、フンをビニール袋等に入れて持ち帰る。そのフンを捨てる専用場所が設けられているわけだ。なかには水洗トイレのような汚物捨てが設けられることもあり、フンを流し捨てることができて便利だ。
 ペットの足洗い場は、室内に入る前に、ペットの足を洗う場所。「室内に入るまでのエントランスやエレベーター内ではペットを抱きかかえること」と定めている集合住宅が多いため、入り口で足を洗う場所が必要になるわけだ。
 次に室内では、ペットの爪でキズが付きにくいフローリング材を採用したり、臭いを吸収する壁紙を使ったりする。強力な空気清浄機を設置している集合住宅もあるが、その数は多くない。

ペット可マンションに短所はないの?
 ペットが家族の一員という家庭にとって、ペット可マンションは願ってもない住まい。ただし、注意しなければならない点がひとつある。それは、人気のない物件の借り手や買い手を集めるため、「ペット可」にしている物件があることだ。
 例えば、駅から遠い分譲マンションを売り出したが、不便さが嫌われ、さっぱり売れない。そこで、「ペットが飼える」ことにして客を集めるケースがあるわけだ。
 その場合、ペットを飼うための工夫がまったくなく、住民のルールである「管理規約」等で、「当マンションはペットの室内飼育が許される」としているだけのケースもある。設備や内装の工夫なしでペット可としても、建築基準法など法律上は問題がない。問題はないが、長く住み続けると支障が出やすい。
 また、ペットが飼えることにつられ、不便な物件を借りたり、買ったりすれば生活上の支障もでる。
 ペット可の物件を選ぶときは、工夫があるかどうかの確認が必要。それ以上に立地や部屋の広さなど基本条件のチェックが大切になる。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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