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2006年5月30日 (火)

メゾネット

Juusetsunavi_back

【NO.056】メゾネットのウソ・ホント

「メゾネット」って、どういうなの?
 マンションでありながら、上下2フロアを1住戸として使用。住戸内に階段がある形式が「メゾネット」だ。ただし、木造アパートのように2階建ての集合住宅で、1階・2階を1住戸で使う場合は異なる呼び方をされる。その場合は、タウンハウスもしくはテラスハウスが正しい呼び方だ。
 メゾネットは、3階建て以上の集合住宅で、2フロアを1住戸で使う場合の呼び名。同じように2層構造になった住まいに「ロフト付き住戸」というものがある。例えば、LDからはしごを上がると、上部に小部屋がある構造だ。
 このロフト内は天井が低く、収納スペースとして使われるのが本来の用途。布団を敷いて“寝室”代わりに使われることもあるが、建築基準法上「居室」とは認められないスペースである。
 これに対し、メゾネットでは、上下に建築基準法で認められる「居室」があり、取り外し可能なはしごではなく、しっかりした階段で行き来するようになっている。
 これが、ロフトとメゾネットの違いだ。

「メゾネット」の長所は何?
 3階建て以上の集合住宅では、一つの住戸が同じフロア内にある。これを「フラットフロア」とよぶ。フラットフロアだと、住戸内に階段がないために、部屋と部屋の行き来が楽。しかし、住戸内に変化が乏しく、おもしろ味のない住まいと考えること もできる。そこで、住戸内に変化を与えようと考え出されたのが「メゾネット」というわけだ。
 メゾネットにすると、例えば下階にLDKを置き、上階に主寝室・子供部屋・浴室を置いて、パブリック(下階)とプライベート(上階)をはっきり分けた暮らしができる。
 逆に上階にLDKを置き、下階に寝室を置けば、LDで子供が遊んでも、下の住戸に音の迷惑をかけずに済むという長所も生まれる。
 そして、個性的な住戸となり、人に自慢ができる。これが、メゾネットの最大の長所となる。

「メゾネット」に短所はないの?
 個性的であり、魅力的でもあるメゾネットだが、短所もある。
 最大の短所は、住戸内に階段を設けなければならないため、有効面積が少なくなってしまうことだ。また、上下階に一つずつトイレがないと何かと不便なため、普通なら一つで済むトイレを二つ設けることが多い。となると、それでまた有効面積が減ってしまう。
 一般に、階段を設け、トイレを二ヶ所にすることで、専有面積の10〜15%を使ってしまうとされている。専有面積100m2のマンションの場合、フラットフロアタイプなら100m2を丸々使えるが、メゾネットタイプになると、85〜90m2しか使えないわけだ。
 このロスを少なくするためにトイレを1ヶ所だけとし、階段を急勾配にすると生活に支障が生じ、階段から転落する危険も多くなる。
 メゾネットタイプのマンションを選ぶときには、以上の短所があること覚悟しなければならないわけだ。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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