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2006年5月30日 (火)

24時間管理

Juusetsunavi_back

【NO.055】24時間管理のウソ・ホント

「24時間管理」って、どういうなの?
 24時間管理は、簡単にいうと「24時間、マンションの敷地内に管理の目を光らせています」というサービスだ。管理の目を光らせるのは、管理人とは限らない。特に深夜は、管理より警備の仕事が主体になるので、役割にあった人が管理を担当することになっている。
 具体的には、「平日の10時から18時くらいの昼間は管理人、18時くらいから翌朝10時までと土日・祝日は警備会社の警備員」という分担制になっているのが普通だ。
 この場合、平日の昼間は管理人がずっと管理事務所にいるので、「管理人常駐」ということになる。管理人常駐で、夜間や休みの日は警備会社が安全を守ってくれる——それが24時間管理というわけだ。
 ちなみに、以前は「住み込みの管理人さん」というものがあったが、これと24時間管理はまったく異なるもの。住み込みの管理人さんは、管理事務所の近くに住んではいるが、管理の仕事をするのは定められた勤務時間のみ。夜間や休日は基本的にプライベートタイムで、管理の仕事はしない。
 それでも、マンションの住民から頼み事をされると、時間外のサービスとして何かと仕事をしてくれた。このように、公私の区別が曖昧になるため、「住み込み」が嫌われ、数が少なくなっているのが実情。それに代わって増えているのが、24時間管理なのだ。

「24時間管理」と「24時間有人管理」は違うものなの?
 24時間管理とよく似たサービスに「24時間有人管理」というものがある。かたや「有人」という言葉が入っている、かたや入っていない。たいした問題ではないと思われがちだが、これが大きな違いがあるのだ。
 24時間管理は、先述したとおり「24時間管理の目を光らせている」という意味。これに対し、24時間有人管理は「24時間、必ず人がいて管理の目を光らせている」という意味になる。つまり、24時間管理では、必ずしも人がいなくてもよいわけだ。では、人がいない状態で、どのように管理の目を光らせるかというと……。
 24時間管理の場合、平日の昼間は必ず管理人が常駐する。しかし、夜間や休日は、必ずしも警備員が常駐しているわけではない。警備員はいないが、監視カメラや防犯センサーをセットし、各地に設けられている警備会社の防犯センターで集中監視を行う。また、定期的な巡回も行う。そして防犯センサーやカメラで異常を感知すれば、最寄りのセンターから警備員が駆けつける。
 異常を感知してからだいたい15分以内に警備員が駆けつける、というのが「24時間管理」の一般的な体制である。これに対し、24時間有人管理であれば、夜間や休日も警備員が管理事務所等に常駐している。だから、異常があれば、即座に対応してくれるし、犯罪抑止力も高い。簡単にいえば、夜間も警備員の姿が見えるため、犯罪者を寄せ付けない効果が大きいわけだ。

「24時間管理」に短所はないの?
 24時間管理と24時間有人管理を比べると、24時間有人管理のほうが安心感が高い。それは明らかだが、問題は費用。24時間有人管理のほうが警備会社に支払う費用が高くなる。すると、毎月払う管理費や賃貸料が高くなりがちなので、どんなマンションでも24時間有人管理を採用できるわけではないのだ。
 もっとも、24時間管理でも費用が高いため、どんなマンションでも採用できるわけではない。総戸数が200戸を超えるような大規模マンションでないと、24時間管理は採用できない。そして、24時間有人管理になると、高級マンションでないと採用できないのが実情。つまり、採用するのにお金がかかり、さらに質の高い管理サービス(24時間有人管理)を受けようとすると、さらにお金がかかる——これが24時間管理の最大の欠点である。

文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄

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